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コツコツ貯めた私の戦闘ボーナスで『VRMMO』のトップティアの【女神】に!?  作者: うわのそら
新章 コツコツ女神Ⅱ : 『ドラゴンゲート・オンライン』篇
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67 太古の森


「おほん。すまない少し取り乱した」


「あはは……!! こちらも馴れ馴れしくしてすみません……!」


「それじゃあ行こうか。ステラ」


──ピコン。


『設定された転移マーカーの場へと転移を開始します。』


データクリスタルによるワープで『理想ノ聖域』の近くである『太古の森』へとワープを完了させる。


「わぁ!! ここが太古の森……。」


「なるほどね。これじゃ、いくら君でもパーティを組まなきゃいけない訳だ」


──黄金の日差しが差す聖域、太古の森そこへと二人は立っていた。

森の中で蠢くモンスターの平均レベルはかなり高くサービス開始のこの日では段階を踏んでレベル上げべきであり、初日の挑戦など想定されていなく基本的にこのスポットは正攻法での攻略不可能である。


しかし、現状『理想ノ聖域』に行く為にはここを通る事は避けられず、『暗殺スキル』を何個か取得しているアーテルを連れてきた次第である。


「さて、行きましょうか……。アーテルさん。打ち合わせ通りで……!!」


「うむ、分かっている。ダメージが入らない敵がいたらそいつは避けよう。」


──……【サーチ】!!


ステラはスキルを発動し、円状の波紋で敵の気配を索敵する。


『サーチ結果』◇◆─────────


近くに原生モンスター三体。『プリエ・ガーディアン』


レベル帯『20〜23』


◇◆────────────


「わわわ!! 引っかかりました! しかも三体……。うーん、結構レベル高いなぁ……」


「なるほど、……平均レベルは大体いまの私達の二倍のレベルか。うむ、連携すれば三体くらいはギリギリやれるかな?」


「ええっ!? ……もし、やられちゃったらデスペナ重いですよ……?」


「デスペナが怖かったらこんな所、ついてこないですよ。ステラさん、大丈夫。君には私が付いてる、行こ?」


──……シュン!!


「ちょ! アーテルさん!!」


そう言い、先行するアーテル。狙うはガーディアンの背後。まだこちらは敵モンスターには見つかっておらず、お得意の暗殺スキルを行使し先制攻撃を仕掛ける。


【隠密】【パライズショック】


──……ザッ、ザザザ。


隠密スキルで気配を完全に消しガーディアンに近づいた瞬間、三本の鋭いダガーを召喚し一本づつ正確に駆動部である脚に直撃させる。


──……ウゴゴゴ。


突き刺さったダガーから激しい電撃が流れ、ガーディアンの動きを一時的に止め更には突破が困難であろう鉄壁の隊列を分断する事に成功する。


アーテルの攻撃が直撃した為、隠密のスキル効果が消え一番近くに居たガーディアンの敵意を引き付ける。


ただでさえ動きの遅いガーディアン。スタン状態のデバフにより、剣撃の攻撃力は低下。レベル差があるアーテルでさえその攻撃を食い止めることが出来た。


その様子を背後から見ていたステラが攻撃に移る。


──……【ヴォルカ】!!


ドゥオン!!


アーテルが食い止めているガーディアンに向けて、火球の三連撃を浴びせる。


──……ゴゴゴ。


不動の防御力を誇るガーディアンが遂にはよろけ、剣を地面に突き立て膝をつく。


クラウザムライフ(冷酷な生命)


脚に装備した紅き短剣『グリーム・ダガ』を取り出し、即座に暗殺スキルを使用し残りのHPを全てその短剣に吸収する。


これによって一体目のガーディアンを撃破する事に成功、アーテルとステラの連携は更に続く。


「こうなったら、私も!! ──……【リ・ヒール】【レイン・フォース!】!!」


──シュン!!


継続回復魔法、AGI上昇魔法の発動により俊敏な動きが可能となり、二体のガーディアンを翻弄する。ガーディアンの剣撃を避けながらステラは戦闘の指揮をとる。レベル差によって攻撃を一撃でも受けたら致命傷だ。


とある、光明を見出しアーテルへと作戦を伝える。


「アーテルさん、二体のガーディアンの攻撃を一点に引き付けること、出来ますでしょうか!! 」


『餌』(ベイト)に慣れってことね……了解、ステラちゃんの仰せのままに……。【ヘイトレッド】」


提案された作戦通り、瞬時に挑発スキルを発動し、敵意を一手に傾ける。



──……ウガアアア!!


挑発に乗ったガーディアン達はその身体を変形させ、腹部を砲台のように変形させ高火力のビームを発射する。


「今だ!!! 【リフレクション】!!」


ズドン!!


ステラがその反射スキルを発動すると目の前に大きな魔法陣が展開され、ガーディアン二体から放たれたビーム攻撃を全て受け止める。そしてその威力を利用し、そのままカウンター攻撃を直撃させる。


そのエネルギーはかなりのものであり、跳ね返ってきたその凄まじい攻撃は回避や防御の隙もなく大きな衝撃波を放ち、森の木々、大気を震わせ大爆発する。ガーディアンの身体は風化した煉瓦のようにボロボロと崩れ落ち砂となって消えていった。


「……やったね。ステラ」


「やりました!!! んー!! レベル差すっごいあったのに勝てたの嬉しー!! ありがとうございます!! アーテルさん! 素晴らしい連携でした」


小動物の様なかわいい動きと身振り手振りで今の高揚感を表現するステラ。


「この森の最初の洗礼はこんなもんだねさ、まだまだこれからだよ、行こうステラ。君の行きたい場所へ」


「……──はい!!」


二人は理想ノ神殿向け、太古の森を進んでいくのであった──……。

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