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急いで副競技委員長の部屋へ向かう。
「失礼します」
部屋に入るとがらんとした部屋で、岡本さんは水面を見ている。
「夢でね」
そうやって岡本さんは話始めた。
「ちゃんとしている人は報われなければいけない。悪いことをしている人は罰せられないといけない、それでこそ評価に繋がる」
「よくわからないですけど、それで自分を潰して上に行くんですか」
「君を潰した覚えはない。ちゃんと助けただろう」
「映像室の人が言ってましたよ、潰すって」
岡本さんは頷きながら話す。
「潰すのは君じゃない。君を潰す理由がない」
「じゃあなぜ自分がフライングで誰も損せず、何かが潰れるんですか」
岡本さんは真顔で答える。
「潰したのは違法サイトだよ」
「違法サイト?」
「違法にボートレースに対して賭けや、予想をしている闇サイトが関西にあってね」
「それで…?」
「場内の公式の予想屋、公式の配信者にあのレースが今日のイチオシレースとして朝から紹介してもらったんだ」
「売上をあげるため…?」
「案の定あのレースが1日で1番の売上になった。あの日あのレースが一番予想しやすかった」
「でしょうね。手応えもメンツも間違いない」
「万が一、フライングでも返金になる。安心感が購買意欲を掻き立てた」
「結果は最悪で」
「展示が終わり、すぐに動画をAIで作り入れ替えた」




