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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》鬼龍の春編
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渡りに鬼

天倉署から出た龍儀の前に筒井が車でやってきた。

「大丈夫ですか、若?」

「あぁ、問題無い。」

龍儀はそのまま車に乗った。そのまま車ほ自宅に向かって行った。

「筒井、あれから進捗は?」

「残念ながらありません。」

「そうか。」

龍儀はこの後、何も話すことなく1日を終えた。


翌日

龍儀の部屋に蛇谷、月影、桜、秋庭を招いて会議が行われた。

「もう友達の家に遊びに行く感覚でやくざの家に来てるよな、お前ら。」

「だってもう友達じゃん。」

秋庭が笑顔で答えた。龍儀は何も言わずに昨日のことを話し始めた。

「昨日、神室百合が俺の取り調べにきた。」

「え、お母さんが?」

「あぁ、それなら聞いてる。鬼城組と相島組の捜査のために本庁から派遣されたとよ。」

蛇谷の説明に桜は少し不機嫌になっていた。

「なんで教えてくれなかったのよ。」

桜はボソッと呟いた。

「それでなんて聞かれた?」

「桜との関係に聞かれた。」

「おもいっきり私情じゃねぇか!」

「なんか恥ずかしい。」

蛇谷はツッコミ、桜は頭を抱えていた。

「それでそっちはなんかわかったか?」

「それがぜーんぜんっ!あれから龍儀だけじゃなく陽雅翔や月影先輩までいじめにあっているみたいだし。」

「おい、どういうことだ?」

「龍儀の見方したってことで犯罪者の仲間とか強姦事件の共犯者とか言われてな。まぁ、そっちはいじめの証拠映像を教育委員会に出してつるしたけどな。」

「さすが蛇谷。」

「だが、これで真犯人は金浦と確定した。」

龍儀達はしばらく会議したが結局、打開案は出なかった。

「仕方ない。明日は土曜日。明日、事件があったラブホテルを探そう。」

「了解。」


土曜日

自宅前に集まった龍儀達は早速、繁華街に向かった。繁華街に着くとラブホテルが並ぶホテル街を歩いていた。

「ちょっと君達、止まって。」

すると、後ろから声をかけられた。龍儀達が後ろを振り向くと田中と伊達がいた。

「また捜査かい?」

「悪いがもう自由にさせるわけにはいかなくなった。匿名のたれ込みがあった。事件があった日に栄龍儀と海老名美春がラブホテルに入っていくのを見たとな。しかも、そのラブホテルの使用者書名には二人の名前もあった。」

「そして、海老名美春から自分に暴行を加えたのは栄龍儀だと証言した。」

「栄龍儀、婦女暴行の罪で来てもらうぞ。」

(まずいな。)

田中が龍儀に近寄ってきた。その時、後ろから自分を呼ぶ声がした。

「あれ~、龍儀ちゃ~ん!」

そこに現れたのは鬼城だった。

「鬼城・・・雄真!」

「何故ここに!?」

二人の刑事は鬼城の登場に動揺した。鬼城はその二人の肩に手をかけるとボソボソと話し始めた。

「俺、今龍儀ちゃんと話したいことがあるから引いてくれない?」

「ふざけるな。」

「別にいいんだぜ。でも、ここで話せなかったら後で署にお邪魔するよ。その時は組員全員でな。」

「・・・行くぞ、伊達。」

「分かりました。」

二人は悔しそうに鬼城を見ながら去って行った。その後ろ姿に笑顔で手を振った後、鬼城は龍儀の前にきた。

「一応助かったな。」

「で、何の用だ?」

「やだなぁ。折角助けてやったのにつれないねぇ。」

初めて鬼城を見た秋庭は目を丸くしたまま蛇谷に話しかけた。

「何、この人?」

「やくざだよ。しかも、飛びっ切りのヤバい奴。」

鬼城は秋庭に気がつくとすぐに自己紹介を始めた。

「はじめまして。俺は鬼城雄真。龍儀ちゃんと友達だよ~。」

「適当に言うな。鬼城雄真、関東最大のやくざ、北京連合の中でも一番イカれたやくざだ。」

「マジで!」

龍儀が説明するとさすがの秋庭も月影の後ろに隠れた。龍儀はそのまま何も言わずにその場を去ろうとすると鬼城が止めた。

「おいおい、用事があってきたのに無視か?」

「悪いがお前と関わる暇は無い。」

「折角、忘れ物を届けにきたのに。」

「なんだ?」

「これだよ。」

そう言って鬼城は胸ポケットから龍儀の学生証を取り出して見せてきた。

「!」

「なんでお前が持ってんだ!?」

「だからうちに忘れてたから届けにきたんだよ。」

「忘れてた?」

「あぁ、案内するよ。特別に鬼の根城にな。」

そう言って鬼城はついてこいと言わんばかりに指で挑発してきた。龍儀達は怪しみながらも鬼城の後をついて行った。

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