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「おかえり!」
練習で水面に出るとお客さんの声が聞こえた。
数分後には罵声に変わらないように祈りつつ、試運転を繰り返す。
出足は良く、周り足はイマイチながら、伸びはついてくる。
これなら、あの日を払拭できそうだ。
プロペラを叩きながらも手応えを感じる。
ここからまた始まっていく。
手袋をサイン入りの手袋に変え、気合を入れ直しボートへ向かう。
1ヶ月ぶりのレース、ドキドキは止まらない。
「始動!」
職員の声に合わせモーターを始動させる。
前を向き、シールドを下げ、ヘルメットを2回コツンと叩く。
いつものルーティンで、未来へと出走していく。
今を超えていくために、感謝とともに。




