↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めたら異世界で人魚だった  作者: 御餅屋ハコ
目覚めたら異世界で人魚だった 第五章
PR
75/217

第五章 09 人魚の食材(その2)


09 人魚の食材(その2)


 『木の実』と『魚』の間にはコラムは無く、すぐに魚の説明ページになっていた。


 マレッド

 うろこも赤いし、身を切っても肉の赤い魚だよ。切り身を食べたり、身をほぐして食べたり、いろんな食べ方をするよ。


 まぐろを赤くしたような魚が描かれていた。

 真っ赤でレッドだからマレッドかな、そういえば『まぐろ』って日本語も『真っ黒』から来てるんだっけ……?

 などと思いながら私は次のページに向かう。


 マシロン

 うろこが白っぽく、身を切っても肉の白い魚だよ。さっぱりした味がするよ。


 鯛を白くしたような魚が描かれていた。

 さっきのが赤身魚でこっちが白身魚かあ。どっちも食べたことあるような気がするな。

 私はページをめくる。


 トリポイ

 大きな卵を産むよ。卵も肉もよく食べられているよ。トリポイの骨をシーズ水で煮込むと出汁が出るよ。


 鶏のようなずんぐりむっくりした魚が描かれていた。人魚も描かれており、大きさがわかるようになっていた。

 大きさは人間に対する鶏と同じぐらいなようだ。人魚は手に卵も持っている。以前、ゆで卵のスライスは食べたが、やはり調理前からトリポイの卵は鶏卵と同じ大きさのようだ。

 ……そういえば魚の卵ってまん丸なイメージだけど、これは形も鶏の卵に似てるなあ。鳥の卵って、巣から転がらないように楕円形をしてるんだっけ? トリポイは魚だけど卵に固い殻があるから鶏っぽい卵なのかなあ。

 そう考えながら私はページをめくった。


 ブータッポ

 肉に脂がのっていておいしい魚だよ。大きく育ち、飼育しやすいので、ノアタムア中で養殖されているよ。


 豚のような、寸胴で大きな魚が描かれていた。隣に描かれている人魚の半分ぐらいの大きさだ。うろこも淡いピンクなので豚に似ている。

 ブータッポおいしいんだよねえ、魚だけど豚肉に似て……。

 私はページをめくる。


 ウーシポ

 肉のおいしい大きな魚だよ。成魚は人魚より大きくなるよ。でも育てるのが大変だから、ブータッポぐらいまで育てて食べるのが一般的だよ。


 人魚と魚が二匹描かれていた。一匹は人魚の半分の大きさで、うろこは白っぽかった。もう一匹は人魚より大きく、体に黒い縞模様が浮かんでいた。横に小さく説明書きがあった。

 子供のウーシポは白いけど、大人になるとうろこの一部が黒くなるよ。

 育てるのは難しいけど、大人まで育てたウーシポはとってもおいしいよ。


 料理でもウーシポってちょっと高めだもんなあ。牛肉も豚や鶏より高いし。大きい生き物だと育てるのが大変だからその分高くなるんだろうなあ。ああ、だからウーシポって、角切りとか厚切りとか薄切りとか、切り方がいろいろあるのかもしれない。

 ベージンザメに乗ってるときに養殖場は見たけど、網みたいな中に魚がたくさん泳いでたっけ。あれはブータッポと小さいウーシポ、どっちだったんだろう。遠目だとどっちも白っぽく見えるし。

 でもウーシポがこんなに大きくなるんなら、大人まで育てる場合は、牛小屋みたいなところで育てるのかも。ウーシポ小屋、みたいな。その分高くなりそうだけど。

 『魚』のページはそこで終わり、次は『その他』になっていた。

 『その他』のページには、貝、イカ、タコ、エビ、カニ、ヒトデ、クラゲ、イソギンチャクなどがまとめて紹介されていた。貝やイカなどの一般的な絵の隣に、『二枚貝と巻貝があるよ』、『身は歯ごたえがあっておいしいよ』などと簡単な説明が描かれている。

 それでこの本は終わりだった。

 ページ数は少ないが、絵が綺麗で、眺めているだけでも楽しい。宿で休んでいるときに読むのにちょうどいい。

 そろそろお腹も空いてきた。夕飯を食べに行こう。

 私は本を閉じ、ベッドから起き上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。