5日目、6日目④
互角の戦いに見える。
ずっとそう見えていた。
我々1500人近くを1人で圧倒したウォルター氏と本当に互角に近い実力を持つものが2人もいるのだ。
魔術師協会は認識を誤った。
現在世界最強の魔法使いであるウォルター氏とその前の世界最強である天才魔術師にして、天才錬金術師、武器全般を使いこなし、また人族でありながら魔族の種族特有の魔法まで扱う勇者タリアの戦いはかろうじて戦いと呼べるレベルだっただけの勇者タリアの完勝だった。
ウォルター氏はタリアの引退により最強の座についた。
だから皆ウォルター氏を甘く見ていた。
勇者タリアがさらに強すぎるのか、ウォルター氏が力を隠したのかはわからない。
ウォルター氏は想像を絶する程強い。
私はそう思いかけていたが、少なくとも2名ウォルター氏と互角の戦いをする者がいる。
2対1で勝てないのなら互角と言えないのではと感じるものもあるかもしれないが魔法使いの戦いは人数の影響は小さい。弱いものか直接戦えば足手まといにになりかねない。またウォルター氏は400人の仲間とともに戦っている。
その400人もおそらく9割以上が私より強い。残りの1割も超一流の域に達している。
特にポーラとディエゴともまともに戦えている10名は魔術師協会では手に負えない。
魔術師協会等なんの意味があるのだ。
我々の組織の存在意義を疑わずにはいられない。
戦いはウォルター氏側の勝利に終わる。
ウォルター氏には切り札がある。
元魔術師協会最強の男にして裏切れ者、錬金術師アーヴェル。彼が最高のタイミングで現れポーラを切り刻んだ。
身体は20に分かたれたが魔術師はそれでもしにはしないがすぐに戦えない。また、決着がついた後も戦うような事はしない。
その後人数差により順繰りとディエゴも倒された。




