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「昨日のレース、スタート写真見ました?」
「見たよ。嫌と言うほど」
「そうですか…公式写真時間かかってましたね…」
自分が競技委員長に謝っている間に公式写真は出ていたのだろう。
「あれだけ売り上げ上がってるレースだったら、慎重にもなるんじゃない?」
「そうですか…」
正直、話題を変えたい。と思ったら、いつもの記者が来てくれた。
「あんまりフライングの話をするなよ。謝るしかないし、話も広がらないだろ?」
「すいません……」
頭を下げる新人記者に声をかける。
「大丈夫、いいよ。俺ならね」
そう言って笑うと、先輩記者も頭を下げてきた。
なんといっても運命の最終日。
レースは2回あったが、ほとんど覚えていない。いつも通りのレースには程遠いかもしれないが、きっちりとレースには参加した。
さすがに2日続けてフライングとはいうわけにはいかないので、スタートタイミングはなかなか攻めることができず、安全にスタートをしただろう。
はっきりと覚えているのは、自分のレースが終わり、優勝戦を見ていると青井がガッツポーズをしていたのは記憶にある。
記憶にあるどころか、目の前でしっかりと見届けた。
「おめでとう!!」
「ありがとうございまーーす!!」
陸に上がり、出迎えている地元の先輩や後輩全員とハグをして、テンションも最高潮だった。
優勝インタビュー後には、その場のノリで北谷先輩とハグをした勢いのままキスをしようとして、ビンタをされていた。
これははたして最高な師弟関係と言えるのだろうか…
地元の天才若手レーサーの優勝ということで、みんなが笑顔になっていた。




