魔獣兵器 デッドリベンジャー
龍儀が戦っている時
ライオットは帰ろうとしていた。すると、彼の目の前に一人の老人がいた。その老人は背が低くしわしわだった。
「おや、あなたも来てたんですか?」
「あぁ、魔獣の出来が見たくてのぉ。」
「試作品のデッドリベンジャーなら完成しています。後は機動実験のみ。」
「おぉ!それは素晴らしい!お主のおかげでいろいろな技術が手に入った。」
「お褒めに預り光栄です。」
ライオットはそのまま帰ろうとしていたら警報がなった。ライオットはポケットから何かを取り出すとそれはスマホだった。ライオットはスマホを見るとローレライがハーミィを追いかけようとしていた。
「まずいことになりましたねぇ。」
「何!?」
「ハーミィが追われている。下手したらデッドリベンジャーの実験が始まる前に捕まりそうですね。」
「それは確かにまずい!」
「仕方ない。私が助けに行きましょう。」
「おぉ、頼んだぞ!」
「分かりました。あなたはこれで実験の様子を見ていてください。」
そう言ってライオットは老人にiPadを渡した。そして、ハーミィがいる広い部屋に向かった。
「よし、任せたぞ。」
「了解、ドロドグロさん。」
広い部屋
ローレライはデッドリベンジャーの攻撃から避け続けていた。作ったシーサーペントは悉く全滅し、攻撃も傷は少しだけ付いたようだが効いていなかった。
「どうじゃ!デッドリベンジャーの強さは!」
「確かに厄介だけど、あんたを殺れば終わりよね!」
ローレライはシーサーペントをハーミィに向けて放ったがデッドリベンジャーはハーミィを守るように立ち塞いだ。
「もちろん、私を守るようプログラミングしておる。」
「プログラミングが何かわからないけどこれで行動は制限出来るよね。」
ローレライはデッドリベンジャーの両脇からシーサーペントを廻してデッドリベンジャーの背中を取った。そのまま一体はデッドリベンジャー、もう一体はハーミィに狙いを定めた。
「無駄じゃ!」
ハーミィが叫んだ瞬間、デッドリベンジャーはトゲから電気を発生させ、シーサーペントを蒸発させた。
「デッドリベンジャーは戦争のために造られた魔獣兵器じゃ!この程度ではやられん!」
ハーミィが嬉しそうに叫んでローレライを見たらローレライは10人に増えていた。
「何じゃ?」
増えたローレライは全員で水魔法をデッドリベンジャーとハーミィに向けて放った。
「何をやっても無駄じゃ!凪ぎ払え、デッドリベンジャー!」
デッドリベンジャーはハーミィの指示通りにローレライ達を尻尾で凪ぎ払った。ローレライの分身は全て消えたがローレライ本人の姿はなかった。
(なるほどな。あの分身は全てフェイク。本体は透明化魔法で隠れて私を狙っているな。)
ハーミィはデッドリベンジャーの真上に高く上がってローレライを探し始めた。デッドリベンジャーもローレライを探しながら攻撃体勢に入っていた。
「出てこい!狙いは私とわかっているぞ!何処から来ても同じこと!諦めろ!」
「確かに狙いはあんただ。正確にはあんたとこいつだけどね。」
ハーミィが叫ぶとローレライの声がした。ハーミィは辺りを見回すがデッドリベンジャーしか見えない。デッドリベンジャーも探していると真下に気配を感じて真下を見た。そこにローレライがいたのだ。
ローレライは両手に水を纏わせそれをデッドリベンジャーの胸目掛けて構えた。
「こいつの真上に来てくれてありがとさんっ。」
ローレライは水で作った砲弾を真下からデッドリベンジャーに向けて放った。デッドリベンジャーは上に吹っ飛ばされた。ハーミィはすぐに避けて直撃は免れたがデッドリベンジャーは天井に激突してそのまま落ちてきた。
「デッドリベンジャー!」
ハーミィは叫びながら装置でデッドリベンジャーを動かそうとしているがデッドリベンジャーは動かない。
「こいつ、大したことないな。」
ローレライはハーミィに近づいている。ハーミィはあわてて隠し持っている小さい拳銃をローレライに向けたがローレライは水の弾丸でハーミィの拳銃を弾き飛ばした。
「やっぱりあんたも持ってたな。」
「ま、まずい。」
ハーミィは後退り、ローレライが迫っているとズズッと音がした。二人は音がした方向を見るとデッドリベンジャーが再び動き出したのだ。
「まだ動くのか。」
「よし!デッドリベンジャー、その女を叩き潰せ!」
ハーミィはデッドリベンジャーに命令を出した。しかし、デッドリベンジャーは口から光線を放って二人を攻撃した。
「きゃぁああ!」
「ちょっと、命令と違うことしてない!?」
「何故じゃ!何故、命令を聞かぬ!?」
「あんた、変な喋り方してるけど本当に女の子?」
「今、その話いる!?」
デッドリベンジャーは二人を無差別に光線や電撃で攻撃を始めた。二人は必死にそれを避けデッドリベンジャーを止めようと装置をいじっていた。
「なんとかしなさいよ!」
「今、してる!」
ハーミィは必死に操作しようとしているがデッドリベンジャーは言うことを聞かない。
「ま、まさか。」
「何?」
「お主のさっきの攻撃で暴走したっぽい。」
「嘘でしょ!?いろいろと中途半端過ぎない!?」
「仕方ないじゃろ!まだ試作段階の魔獣じゃぞ!それとこの喋り方は父親譲りじゃ!」
「あ、そこも答えてくれるんだ。」
二人は暴走しているデッドリベンジャーから逃げまくっていた。デッドリベンジャーは攻撃を止めることなく二人を追いかけている。
「とりあえず、お主。デッドリベンジャーを倒してくれ。このままじゃと私もヤバい。」
「おい、虫がよすぎだろ。」
そう言いながらもローレライはシーサーペントを出したり、水魔法で攻撃した。しかし、デッドリベンジャーにはかすり傷一つ付かず効いていなかった。
「さっきより強くなってない?」
「そりゃ、学習機能付きだからさっきまでの攻撃に耐性が付くように成長している。」
「何してくれてるの!?」
「デッドリベンジャーは元々魔王軍が人間と戦争するために開発された魔獣兵器じゃ!」
「ホントに何してくれてるの!?」
逃げまくっている二人だが、デッドリベンジャーが二人の前に光線を放って足止めした。
二人は追い詰められ、絶体絶命だった。ハーミィはローレライの後ろでしがみついていたため、ローレライは身動きがとりづらかった。
デッドリベンジャーが二人に攻撃しようとした瞬間、銃声とともにデッドリベンジャーの目に銃弾が命中した。しかし、デッドリベンジャーの目は無傷だった。デッドリベンジャーを含めた全員が銃声がした方向を見ると瓦礫を吹っ飛ばしていた龍儀がいた。




