逆転
おーい、主人公は誰だー?
気にせず今はバトルを楽しんで下さい。
雪女がしわしわになって、腰が曲がってきた。
「何か言い残す事はあるかしら?」
木枯らしがそう問うと、雪女はニヤリと笑って倒れた。
『おーっと、勝負は決してしまった!!』
「楽勝ね」
「この勝負、こがら……」
と、審判が勝ち名乗りを挙げようとしたら、薄気味悪い高笑いが聞こえた。
「あーはっは。私がそう簡単に死ぬはずないでしょう?」
雪女は生きていた。
「私は氷の結晶でできているの。死など無いわ!!」
「何ですって!?」
いや、勝つ方法はある。夏至みたいに熱を扱えたら……。と、270は考えた。実際そうだろう。木枯らしには、できるだろうか……。
「で、でも、これじゃあお互い消耗するだけね。」
「そうかしら?」
木枯らしに雪が集まっていく。
「……。ふふ、私も雪で窒息なんてしないわ。この勝負引き分けね」
「……雪って、どのくらい重いと思う?」
「雪?こんな風に舞う羽のような物の事?」
すると、会場はざわざわと気付くものが出始めた。
雪が木枯らしの上に集まっているのだ!!
「正解は、これよ!!」
ドサッ!!
「傘に900グラムよ。あなたには何トンか落としたわ」
木枯らしはぺちゃんこになってしまった!
逆転に次ぐ逆転。
「勝者、雪女!!」
審判がついに終わりを告げた。
『おーっと、雪女、圧倒的な強さで、木枯らしを消し去った!!』
「……雪を甘く見ていた。そして、あの量を自由自在に操れる雪女は強いぞ」
270が生唾を飲んだ。さて、お次は大寒の娘対春分だ。これは大寒の娘は部が悪い。何せ春分は四天王三人目!
『さぁ、どんどん行こう!!』
まだ、雪が残っていたが、春分が登場と同時に消し去った。
「ファイッ!!」
開始早々、今までの戦いとは違い、武道の戦いとなった。春分のジャブを大寒の娘は防御、ストレートはかわし、カウンターを狙う。しかし、春分には微々たるダメージしか与えられない。
「大寒頑張れ!!」
270達が応援する。
春分が猛攻、今度は蹴りをコンビネーションに入れてきた。非力な大寒の娘は防御しきれず、もろにくらった!!
『おっと〜、大寒ダウン!』
しかし、すぐ起きる。今度は相手が攻撃できない様に攻めまくる。相手が後ろに足を出したところを足払い。
『今度は春分がダウンだぁ〜!!』
「いいぞ〜大寒!!」
「なかなかやるではないか。こうなったら、ニジュウシセッキ同士やはり魔術(夏至の太陽などの事、春分は魔法ではなく独自に魔術と読んでいる)を使うしかあるまい」
雪女はニジュウシセッキに似た力を持った妖怪だった。
さて、次の対戦は……。




