表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢カレンのシナリオ改変、あれ?他にも転生者がいる??  作者: BIRD


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/38

ep05:家庭教師とお勉強

 コッソリと魔法の自主トレを始めてから1年が過ぎた。

 3歳になった私は、父が雇った家庭教師から、令嬢として必要な作法や知識の他に、魔法を学び始めた。

 2歳の間に毎日本を読み、魔力が尽きる寸前まで魔法を使っていたおかげで、知力と魔力はCまで上がっている。


「お嬢様は素晴らしい才能をお持ちですね。将来はきっと大魔導士になれるでしょう」


 魔法担当家庭教師のクレール先生は、私を絶賛してくれた。

 彼はゲームにも登場する人で、魔法に長けた者が多いと言われるソレイユ王国出身の魔導士だ。

 でも、ゲームではルナばかり絶賛していて、カレンを褒めるシーンは無かった。

 多分、クレール先生も、カレンのルナに対する嫉妬の原因だったのかな。


 ゲームのカレンは、褒めて伸びるタイプではなかった。

 むしろ、褒められることで自信過剰になり、自らの才能を伸ばすことをしないタイプだったの。

 外伝で語られる3歳頃のカレンは、両親に甘やかされていたこともあって、自信過剰で生意気で努力しない子になっていたわ。


「先生、私はもっと魔法を使えるようになりたいわ。どうすればいいか教えて下さる?」

「勿論お教えしますとも。お嬢様は大魔導士になりたいですか?」

「なりたいわ。そのためなら、努力は惜しまないつもりよ」

「なんと素晴らしい向上心! お嬢様には私がもつ全ての知識と技術を習得して頂きましょう」


 クレール先生の「本気の授業」は、普通の子ならついていけないレベルの高度なものだった。

 初期の知力Fのルナがその域までいくには、数年かかるかもしれない。

 でも、知力Cの私なら、真面目に授業に取り組めば、しっかり頭に入る内容だった。


「では、あそこのゴブリンを燃やしてみて下さい」

「はい」


 しばらくすると、クレール先生は私を初心者向けダンジョンに連れて行ってくれた。

 ゲームでは、エトワール国立学院に入学したルナたちが、最初の授業で行く場所だった。

 ゴブリンは下級の魔物で、物理攻撃以外はしてこない。

 闇・火・風の中級魔法を使える私なら、勝てる筈だよと先生は言う。

 私は先生の指示に従い、火属性の中級魔法を起動した。


 火属性魔法:敵を焼き尽くす炎(ブリュレヴォ・ゼネミ)


 私の手から放たれた大きな炎の玉は、ゴブリンの胸に当たると一気に広がり包み込む。

 炎が消えるとゴブリンも消えていて、空中からポトンと1つ魔石が落ちた。


「魔力操作も威力も充分ですね。お嬢様ならソレイユ魔法学院への推薦入学も夢ではないですよ」

「本当?」

「ええ、卒業生の私が保証しますし、推薦できますからね」


 教え子の才能に期待するクレール先生が言う。

 でも、ソレイユ魔法学院は、ちょっと……。

 シナリオ通りなら、クレール先生の祖国ソレイユは、私が5歳になる頃に滅亡してしまうから。


「先生には、私が入学するまでご指導をお願いしたいですわ」

「はい、喜んで」


 学園への入学は、基本的に6歳から。

 私が6歳になる頃には、ソレイユ魔法学院は無くなっている筈。

 でも今そんなことを言っても誰も信じないし、変な子だと思われるだけでしょうね。

 だから私は、ソレイユ魔法学院を目指す子供としてクレール先生の教えを受け続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ