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「変なこととか無かったですか?」
「特に無かったかな…」
「あれはどうなったんですか?動画配信者のマーマレード・ソースのやつは」
「悪い人じゃなかったよ」
「接点持ったんですか?」
「あんまり踏み込まないほうが良いよ。あの写真を見ていてもたってもいられなくて、話題として取り上げただけでしょ」
「なるほど…新しい情報は…」
「無かったよ。ただ、目立つからマーマレード・ソースには情報が集まりそうだね…」
「確かに…僕には写真しか無くて申し訳ないです」
「充分ですよ。写真がなきゃ始まらないし」
「せっかく当日に写真を渡したんですが…」
「当日に?誰に?」
「岡本さんです」
岡本副競技委員に…?
「フライングとか何かあったら現場はバタバタするから、特に動く範囲も広いし仕事量も多いから、岡本さんには渡してもうまく見てもらえないよ」
「そうなんですか?」
「写真判定室も、審判も、レースで何かあれば岡本さんが現場を走り回っているんだよね」
「写真は預かるって言われたので…」
「そう。何かあった時の窓口にもなってるから」
川又記者と話をして帰路に着く。
そして、競争会本部へとメールを送る。もちろん受け取った写真データを添付した。
すぐに電話がかかってきた。
「本部の村上です」
「お久しぶりです」
「写真見ました。どういうことですか?」
「フライングじゃなかったんです」
「フライングじゃなかったと言われても…」
「もしフライングなら、前にいた中川さんもです」
「難しいことを言うねぇ…動画リプレイは見てますよね?」
「はい」
「あれが全てなんですよ」
「全てと言われても…」
「動画でアウト、写真でセーフ、そんなことあると思いますか?」
「う〜ん…確かに…」




