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スタート 0.3  作者: プーリ
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42/53

42

「変なこととか無かったですか?」

「特に無かったかな…」

「あれはどうなったんですか?動画配信者のマーマレード・ソースのやつは」

「悪い人じゃなかったよ」

「接点持ったんですか?」

「あんまり踏み込まないほうが良いよ。あの写真を見ていてもたってもいられなくて、話題として取り上げただけでしょ」

「なるほど…新しい情報は…」

「無かったよ。ただ、目立つからマーマレード・ソースには情報が集まりそうだね…」

「確かに…僕には写真しか無くて申し訳ないです」

「充分ですよ。写真がなきゃ始まらないし」

「せっかく当日に写真を渡したんですが…」

「当日に?誰に?」

「岡本さんです」

 岡本副競技委員に…?

「フライングとか何かあったら現場はバタバタするから、特に動く範囲も広いし仕事量も多いから、岡本さんには渡してもうまく見てもらえないよ」

「そうなんですか?」

「写真判定室も、審判も、レースで何かあれば岡本さんが現場を走り回っているんだよね」

「写真は預かるって言われたので…」

「そう。何かあった時の窓口にもなってるから」

 川又記者と話をして帰路に着く。

 そして、競争会本部へとメールを送る。もちろん受け取った写真データを添付した。

 すぐに電話がかかってきた。

「本部の村上です」

「お久しぶりです」

「写真見ました。どういうことですか?」

「フライングじゃなかったんです」

「フライングじゃなかったと言われても…」

「もしフライングなら、前にいた中川さんもです」

「難しいことを言うねぇ…動画リプレイは見てますよね?」

「はい」

「あれが全てなんですよ」

「全てと言われても…」

「動画でアウト、写真でセーフ、そんなことあると思いますか?」

「う〜ん…確かに…」

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