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滅びへの詩 -追想録-  作者: 風並将吾
10/12

嘲笑的傍観者

なんて愚かな話だ

その血からは決して救いの力ではない

使ってはならない禁じ手

彼はそれを理解出来たのだろうか


なんて無様な話だ

その地から希望を求めてしまい

浸かってはならない禁断の力

彼女はそれを理解出来たのだろうか


私は彼らに力を与えた

ただしその力はあまりにも危険で

使い方を誤れば滅びへと誘う


なんて残念な話だ

その知からは想像もつかない程の

奇妙な幻想に囚われて

彼らはそれを理解出来たのだろうか


人間とはここまで無様な生き物なのだろうか

どれだけ綺麗事を並び立てようとも

一度手にした欲望を

手放すことなど出来やしない


やはりこの物語も

同じ結末を辿ってしまった

ヒトが主人公であり続ける限り

滅びへと向かうのは避けられない


あとは静かに幕を降ろすだけ

そう想った私は立ち去ろうとして

一人の青年の姿に胸を打たれた


あぁこれこそ待ち望んでいた展開

貴方はすべてを救おうとするのか


「せめて彼らの物語に救いの手を」



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