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ココロの整理

ひろみは、予約したとおりに美容院へ行った。


平日だったので、格好も、少し大きめのチェック柄のカッターに8分丈のジーパンにズックといった。かなり、ラフな格好だった。


美容院について・・・いつも担当してくれる清水が「今日はどうしたの?」ひろみの格好を見て聞いてきた。


「今日は、この髪をショートにしてほしいんだけど・・・清水さん」


ひろみが言う


「もったいないわよ・・ 逆にパーマでも当てたら」


清水が聞くと・・・


「いいの・・・思い切って・・やってよ。」


「何かあったの・・・あっ・・・大塚さんと喧嘩でもしたの?」


「うん。まぁ・・・」


「わかったわ・・」とカットが始まった。


その頃


えみと中村は、海についていた・・・


「りょうちゃん・・・こっち・・」


水と戯れるえみ・・・


「ああ・・」


一緒に戯れる中村・・・


そして


えみを見ているうちに・・


きらめく星空と夜光虫の中に映し出された


ひろみを思い出した・・


しばらくして・・・


「りょうちゃん!!」


いうえみの声に


ようやく反応した中村・・・


「もう、また考え事?・・・」


えみは中村に近づいてきた。


やがて


えみは、中村の肩に手をさし伸ばし・・・


「お願いがあるんだけど・・・」


少し甘えた声で言った


「お願い・・・?なに。」


聞き返す中村・・・


「キスして・・・」


「えっ・・・」


「もう・・・こうして会えるかどうかもわからないのよ。お願い・・・」


しばらく・・・見つめあい、


沈黙する二人・・・


そして


二人は、キスをした・・・・


やがて


キスがおわり・・・


「ごめんね・・・」


謝るえみ・・・


「ごめんね・・・あなたを苦しめて・・・」


えみは泣き出した。


「どうしたんだい・・・えみ・・」


悲しそうな目で見る中村・・・


「わたしじゃ、あなたの心を埋め切れなかった・・・」


「おれこそ・・ごめん・・えみのこと・・・」


「いいの、あの日に、あの時に・・二人の時は止まったのよ。そして、覚悟してたの・・・こうなること」


「ごめん・・・本当に・・・ごめん・・」


中村はえみを抱きしめた・・・・


えみは、中村の腕の中で泣き続けた。・・・

落ち着いたえみ


「ありがとう・・・」


「大丈夫か?」


「ええ、大丈夫よ・・・ところで、また、会ってくれるわよね・・・友達として・・・」


「そうだな・・・」


「もし、りょうちゃんが振られた時、今度は、私が慰めてあげるから。」


「おいおい・・・もう振られる話か・・・」


「いいじゃない~」


しばらく二人は、話を続けた・・・・


「じゃぁ・・・駅まで・・・送って・・」


しかし


二人は知らなかった。


写真を撮られていることを・・


駅前で降りたえみ


「ありがとう・・・じゃぁ・・」


辺りを見回すと・・・ひろみがいない・・・


あれ?


あれ?


とえみが思って携帯をかけようとすると


「えみさん?」


後ろから声がした・


振り返ると


髪をばっさり切ったひろみがいた


「ひろ・・み ちゃん?」


「はい・・・」


「どうしちゃったの、髪の毛を切って・・・」


「ええ・・・まぁ・・ところで、何か用ですか」


「そうだ・・・とりあえずお茶でも・・・」


二人は近くの喫茶店に入った。


えみは、アイスコーヒーをひろみは、アイスティーを頼んだ。


「ところで、今日は何の用事ですか・・?」


切り出したのはひろみだった。


「う~ん、何から言おうかしら・・・」


首をかしげるえみ・・・


「何から・・?って。」


「りょうちゃんのことなんだけど・・・」


「はい・・・」


ひろみは 多分、あきらめろという意味だろうと思っていた。


「りょうちゃん・・あなたのこと好きみたい・・・」


「えっ・・」


「本当に、世話焼ける・・・私が言うまで・・・気づかないんだから・・・りょうちゃん・・・わらっちゃう・・・」


「でも・・・」


「あなた達に何があったか、知らないわ・・・でも、そのときは、迷ってたのよ。りょうちゃんは・・・」


「でも・・・えみさんみたいな・・彼女が・・・」


「バカね。」


えみは怒った。


ひろみは、びくっとした。


「そんなこというと、私がとっちゃうわよ・・・といっても無理だけど・・・」


「えみさん、何で・・・」


「それは、ちょっとね・・・ところで、ひろみ・・・りょうちゃんのことどう思ってるの」


ひろみがうつむいてしまった。・・・


ひろみのアイスティーの氷がカランとなる。


「好きなのね。」


えみが再び聞きなおす・・・


「はい・・・」


かすかな声で答えた。

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