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~・~ 2 (2) ~・~

なんとか教室に着いた。途中特進科のクラスを通ったけど静かすぎて怖かった。でも、スポーツ科は割と話し声が聞こえるため安心した。


教室に入ったら目線がこっちに向いた。それもそうか見かけない顔のやつが入って来たんだから。


それに前髪長い黒マスクだから目立つよね。


席は一番後ろだった。目は良いので黒板は見える。前に大きい人が座らない限り…


「おい席につけー」


このクラスを担任する人かな?スポーツやってます感半端ない。偏見だけどラグビーやってそう。


「このクラスを担任する山田だ。まずは自己紹介でもするか。神凪と櫻木。前に出てこい」


櫻木さん?も高校から入ったのか。仲良くなれると良いな…


「俺は櫻木涼太!サッカーやってる!よろしくな!」


サッカーか…体育の授業でやった事ある程度だな…


「神凪朔です。フィギュアスケートやってます。どうぞよろしくお願いします」


そう言って席に戻った。櫻木さんとは一様番号で言うと一つ後ろだけど席で言うと結構遠い。これじゃ話しかけられないな…


「まずは選択授業を決めてもらう。組み合わせは自由だが単位の計算間違えるなよ」


配られた紙にはあらゆる講義が載っていた。野球やサッカー、テニス、バスケとかの講義はたくさんあるがフィギュアの講義は一つもなかった。


どうせならフィギュアに繋がる事でもないかな…


ヨガがあった。ヨガってやった事ないけどできると思う。なんとなくだけど。あと、単位数もそれなりに多いし。


あとは…バレエ…とかでも取ってみるか?一様氷の上でバレエしてるようなものだし…?いや、厳密には違うけど…バーレッスンのがあるからそれでも取るか。


よし、これで単位数は問題ない。


「選べたやつは提出しろよーあと、30分後には着替えて体育館に行けよー」


体育館?体力測定でもするのか?これってスポーツ科だから順位つけられたりするのかな…だとしたら長座体前屈以外順位低いかも…


いや、弱気になったらダメだ。僕の精一杯出せば問題ない。


さっさと紙を提出して着替えに行くか。そう思って席を立ち提出しようと教卓の前で群がってるところに入ろうとする…が、なかなか提出できない。一直線になってくれないかな…


「すみません!提出したいんでどいてくれませんか?」


「あ、わり」


え、櫻木さん凄。よく見知らぬ人にそんな強気で言えるな〜


あ、この隙に出さなきゃ。と思って間をぬって提出した。男子は教室で着替えるみたいだ。更衣室みたいなものが男子にも欲しかったなと思う。


「神凪…朔だっけ?」


「え?あ、はい」


いやどちら様…席が隣だけど名前が分からない…


「俺中原俊太郎。席隣だし仲良くしよ?」


中原さんって言うのか…


「こちらこそ。よろしくお願いします」


「よく高校から入れたね〜難しかったでしょ」


「いえ、僕の場合学園側から入りませんかって言われて入ったのでそこまで難しく無かったです」


大会の会場になんでか知らないけどこの学園の理事長が来ていたらしく、優勝した僕に目をつけたらしい。知らんけど。


「え、なおさら凄いじゃん!スケートやってるんだっけ?凄い上手なんだ?」


「まぁ大会で優勝するレベルには上手いと思います」


自分で言うの恥ずかしいな…


「大会で優勝!?すごいな〜あ、女子いなくなったね。じゃあちゃっちゃと着替えて体育館行こうか」


人前で着替えるのなんか恥ずかしいな…いつも小学校とか中学校とかではトイレに行って着替えてたし。


「え、肌白!俺なんて日焼けしまくってのに…」


「フィギュアは屋内ですので」


外に出る時はアップの時かリンクを行き来するときだけだから日焼けする要素があまりない。それに、僕自身日焼けしにくいタイプだし。


「確かに」


「中原さんはなんのスポーツやってるんですか?」


「俺はテニスやってるよ!ていうか俺はタメ口で神凪は敬語って変だからタメ口にして!同い年だし」


「……分かった」


タメ口苦手なんだよな…敬語は癖だし…


「そろそろ行くか!体育館に案内するよ」


「ありがとう」


ここ広いから普通に迷子になりそう。早く構造覚えなきゃな…


「多分体力測定やるんじゃないかな〜自信ある?」


「あんまりないかな。でも長座体前屈は自信ある」


「スケートってよく分かんない体勢で滑るもんね!足頭くらいまで上げたり」


まぁキャメルスピンとかは頭より上にあげるし、スパイラルも大体足を高く上げるしな。


「そうだね」


体育館の中は以外と涼しく広かった。三階だてらしく各階ごとに使うスポーツあるんだと。よくそんなにお金があるな。


「得意技とかあるの?」


「スピンかな。いろんな体勢で高速回転する技」


「え、あれ得意なの?目回らない?」


「三半規管は強いから」


「おいこっちに集まれ!」


集まって5人ずつのグループに分かれた。俺は中原さんと一緒になった。


「こいつらもテニスやってるんだ」


「長谷川陽太朗。よろしく」


「梶晴人って言います。どうぞよろしく」


「小嶋裕樹だよ!」


長谷川さんと梶さんと小嶋さん…名前覚えるの大変だ…


「神凪朔って言います。よろしくお願いします」


「よろしくね!じゃあ何からやる?」


「今空いてるのは握力だから先に握力やろ」


握力かぁ…昔から弱いんだよな…


「俺右56.2、左54.3だった」


「俺は51.3で57.1ね」


強。なんで50代いくの……


「うわ弱くなってる…僕右51.9で左48.7」


「え、俺も右49.9左52.8だった」


え、みんな強くない?絶対僕そんなにいかないよ…


「朔は?どう?」


「右31.2左28.5」


「え、強いじゃん!」


「50代ある人に言われても嬉しくないです」


強くないよ全く…やっぱラケット持つから強くなるのかな…


「次は開脚測定空いてるけど…」


「開脚測定?」


聞いた事ないんだけど。


「あ、そっか。朔は知らないよね。あれは股関節の柔らかさ測るんだよ。先に陽太朗達がやるから見てな」


「分かりました」


なんか機会の上に乗ってハンドルを回したらだんだん足が勝手に開かれる仕組みになってるみたいだ。


「ちょ、無理!」


「俺もこれ以上いかねぇ」


大体110°くらいかな?でも、結構柔らかい方なんじゃないかな。


「イッタッ…」


4人測ったけどみんな痛がっている。それもそうか。


「じゃあ朔もやろっか」


「これいけるところまで開けば良いの?」


「うん」


機械の上に乗りハンドルを回し始めた。結果200°となった。190°くらいから痛かったんだけど200°まで我慢した。


「え、怖…体柔らかいとは思ってたけどここまでとは…」


「男子の中でも僕は柔らかい方だよ」


フィギュアの中でも僕は体が柔らかい方だ。たまに女子より柔らかかったりする。




そこからはいろんな種目をやった。ジャンプ力に驚かれたり長座体前屈でも75㎝という記録を出した。反復横跳びは流石に劣ったけど上体起こしや背筋は同じくらいだった。


中原さ、あ、違う俊太郎にはどこが自信ないんだよ!と言われた。だってサッカーとか野球とかやってる子と比べたら劣るかな?って思うじゃん…


でもそんなに劣ってるわけじゃなくて安心した。


50m走とシャトルランはどうなるか分からないけど体力はあるため大差はないと思いたい。


まぁどんな結果が出ようと僕は気にしないことにした。


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