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第63話 よう無事か

 食事を食べ終わるとする事がなくなる、寝ていればいいだろうとは思うがさっきまで寝ていたためなのか眠れそうな気はしない。なので自分が倒れたあとの話を聞く。

「そう言えばあの後どうなった、と言うか何が起こったんだ」

「魔王と戦ったときに拘束魔術を使われたでしょ」

「ああたしか、体内の魔力に干渉して動きを止めるってやつだよな」

 魔力がない自分にとっては一切関係ない話ではあったが。

「それおばあちゃんも使えたみたいなのよね」

「見たいだね」

 その辺りまでは覚えている。

「で魔王、と言うかおじいちゃんと言うか、ササキさんが銃を構えながら領主さんに近づいて日本語を話しかけたら、暴れだしたから、ササキさんが変な物を取り出して押し立てたら動かなくなったわ」

 多分スタンガンとかだろうと推測してみる。

「で動かないの確認して、手足を縛ったらササキさんがどこかに連れていったわよ」

「何処かって」

「多分地下室じゃないかしら、私たちはタナカを運んでたから分からないけど」

「なるほどなぁ」

 さすが元魔王と言うか元勇者と言うか、問題なく勝ったらしい。

「でそのササキは今いるの」

「いるわよ呼んでこようか」

「うんお願いします」

「分かったわ、あとなにか必要ならエレナに言ってね」

「了解、よろしくエレナ」

 そう言ってエレナの頭を撫でる。エレナは少し嬉しそうだ。イリアは部屋を出ていく。

「まあどうせすぐ戻ってくるだろうな」

 のんびりと外を見る、自然豊かな風景だ。元の世界ではなかなか見ない風景だった。予想通りすぐにノックがされる。

「はい、どうぞ」

『よう無事か』

『ゆっくり話すのは初めてだろうな』

『そうだな、初めてあったのは俺が魔王だった頃だし、次にあったときは拷問やら戦闘中だったしな、それでなんのようだ』

『それであのリボルバーとかは』

『ああそれか、あれはかくし球だよかくし球、そんな手札全部見ないだろう』

『まあそれもそうか』

『じゃあこっちからも聞きたいことがある、あの鎧はなんだ。お前確かチート無かっただろう』

『あれは遺跡の品だよ』

『お前遺跡入れるのかよ』

『元の世界で行方不明になることが必要だけどな』

『行方不明……タナカ……行方、あああれかかなり前の事で忘れてたけど、お前テレビで特集組まれてたぞ、確か世紀の謎の失踪事件だったかな、かなりまえで忘れてるよ』

 テレビで取り上げられているとは思わなかった。

『まあそれはどうでもいいか、で遺跡のなかには何があるんだ』

『元の世界での近未来のシェルターみたいだったな』

『シェルターか、なるほどなぁ俺近寄っただけで撃たれるのは』

『魔力があるから人だと思われないみたいだよ』

『なるほど魔力があるからか』

 ふとエレナの方を向く。すっかり忘れていた、それにエレナの方も何を話しているかわからないために首をかしげている。

「それでマイヤーをどうするんだ」

「どうするもなにも先にこの家の弁償だな、ダイニングがボロボロだし」

「なるほど」

「そういうお前らは」

「罪の取り消しをして貰えば後はどうでもいいな」

「そうか、ならあいつの所に行ってみるか」

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