12の目
今日から学園生活スタートです!
簡単なシャツとスカートに着替え上に上着を羽織り鞄を持っていきます。
この学園は昔はドレスだったらしいのですが今はワンピースや簡単な服となっています。
それに、この学園は12歳から18歳が通うとのことですが。
試験に合格さえすればどの歳でも卒業は出来ます。それに女子はある程度の基礎学力があれば14、15歳で卒業することも可能です。
私はまだどれくらいいるかわかりませんが多分セディーによって変わると思います。
私の主な授業は基礎で必須な魔法、数学、言語、歴史です。男子は剣術も入るらしいです。
やりたい人は女子でも参加出来ますが私はやりません。
取り敢えず教室へ向かい扉を開く。
何でみんなコチラを見るんですの?
「……わぁー綺麗。」
「どこの方?」
「……お人形さんみたい……」
皆さんブツブツ言ってるけど聞こえないのではっきりして欲しいものです。
開いてる席に座り前を見る。
「あ、えーと。私はトリス!…です!貴族の方だよね?あ、貴族の方ですよね?よろしくお願いします。」
隣の赤毛の子ートリスが喋りかけてきてくれました。元気いっぱいな感じのいい子です。
「こちらこそよろしくお願いします!私の名前はラフィーナ=ベリベルストです。貴族ですけど敬語とかは気になさらなくて大丈夫ですよ!是非ラフィー……は婚約者が私を呼ぶ時の呼び方ですのでフィーとでも読んでください!私もトリスと呼びますね!」
「うん、フィーよろしく!うち、貴族ってもっと……こう……何ていうか、一般人とは相容れない別の人なのよ!みたいな感じかと思っていたよ。フィーがそんな人じゃなくて良かった!」
「それは良かったです。ですがそう言う貴族の方もいますので気を付けてくださいね。あまり無闇矢鱈に話し掛けると圧力を受けるときもありますし。」
「私の友達がそれ言ってた!私の家って商人なんだけど……あ、何でも扱うから何かあったらご贔屓に!で、私の友達の商人の子が同じ部屋の子が男爵の娘だったみたいで、名前は確かシューラ=ロジス!最悪だって言ってたわ!」
シューラさんの話をここでも聞くとは情報集めは楽かもしれませんね。
「確かその子ピンクの髪の子ですよね?私も一昨日絡まれまして、変な事を一気に喋ってどっかに行かれましたわ。」
「へー、フィーにも変なこと言ってるの?部屋でも言ってるらしいよキャラとかスチルとかパラメーターとか。おかげで眠れないらしいね。何かそこの子情報があったら持ってくるね!」
情報は向からあるいてくるそうです。
そんなつもりでお友達になったわけではないのですが有り難いのでお礼を行っておきます。
まだトリスは話し足りない様でしたが先生が来てしまったので切り上げて前を見ます。
「おーい、始めるぞー。今日からこのクラスの担任をするバレシュだ。この学園は基本的に身分とか関係ないからそこんとこ勘違いするなよー。ちなみに俺は魔法の教師もやるからよろしくな!あー、このクラスにラフィーナ=ベリベルストがいたな。頑張れよー、他の先生方も知ってるから遠慮しないでわからない所は聞けよー。以上だ!先生は貴族だけど面倒な事は嫌いだから厄介事だけは起こすなよ。」
バレシュ先生こそ面倒な爆弾を落としていったじゃないか。
隣のトリスが何のことが聞いてくるのでテキトーにはぐらかしながら今日の授業が始まる教室へと移動する。最初は魔法かな?




