実験魔獣
龍儀が戦っている時
ある部屋にローレライが入った。すると、目の前に男がいた。男は腰の左右に何かかけていた。
「来たのはお前一人か。こい。」
ローレライは男に向かって走った。
「遅い!」
その瞬間、男は腰の左右にある何かをローレライに向けて撃った。その何かはリボルバーだった。
「残念だったな。俺は早撃ちの天才だ。誰にも負けん。」
そう言って男が見るとローレライはゆっくりと消えていた。
「何!?どういうことだ!?」
男が周りを探しているといきなり腹を殴られた。男は後ろにぶっ飛び、倒れた。男が起き上がろうとすると目の前にローレライが現れた。
「やっぱりそういうの持ってたか。」
「な、何故生きている!?」
「あぁ、あんたが撃ったのは私の幻影だよ。で、透明化魔法で様子見してたわけ。」
そう言ってローレライは右手に水を纏って男の顔を殴った。男はそのまま気絶した。
ローレライはその後、部屋を出た。
謎の施設のある部屋
そこは人間とは思えない生物が入った容器が沢山あった。そして、その奥に椅子に座っている少女がいた。
「よ、弱すぎでしょ、いくらなんでも。雇った傭兵が全滅しちゃったじゃない!」
少女は慌てた様子で監視カメラの映像を見ていた。すると、後ろの扉が破壊された。そして、そこからローレライが現れた。
「何じゃ!?」
「何?もしかしてあんたがここのボス?」
「だったらどうする?」
「そうねぇ。とりあえず、殴る。」
ローレライは少女に向かって走った。少女は慌てたがあるボタンを押した。その瞬間、容器が開き中から謎の生物が出てきた。その生物はうなり声をあげながら立ち上がった。
「何これ?」
「魔獣じゃ!私が手を加え強化した魔獣じゃ。」
魔獣はローレライを見ると鋭い爪を立て、襲ってきた。ローレライは魔獣に一切臆することなく黙ってシーサーペントを3体作り出した。
「とりあえず、あの女の子を捕まえたいから邪魔しないでくれる?」
シーサーペント達は口からアクアレーザーを放ち、魔獣を一掃した。ローレライが少女の方を見ると少女は椅子を変形させ、浮遊しながら逃走していた。
「あ、待て!」
ローレライも後を追いかけていった。
「何じゃあいつ!まだ未完成とは言え、魔獣を簡単に倒すとは。」
少女は長い廊下を逃走して一際広い部屋に出た。ローレライも後を追ってその部屋に出た。
「やっと追い付いた。もう逃走しなくていいのか?」
「貴様、私を誰だと思っている!天才科学者のハーミィ・ハリストンだぞ!」
「知らない。」
「な、私を知らんのか?」
「全然知らない。」
「そんなぁ。」
ハーミィは椅子の上でガーンとしていた。ローレライはシーサーペントを作ってハーミィに水の弾丸を撃った。その時、ハーミィを風の壁が守ったと思ったら風の槍がシーサーペントを貫いた。
「!」
ローレライが警戒していると部屋の奥からライオットが現れた。
「何、その気持ち悪い仮面。趣味悪っ。」
「おぉ、ライオット!お主、帰ってなかったのか!」
「えぇ、少し用事ができましてね。」
ライオットはローレライの後ろに炎と雷の槍を放って扉を破壊した。
「では、元ローレライ海賊団船長ローレライ・セイレーナ。こちらの実験に付き合ってもらいましょう。」
「実験?って言うか私のこと、知ってたんだ?」
「えぇ、栄龍儀に敗北した女の子として記憶していますので。」
ローレライは少しイラッとしていた。ハーミィはライオットの後ろにまわり、何か作業していた。
「丁度良かったぞ。ライオット、時間稼ぎをしろ。」
「了解。」
そう言ってライオットはローレライに向けて水の槍を放った。ローレライはそれを片手で弾いた。ライオットはそれを見ても一切驚かず、目の前で土人形を作った。
「ゴーレムか。」
「ご名答。」
ライオットは少し笑い、ゴーレムに水、炎、風、雷を纏わせた。すると、ゴーレムは腕が4つになりそれぞれに水、炎、風、雷を纏った。そして、大きさも5,6mはあるかというぐらい大きくなった。
「あんた、器用だね。」
「えぇ。」
ライオットはゴーレムに指示を出してローレライを攻撃した。ローレライはまず、水を纏った下の右手を自分も水を纏って殴り、破壊した。次に炎を纏った下の左手を水の槍で破壊した。
その時、銃声がした。ローレライはライオットを見ながら、銃弾を避けた。ライオットも拳銃を持っていたのだ。
「あんたもそういうの持ってたんだ。」
銃弾がローレライに当たらないのを見たライオットは拳銃を仕舞い、両手に風と雷の剣を作ってローレライに向かって走り出した。ローレライはゴーレムの攻撃を避けながらライオットに向かって水魔法で攻撃した。
すると、ハーミィが何かの作業を終わらせたようで、嬉しそうに叫んだ。
「終わったぞ!よくやった、ライオット!」
ハーミィが何かのボタンを押した瞬間、ローレライと下がったライオットの間の地面が開き、そこから仰々しい生物が現れた。その生物は体長が20mを超え、体中には鋭いトゲが生え、恐竜みたいな頭部があった。その生物はゴーレムを見た瞬間、太い腕で潰した。
「素晴らしい!これぞ、父が夢見た最強の魔獣!デッドリベンジャー!」
デッドリベンジャーと呼ばれた魔獣は次にローレライを見た。
「何作ってんのよ?」
「こいつらが量産されれば戦争は大きく変わる!父が成せなかった夢を私が成就させる!」
「そういうことです。ローレライ・セイレーナ、あなたはこれの実験に付き合ってもらいます。」
デッドリベンジャーはローレライを見たまま動かない。
「なぁ、急に動かなくなったけど?」
「そりゃ、私が動くなと命令しているからな。デッドリベンジャーは私の思ったとおりに動く!」
ハーミィが説明しているとライオットは方向転換して帰ろうとした。
「何じゃ、帰るのか?見物せんのか?」
「えぇ、もう用事は済みましたので。」
ライオットはそう言って部屋を出た。
「全く何を考えているのか分からん。まぁ、あいつのおかげでここまで出来たのは感謝するか。さてと、ローレライ・セイレーナと言ったな。お主にはデッドリベンジャーの初戦に付き合ってもらおう!」
「上等だ。来い、ペットメリンダー。」
「デッドリベンジャーじゃ!」
ハーミィの命令でデッドリベンジャーはローレライに襲いかかってきた。




