神に近い男、ライバル認定される
「えへへへ。今日も俺の嫁が可愛い。」
彼女らを見ているとニヤニヤしてくる。萌え
「お前はやっぱクズ野郎じゃのう」
「あの3人の中から一人が俺の嫁になるからね。楽しみだよ。」
あっ、パンツが見えた。
「死んでも変態は治らないのか。残念な奴だ。」
「うるさいぞ、俺は嫁の下着を知っておく義務があるんだぞ。」
神さんはいつから俺の母さんになったんだよ、まったくもう
ん?目線を上げるとなんか俺の方に鋭い目つきをした男の子がやって来る。誰だっけ、あいつ?そういえば、ナナリーのことを観察していたときに、あの男がちょくちょく視界に入ってきていたような気がする。
つまりは、答えは一つ 単純明快である
「俺のナナリーを寝とりたいということか」
「普通の幼稚園生がお前みたいに心が汚れているわけがないだろ」
上等だ。その喧嘩、買ってやる。
男同士の会話に言葉は不要。幼稚園生の王者である俺に戦いを挑んだこと、後悔するといい。
「おおおおおお」
悪くないパンチだ。まっすぐ俺に向かってきている。俺はそれを手刀で叩き落とし、彼の腹に一発攻撃を入れる。
「っおおおおお」
少しだけ雄叫びに元気がないな。俺の攻撃で少しだけ弱ったのが分かる。俺の加護は肉体言語を読み取り、貴様が何を次にするのかを教えてくれる。
お、今度は蹴りだな。足を掴んであげましょう。
「ぐぐぐぐぐぐ」
悔しいといっているのかな?手加減するのも手であるが、俺は誰が相手でも手は抜かない。殺さない程度で本気である。足をひねり、地面に叩きつける。
「ううううううう」
「どうする?降参するか?お前には勝つのは無理だ。あきらめろ。」
既に地面に這いつくばる雑魚を相手に王者は追撃はしない。その威厳で敗けを認めさせるのだ。
「やっぱり、海堂は鬼畜じゃな。クズ野郎じゃ。」
神さんの俺に対する扱いが最近は雑になっている。でも、今回の華麗な戦闘で俺の評価も上がるんじゃないかな。
「うがああああ」
こいつ、砂を投げつけてきた。しかも、目に入った。痛い。
俺は怒った。許さんぞ、貴様
「おらおらおらおら」
這いつくばる彼に向けてスタンピングである。実に容赦がないだろう。我ながら踏んでいる間に冷静になって、彼が可哀想に思えてきた。
「あああああ」
彼は俺の足を掴み、噛みついてきた。かなり痛い。
「くそ野郎、ざっけんなよ」
俺は彼を何度も殴り付け、引き剥がし、後は無言で殴り続けた。
少しだけ、やり過ぎたと思い、手を緩めてしまったところ、
ここで、彼が逆転の一手を打ってきた。
「ふぁあいああ」
この世界では魔法はその事象を表す言葉を口にして、イメージをすることで力を発揮する。
今回の魔法はファイアであるところ、直撃すれば火傷を負うだろう。しかし、彼は相手が悪かった
「ウォーター」
俺は彼に水を浴びせた。彼の魔法の小さい火も内に宿す闘志も消えた。そして、彼は泣き出した。
つまり、俺の勝ちである
「幼稚園児に勝ったからってどや顔すんな。」
俺が勝利したことを妬む奴が何か言っているが、無視である。そして、休憩時間が終わったので、組の部屋に戻ることになった。
そして、次の日
また彼が俺に勝負を挑んできた。なぜだ?
「良かったじゃないか。ライバルキャラの登場だ。幼稚園生がライバルの転生者はなかなか珍しいと私は思うぞ。」
どうやら、ライバル認定をされたらしい。まあ、喧嘩に勝てばいいだけだ。俺が勝ち続ければ勝手に諦めるだろう。
しかし、俺は甘かった。彼と俺の戦いは俺が幼稚園を卒園するまで続いたのであった。まあ、毎回勝ったのでかなり俺は楽しめたから良かったけどね。
ライバルというのも悪くはないな。