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天逆毎篇 九章 作者も修学旅行に行きたいです

 時は流れて高校生活の一大イベント修学旅行に行くことになった。

 例年の行先は北海道とか沖縄とかなのだが、今年はなぜか京都になった。いや、中学生のころに修学旅行で行ったんだけどな。

 ていうか中学の頃は京都と奈良行ったからむしろランク下がってるんだけど…。いやまぁ奈良のシカにのこたんたんされながら追いかけられたというトラウマがあるから奈良が入ってないのはうれしいけど。

 僕らのチームがまわるのは伏見稲荷大社と清水寺、その他もろもろ。わくわくが止まらないぜ!

 しかしそうそう上手く物事は進まない。事件は起こる。そう、僕以外の班員が迷子になったのだ。まったく何をしてるんだか。僕以外ポンコツなのかこの班は。

 とりあえず行き違いにならないように最終目的地の伏見稲荷大社に行けばいつかあえるだろうと思い、スマホの地図アプリを使って目的地に到着。

 バリ暑い。人が多いのもあるだろうが。地球はやっぱりおかしい暑い。暑すぎる。おい神様!どうにかしろ!そんな願いを受け取ったのか、急に曇って涼しくなった。

 もしかして僕って天候の子だったのか?今からくもるよ☆…みたいな。それにしても班の人たちいつ来るのか―――。

  そう周りを見ようとしたそのとき、今まで見えていた世界の色が変わった。ちょっと色が落ちたというか、無彩色に近くなったというか。

  不安になったので少し歩くと、どんどん色が落ちていく。そういえば他の人もいない。あんなに多かったのにいつの間に避難したのだろう。連れていってくれてもよかっただろぉ。

 しばらく歩いてみてわかったことがある。進む方向によって色が落ちたり、戻ったりしている。

 これは色が戻る方向に進めばいいのだろうか?きっとそうだろう。こんな時にわざわざ危険な方に進むのはアホのやることだ。でも…

  でも理性が言うことを聞いてくれない。行ってみたい。中心地に。

  その一心で道を進むと、やがて、白と黒だけになった。灰色がない。正直チカチカして目が痛い。

 しばらく歩いていくと薄い膜みたいなものにぶつかった。力を込めれば簡単に入れるくらいの抵抗を有している。入るか?入らないか?

  そんなの決まっている。入るしかないだろう。(即答)

 ここまで来てほなかえりましょかね~とか言ってテクテク帰るのは誰しもが心の中に飼っている漢がいじけてしまう。

  僕は勇気をだして膜の中に入った。

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