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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》鬼龍の春編

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取り調べ

龍儀は天倉署の取調室にいた。初めて来る取調室に龍儀は内心上がっていた。

「初めて来るなぁ。」

「普通は来たら駄目な所だよ。」

龍儀が取調室を見回っていると伊達が入ってきた。

「あれ、あの田中って刑事じゃないのか?」

「田中警部なら他の事件の方に行った。」

伊達が椅子に座ると取り調べが始まった。

「最初に言っておくが警察はなんでも疑うところから始める仕事だ。それも明らかに怪しいところからな。」

「まぁ、海老名と一緒に居て、例の写真に俺の学生証が写ってたら普通は疑うか。」

「そういうことだ。それで、海老名美春とはどういう関係だった?」

「会って数日もしないうちにデートしただけの関係。」

「最近の若者はそうなのか?」

「知らない。」

「そうか。なら、事件があった日の行動は?」

「夕方まで海老名とデートした後、普通に帰宅してずっと家にいた。」

「家族以外で証明できるものは?」

「家にいる組員は全員証人になるけど。」

「悪いが同居人も家族と同じく証人にはなれない。」

「そういえば、俺の学生証はどこだ?」

「わからん。例のホテルにはなかったみたいだしな。」

「そのホテルってどこ?」

「悪いがそれは教えない。」

このまま取り調べは続いていた。


天倉署の会議室に田中を含めた刑事達がいた。彼らは強姦事件と同時に天倉市に現れた相島組の連続強盗事件も捜査していた。すると、会議室に神室百合が入ってきた。その後ろには小村もいた。

「ここの捜査責任者は誰ですか?」

「私だ。」

そう言って田中が立ち上がり神室と握手した。

「まずは相島組の連続強盗事件の方を小村に任せます。私は栄龍儀の強姦事件の方を捜査します。」

「警視庁の方が何故こんな事件を?」

「この事件に栄龍組が絡んでいます。私は気になることがあるので栄龍儀の捜査を私がします。」

「・・・分かりました。でも、私は栄龍儀が犯人と睨んでます。」

その言葉を聞いたあと、神室は会議室を退出した。


取調室では龍儀の取り調べが続いている。そこにノックの後、神室が入ってきた。

「はじめまして、警視庁捜査四課の神室百合です。」

「こちらこそはじめまして、天倉署の伊達香之助です。」

「ここからは私が取り調べを行います。」

「・・・分かりました。」

そう言うと伊達は取調室から出て行った。代わりに入った神室が椅子に座ると龍儀は不敵に笑った。

「はじめまして、四課の獅子さん。」

「それは周りが勝手に付けたモノだ。栄龍組の若頭さん。」

神室は肘を机に着いて頬をついてクスッと笑い返した。

「まずは私の娘とどういう関係だ?」

「おもいっきり私情から入りやがった!」

「何故こんなことを?」

「それだと事件より俺が桜に近づいたことを聞いてないか?」

「そうだな。桜のことはまた今度だ。」

その後、神室は龍儀に取り調べを行った。取り調べが終わったのは夜だった。

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