ギャグ編 天才美少女
ゴォ…ヒィ…。ゴォ…ヒィ…。ピィピィ!
「うるさいな…止まれ!」
ピィ。
目覚ましのボタンに触ると私はまた再び心地よい睡眠へと戻った。
ゴォ…ヒィ…。ゴォ…ヒィ。ゴォ…
「おーい。遅刻するぞ。起きろ。」
「ハッ。美少女です。おはようございます」
東京都奥多摩町のボロアパートで、私(美少女)と父が住んでいた。まぁ俗に言う片親家庭である。
「お前、美少女要素ねぇから。」
「いや、数学的条件に適しています。黄金比の顔だし、左右対称性の数値は高いので美少女と言えます。」
「こいつ…頭はいいんだよな。頭以外は残念だが。」
「ちょっと…褒めてもホコリしかでませんよ。」
「まったく褒めてねぇだろ。」
歯を磨き、顔を洗い、髪を整え、制服に着替え、食パンを口に入れて、バッグを持って学校へ向かった。
「じゃあ、行ってきます。」
「行ってらしゃい。」
私はこのままだと遅刻したら、天才美少女真面目枠としての名を捨てることになってしまう。
時速13.85 km/h。家から学校まで5キロ。
つまり、0.36…時間となった。約21分。
現在の時間7時48分。8時10分までに学校に行かなければならない。いけるぞ。いける。いけるぞぉ!
ー学校前では。唖然と立ち尽くしていた。なぜか。
なんか、学校のドア閉まってんだ。おかしいだろ。
あれ…そういえば今日何曜日だっけ。
スマホで確認すると、突然のことに少し腰を抜かした。
「日曜日」
………。
日曜日にどうやって、学校行くんだよ。おかしいだろ。土日休みだから「あれ?今日金曜日じゃなかった。テヘペロ。」で土曜日に間違えて学校はまだしも、日曜日。どうやったら間違えるんだよ。
なんだよこれ。走った意味とは…
私は家に帰った。
「お、おかえり。まさか、本当に間違えていくとは。天才美少女でも騙されていて草。」
父親は嘲笑をしていた。本当にこいつは親なのか。
「最低。父…死ねばいいのに。」
「おいおい。最低だぞ。うっかり、死んじゃうぞ。」
「いや。反抗期の娘の対応がうますぎるやろ…」
というか、日曜日なら今日父親休みじゃなくて仕事だよな…
なんでいるんだ。まさか、有給取って娘とどっかにお出かけ。
ワクワクしながらジーと目線を父に注ぐと父親は突如、笑った。
「ガッハハ。今日仕事なのになんでいるか思っているだろ。期待してすまないが。会社、クビになった。」
「え?」
「そのことにムカついて、娘を騙してストレス発散しようと思った。」
「え?」
こいつは、本当に父親なのか。
終わり




