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第一話 密室

俺の名前は石川池早九いしかわちはやく

埼玉県警刑事部の刑事だ。


通称、自称、せっかち刑事。


とにかく、早く帰りたい。


なのに、今日も事件が俺を呼ぶ。


「先輩、こっちです。完全な密室です。」


ドア、窓、その他全てが完璧に閉まっている。


「容疑者は1人なんですが、トリックを暴けません。」


被害者の夫が笑っている。


俺はカーテンを撫でながら彼に聞く。


「このカーテン、あなたがお買いに?」


「いや、妻ですが?」


「どおりで知らない訳だ。このカーテン、少しだけ透けて見えるんですよ。そして、窓の向こうには、道向こうに防犯カメラ。写ってますね。」


夫は膝から崩れ落ちる。


「今なら自首扱いにして、罪を軽くしてやる。白状しな。」


「わ、私がやりました。」


「よし、帰るぞ!」


俺はさっさと帰宅する。


千秋楽を見なくっちゃ。


5:30


まだ間に合う。


俺は家のテレビをつけた。


表彰式をやっていた


「くそぉぉぉ、千秋楽は早いんだったぁぁぁ……」


明日は、もっと早く帰りたい。

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