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予期せぬ遭遇

日曜日、歌舞伎ライトパークの入り口に龍儀が立っていた。彼は白色のシャツに水色のボタンダウン、青いジーンズと無難な着こなしだった。

その様子を遠くから蛇谷達が見ていた。

「龍儀の奴、全くファッションに興味無いとは。なんとかいい感じにしたけどもっと攻めた方が良かったか?」

すると、蛇谷の後ろから男が声をかけた。

「あの、陽雅翔さん。何故、俺を呼んだんですか?」

「筒井さんなら俺の気持ち、分かるだろ?石橋にダイナマイトを仕掛けて渡るあんたなら。」

「それ、慎重な人ではなく大胆な人がやることです。」

男の名前は筒井繁勝。栄龍組の幹部の一人でこの前の召集にももちろんいた。

龍儀が待っていると桜がやってきた。彼女は桃色のワンピースに白いロングカーディガンだった。

彼女は周りの視線を独り占めするほどの綺麗な姿で龍儀の前にきた。

「どう?」

「あー、似合っている。」

「それは良かった。」

桜を見ていた蛇谷達も言葉を失っていた。

「若、凄い美人を好きになりましたね。」

「あぁ、まさかここまでとは思わなかった。」

龍儀と桜は歌舞伎ライトパークに入るとその後を追うように蛇谷達も入って行った。



歌舞伎ライトパークはUSJとほぼ同じ面積があり、ジェットコースターや観覧車、お化け屋敷などのオーソドックスなモノからちょっと特殊なアトラクションがあったりする。他にもレストランやステージもありたまにライブなどをしている。

龍儀と桜はまずジェットコースターに乗った。二人とも絶叫系は苦手ではないようで楽しんでいた。

「お~。なかなか楽しんでるねぇ、あの二人。」

「あの女、あんなに笑うんだな。」

蛇谷達は桜の意外な笑顔に釘付けになっていた。



歌舞伎ライトパーク内

「お待たせしました。」

そこに鬼城が現れた。その後ろには柳橋と凛音がついていた。鬼城は真っ黒なスーツとスラックス、白いシャツに紺のネクタイだった。鬼城がいくところに厳つい男がいた。その周りにも黒服の男達がいた。その厳つい男こそ関西で勢力を誇る関藤組の組長、関藤真平だった。

「ホンマ、よう待たせたのぉ。それで、北大路はどこやねん?」

「生憎、会長は用心深くてまだ直接はお会いにならないと。今は私が代理として来ております。」

「そうかい。あんさんのことは知っとるでぇ。北京のドブネズミやろ?」

関藤の発言に凛音が睨み付けた。柳橋は凛音を止め、話始めた。

「言葉にはお気をつけください。彼女は鬼城組の中でも最も狂暴で関藤様がおっしゃったドブネズミを最も心酔していますので。」

「そうかい。悪かったなぁ、嬢ちゃん。」

関藤の発言に怒りの頂点に達したのか凛音が殺意を露にしようとした時、鬼城が彼女を静止させた。凛音は関藤を睨みながらも渋々下がった。

「そんなことより取引を始めましょう。あなた達は武力や資金を提供する代わりにこちらでの活動の援助が欲しいであっていますか?」

「おぅ!そろそろ、こっちにも広げたい思うてな。」

「しかし、何故こんなところで?こちらで経営しているホテルの方が安全でしたのに。」

「ウチの孫娘がな、ここで遊びたい言うてな。」

「なるほど、後はこっちの柳橋と交渉してください。」

そう言って鬼城は凛音を連れてどこかへ行った。残った柳橋はそのまま関藤の前に座った。

「関藤様。これからは私、柳橋信次郎が組長の代わりを務めます。」


龍儀と桜が遊園地内を歩いていると一人の少女にぶつかった。少女は小学生ぐらいの年齢だった。

「おっと、すまない。」

少女はジーっと龍儀を見ていた。すると、龍儀達の前に偶然、鬼城が現れた。

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