フィリルティア復興にむけて
龍儀に出会う前のリチェリア
「こっちじゃないみたいね。戻らないと。」
「お、あの曲がり角の先に龍儀とラブラブの女の匂いがするぞ。」
「ほんと?リチェだ。」
「あの、やっぱりその恩恵ってストーカーにピッタリなんじゃ。」
曲がり角から出てくるドーベル達。
↓
ほぼ裸のリチェリアを見たドーベル達
↓
鼻血を出して倒れる男達
この間、僅か1秒
「あら、みんな。」
「リチェ~!なんて格好しているの!?」
「いい服がなかった。」
急いで服を探すライカ達だった。
ライオットが窓から逃走した直後
龍儀達はレオナルドの指示のもと逮捕や救護を行っていた。
「これで粗方終わったか。・・・ん、どうしたレイシェル?」
龍儀が一点を見つめるレイシェルに声をかけた。しかし、レイシェルには聞こえてないようでずっともじもじしていた。龍儀がレイシェルが見つめる先を見るとレオナルドが指示を出していた。
「あ、なるほど。」
「そういうことだ龍儀殿、レイシェルはレオナルド・クロムウェル氏に憧れているのだ。レオナルド氏の奴隷禁止法によって虐げられる者が激減した。レイシェルはレオナルドのようなか弱い者を守る存在になりたいと思っているのだ。」
二人がレイシェルを見ていると彼女の方にレオナルドが近づいてきた。顔を真っ赤にして慌てるレイシェルにレオナルドは手を差し伸べた。
「ありがとう、君達の活躍のおかげで虐げられる者がまた減らすことができた。君達に会えて本当に良かった。」
レイシェルはゆっくりとレオナルドと握手を交わした。レオナルドが去るとレイシェルは手を見つめ、満面の笑みを浮かべていた。
その様子を見ていた龍儀のところにイナリが近づいてきた。
「あの、龍儀さん。すみません。」
「何のことだ?」
「さっきの戦いで僕は何の役にも立ちませんでした。」
「そんなことか。イナリ、何も出来ないと何もしないは違う。お前は勇気を出してあいつに立ち向かった。それで充分だ。謝る必要なんてない。あとはこれから強くなればいい。」
「はい!」
「ほぅ、ならばイナリとやら、私達のところにくるといい。剣術を教えてやろう。」
「はい!」
イナリとジョンソンが話していると龍儀のところに次はドーベルと解放された奴隷達がきた。
「なんだ、ドーベル?」
「いやぁね、この子達があんたに名前を付けて欲しいだとよ。」
「なるほど。」
「いい・・・ですか?」
「もちろん、いいよ。そうだなぁ、とりあえず全員バウリンガーにして・・・」
「おいこら待て。俺、どんだけ大家族なんだよ!」
ドーベルのツッコミも入りつつ、龍儀は全員に名前を付けた。
その時、入口からセインフィーネのメンバーが慌てて入ってきた。
「大変です!バーナードさん達が!」
「!」
レオナルド達が外に出ると傷だらけのバーナードが仲間に回復魔法をかけていた。
「バーナード、これは?」
「レオナルドさん。申し訳ありません。奴を取り逃がしました。」
ライオットが窓から逃走し、外に出た瞬間、シャインチェーンでライオットは拘束された。そこにはバーナードやマックスの他、セインフィーネのメンバーがいた。
「逃がしませんよ。」
「まぁ、ここにも配置するわな。」
そう言ってライオットは力ずくでシャインチェーンを引きちぎった。
「なに!?」
驚くバーナード達の隙をつき、ライオットはメンバーの胸に打撃を与えた後、マックスの喉を突き、バーナードを氷の剣で切りつけた。去ろうとするライオットにバーナードは再びシャインチェーンを行おうとすると
「いいのかい、私に構って?君の仲間はまだ生きている。だが、胸を砕き、骨が肺に刺さっている状態だともってあと十数分。早く選んだ方がいい。仲間を見捨て任務を遂行するか、仲間を助けるか。それでは、また今度。」
そう言ってライオットはゆっくりと去った。バーナードは悔しそうにライオットを見ながら仲間に回復魔法をかけた。
「な、なんて奴だ。」
レオナルドと龍儀はすかさずメンバーに回復魔法をかけ、なんとか全員一命をとりとめた。
「申し訳ありません。」
「いや、大丈夫だ。それより、みんな無事で良かった。龍儀君、ありがとう。」
「あぁ。」
(このやり方、どこかで・・・)
バーナード達のことはレオナルドに任せた龍儀が大ホールに戻るとハイエルフ達がルリカに謝っていた。龍儀はライカの後ろにつくとライカ達が怒っていた。
「あ、リューギ。あいつら、ひどいんだよ。あんなことして許して欲しいなんて言っているんだよ。」
「そうか。だが、これはルリカの問題だ。俺達ができるのはここまでだ。」
「リューギ。」
龍儀達は静かにルリカを見た。
「・・・良かったです。皆さんが生きていて私は嬉しいです。皆さん、フィリルティアに戻ってくれませんか?私はまだやるべきことがあります。それが終わる時にフィリルティアが再びあの時のようになれるように復興を手伝ってくれませんか?」
「・・・はい。」
「どうやら、決まったようだな。」
「そうですね。」
こうして、イナリはジョンソン達と一緒にメナールへ、残りの元奴隷達はレオナルド達と一緒にセインフィーネギルド本部へ、ハイエルフ達はフィリルティアに行くことになった。
そして
「さて、ルリカ。お前はどうする?」
「あら、もちろん決まっている。これからもあなた達と旅を続け、同胞達を助けるわ。」
「OK、もちろん歓迎するぜ。」
「そういえば、あなたの信頼は得られたのかしら?」
「あぁ、もうとっくに得ているよ。」
「良かった。」
龍儀一行の旅はまだ続くのだった。
「そうだ。龍儀君。」
「なんだ?」
「一つ頼みたいことがあるんだけど。」
此れにてフィリルティア奴隷解放編完結です。
次からはローレライ海賊団討伐編です。
お楽しみに。




