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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第2章《思い出》鬼龍の春編
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栄龍組の組員達

龍儀が強姦事件の疑いで停学になってから数日

龍儀が家で調べていると蛇谷と月影が帰ってきた。何故か桜と秋庭を連れて。

「おい、なんで二人がいるんだ?」

「実はな・・・」



「あれから金浦を調べても特に目立ったところ無しかぁ。」

蛇谷と月影がいつも通り自宅の前に着いた。すると、いきなり秋庭が現れた。

「ヤッホー!」

「うおっ!なんでここにいる!?」

「つけてきた。」

「マジか。」

蛇谷が驚いていると今度は桜がやってきた。

「ヤッホー。」

「お前もか。」

「ここが龍儀君の家。凄い。やくざの家に行くなんて初めて!」

「普通無いから。」

秋庭が家の門をキラキラした目で見ていた。すると、桜が気まずそうに蛇谷に話かけた。

「ねぇ。警察、それとやくざを取り締まる所の娘が来て大丈夫なの?」

「あぁ、そこは大丈夫だ。俺の親父も警察の上層部だけど普通に出入りしてるから。」

「それはそれで大丈夫なの!?」

桜がツッコミしていると月影がいつものように門を開けて入った。そこには目付きの悪い男がいた。

「おかえりなさい、蛇谷さん、月影さん。」

「本当にやくざだ。」

「・・・」

「蛇谷さん、そちらのお二人は?」

「クラスメート。とりあえず、大丈夫な方。」

「了解しました。」

そう言って男は桜達を中に通した。桜はその男を警戒しながら蛇谷の後ろについた。

「ねぇ。あいつ誰?」

「ん、あぁ。彼は門倉天元。うちの幹部で趣味は拷問器具の収集。目付きが悪いのはただの寝不足。」

「待って。趣味が拷問器具の収集って何!?」

「今、この家の地下室には門倉が集めた拷問器具がずらりと並んでいる。あれだけで拷問器具の展覧会が開けるぜ。」

「なんでそんな危ない奴がいるの!?」

「行きたい。」

「秋庭さん!?」

桜が騒いでいると今度はスキンヘッドの大男が蛇谷達を出迎えた。

「おかえりなさい!」

「ただいま。保科、龍儀はどこだ?」

「はい!若なら自室で調べ事です!」

そう言って保科は龍儀の部屋に行く蛇谷達を見送った。秋庭はキラキラした目で蛇谷に近づいた。

「ねぇねぇ!あの人は!?」

「あの人は保科勇兵。さっきの門倉の部下でよく俺や龍儀にラノベを紹介してくる。」

「こっちは平和ね。見た目と違って。」

「そもそもうちはこの街を裏から守るのが目的だ。大それた事はせんよ。」

「おぉ!正義のやくざ!」

「いや、別に正義じゃない。実際に拳銃とか刀とかの所持はしてるしな。」

「それ、警察の娘に言って大丈夫?」

「大丈夫。もしもの時は俺の親父が揉み消す。多分。」

「全然大丈夫じゃない!」

そう言っていると蛇谷達は龍儀の部屋に着いた。


「・・・と言うわけだ。だから龍儀、アイアンクローを止めてくれ。」

蛇谷と月影にアイアンクローしている龍儀は桜と秋庭を見た後、ため息をついて離した。

「それで陽雅翔。学校は?」

「ヤバいな。学校はもう龍儀を犯罪者として認識してる。龍儀の机や持ち物に落書きとかをするイジメも出だした。まぁ、そっちは動画で撮ってネットに晒してやったけど。」

「えぐっ!」

「わかった。捜査は?」

「全然進展無し。警察も確証がないから龍儀を逮捕が出来ない状態だ。」

「そういえば俺の学生証は?」

「行方不明のままだ。」

蛇谷の報告が終わると龍儀達は静かになってしまった。捜査に詰まってしまったのだ。

「とりあえず、このラブホテルが何処か分かればいいんだが。」

「ネットニュースにはまだこの事件のことは報道されてないみたい。」

「それは長岡のおかげだな。」

「誰!?」

「うちの幹部だ。副業で新聞社の編集長をしてる。うちの収入はこういうやつからきている。」

「ここのやくざって凄いね。」

秋庭が感心していると龍儀の部屋にノックして龍雅が入ってきた。

「どうだ、進捗は?」

龍雅を見た桜と秋庭は何も喋らなかった。特に桜は自分が警察の娘だということがバレないように警戒していた。

「それでどっちが龍儀が惚れた警察の女だ?」

(普通にバレてた。)

龍雅が桜を見ると彼女は両手を着いて項垂れていた。

「お前さんかい?」

「親父、何の用だ?」

「一応、情報だ。警察の調査でこの女が男と一緒にラブホ街に入ったって目撃情報があった。お前と別れた夕方以降にな。」

龍雅は海老名の写真を見せながらそう言った。そして、海老名が入って行ったというラブホ街の資料を渡した。その間、秋庭は龍雅をキラキラした目で見ていた。

「なんだ、嬢ちゃん?」

「やくざの組長とか初めて見た。」

「面白い奴だな。やくざと知っても尚、その目ができるとはな。」

龍雅は笑って秋庭を見ていた。話が逸れたことで少し安心した桜はすぐに蛇谷の後ろに隠れた。

「安心しろ。例え警察、それも四課の獅子の娘だとしても龍儀が惚れた女なら何も言うまい。」

龍雅は隠れている桜を見た後、部屋を出て行った。

「・・・生きた心地がしなかった。」

「とりあえず、こっちの親は公認してくれたな。」

「絶対桜の親は反対するぞ。」

「でしょうね。」

桜の話が終わると龍儀は龍雅からもらった資料を見ていた。

「とにかく、ここで捜査した方がいいな。行くぞ。」

「了解。」

龍儀達が部屋を出ると一人の若い男があわててやってきた。

「大変です、若!」

「どうした、黒武者?」

「なんかカッコいい名前!」

「警察が家の前に!」

「何。」

龍儀達が門のところに行くと龍雅が警察の人間と話していた。その中には伊達もいた。龍雅と話している刑事が龍儀を見るとすぐに龍儀の方に警察手帳を見せた。

「私は天倉署の田中廉馬。栄龍儀、君には署にご同行願おう。もちろん、これは任意ではない。」

田中は龍儀を見たまま話を続けた。

「聞き込み調査で君が犯人だという証拠もある。もう言い逃れはできんぞ。」

田中は龍儀に詰め寄ろうとすると龍儀は何の抵抗もせずにパトカーの方に向かった。

「いいのか、龍儀?」

「すぐ戻る。その間は任せたぞ。」

そう言って龍儀はパトカーに乗り込んだ。その後、伊達と田中もパトカーに乗って去って行った。

「まったく、お前らはどうする?」

龍雅は桜と秋庭を見て質問をした。

「もちろん、一緒にいるよ。龍儀が犯人だと思ってたら来ないって。」

「私も同意。」

「いい友人をもったな、龍儀も。」

龍雅は笑うとそのまま自室に戻っていった。その後、桜と秋庭も帰って残った蛇谷達は目撃情報があったラブホ街に向かった。

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