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【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第1章《出会い》 フィリルティア奴隷解放編

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奴隷解放最終戦 龍儀達vs.ライオット

「さぁ、全員で私を捕まえられるかな?」

一人になっても尚、余裕のライオットに龍儀達は警戒しながらも囲んでいた。

「余裕こいてるとこ悪いが、全員相手のアウェーで戦うつもりか?」

「フフっ、ふはははは!アウェー、四面楚歌、上等。私以外が敵ならば、私以外の首を取るだけ。」

(・・・な。この言葉は。)

ドーベルの挑発に乗ることなく笑い続けるライオット。龍儀はライオットの言葉に思うところがあるようで少し違和感を感じた。

緊張感がはしる中、龍儀達は一斉にライオットに向かった。

ライオットはまず、龍儀の刀とリチェリアの剣を受け流した後に二人を風魔法で吹っ飛ばした。次にドーベルの爪を受け止め、向かってくるライカにドーベルを投げてぶつけた。その後、ボクシングの構えをとり、グレンの剣を避け、ジャブ、フック、アッパーでグレンをノックアウトさせた。そこにリチェリアがアイスランスで攻撃するが炎の剣を作り、斬り裂いた。その間、ルリカはライオットを鑑定した。

「ウソ、ガード!」

「ガード?」

「鑑定されないようにステータスを隠す技よ。私でも解除できないなんて。」

ライオットはどこか戦いを楽しみながら笑い、会場内を縦横無尽に駆け回った。リチェリアは広範囲にストームランスを放つが全て避けるか防いだ。龍儀はライオットの動きを読み、進行方向にワインのボトルを投げた。とっさに避けたライオットだが、そこに龍儀は拳銃(デザートイーグル)を、リチェリアは水の槍を、グレンは炎の刃を、ドーベルは風の槍を、ルリカは雷の刃を放ち、その全てがライオットに命中した。

「やったか?」

「気を抜くな。」

命中した時に出た煙が晴れるとそこには無傷のライオットがいた。

「嘘でしょ!リューギ達の攻撃を受けてもピンピンしてるよ!」

「まさか、ここまで強いとは。大口たたくだけの強さはあるみたいね。」

「しゃらくせぇ!これでどうだ!《ドーベルファング》!」

ドーベルは風の狼を作り放ったが、ライオットは正拳突きの動きで出した雷で風ごとドーベルを貫いた。

「リチェ!」

「えぇ!」

龍儀の声でリチェリアは水の檻でライオットを閉じ込め、ルリカがフォレストバイントで拘束しようとするが全て炎で吹っ飛ばされた。その間に龍儀はドーベルを治療した。ライオットはドーベルに追撃しようと迫るがライカが前に立ちふさがった。ライオットはそのままライカの腹に膝蹴りをかました。

「あら。あなた、か弱い少女にも容赦ないのね。」

「あぁ、戦いに参加する奴を俺はか弱いと思わない。痛い思いをしたくなければ、始めから戦うな。」

「そいつは賛成だ。」

ドーベルの治療が終わった龍儀はライカのもとへ行き治療した。

「だが、楽しみながらいたぶるのは賛成できないな。」

「別に戦いが楽しみであって、いたぶるのは主義じゃあない。」

「そうか。」

再び龍儀達がライオットに挑むが臨機応変に技を変え、武器を変え戦うライオットに苦戦していた。

そこに兵士の剣を持ってイナリが突撃してきた。ライオットは龍儀達を吹っ飛ばした後、イナリを軽くあしらい剣を奪ってイナリを踏みつけた。

「今後のために忠告しよう少年。使い慣れない武器は邪魔なだけだ。」

そう言ってライオットは剣をイナリに突き刺そうと下ろした。

「《ドーベルバイト》!」

ドーベルが飛び掛かりライオットの剣を噛み砕いた。そして、そのままライオットに蹴りを入れ、イナリを助けた。龍儀はすかさず連射しライオットを牽制した。

「ドーベルさん。」

「ったく。龍儀がバウリンガーって付けるから愛着わいたじゃねぇか。イナリ、ここで待ってろ。」

ドーベルは龍儀の隣に立ち、両手に風を纏わせた。リチェリアも剣に炎を纏わせ、龍儀の隣に並んだ。

「フフ、やはりこういう命の奪い合いは胸が躍る。」

「勝手に躍ってろ。」

両者が会いまみえようとした瞬間、ホールの入口から大量の兵士が現れた。そして、間からジョンソンとレイシェルが出てきた。

「お前達、なんでここに?」

「龍儀殿か。裏オークションで捕らえた奴らの中にここに参加する予定の者がいてな、アラビスタウンに許可を頂いてここにきたのだ。」

そう言ってジョンソンはライオットを見た。

「なるほど、奴が龍儀殿が言っていたライオットという男か。我々も助太刀しよう。」

「助かる。なかなか厄介でな。」

「分かりました!レイシェル・ジャスティナル、正義と信念のもとにあなたを逮捕します。」

「できるといいねぇ、嬢ちゃん。」

「な、嬢ちゃん!私をあまく見ないでください!」

「じゃあ、行動で示せ。」

「元よりそのつもり!」

勢いよく飛び出すレイシェル。ジョンソンや龍儀達も一斉にライオットに向かった。ライオットはレイシェルの腕を掴み、レイシェルの剣で龍儀の刀を受け止めると龍儀ごとレイシェルを蹴り飛ばした。ジョンソンとリチェリアがくると炎と氷の剣を作り二人の剣を受け止め、風で吹っ飛ばした。ライカ、グレン、ドーベルも向かうが技を悉く避けられライカは肘打ち、グレンは裏拳、ドーベルは踵落としで沈められた。他の兵士達もライオットに挑むも悉くライオットにねじ伏せられた。

その後、すぐに龍儀が拳銃(デザートイーグル)、レイシェルが光の刃で攻撃したが両方防ぎ、龍儀には大量の氷と風の槍、レイシェルには雷で反撃した。吹っ飛ばされる龍儀とその場で倒れるレイシェル。

ライオットはレイシェルに炎の槍を向けた瞬間、炎が風でかき消された。ライオットが振り向くとレオナルドがそこに立っていた。

「ほぅ、これはこれは、セインフィーネギルドマスターじゃないですか。態々忙しいなか、大変でしょう。」

「そう思ってくれるなら抵抗はやめて私の仕事を減らしてくれないか。」

「すまないねぇ、私もやらなければならないことがあるので。さすがに、これ以上は楽しめなさそうなので失礼しよう。」

「待て!」

龍儀が叫び、ジョンソンとレオナルドはライオットに攻撃するがライオットは避け、二階のテラスに飛び乗った。

「それでは、皆様。またお会いすることがあるでしょう。その時までさようなら。」

そう言って丁寧にお辞儀した後、ライオットは窓を破って逃走した。

「くそ!」

「待て。あっちにはバーナード達がいる。それより、ブルームスフィア奴隷禁止法違反により、ここにいる関係者全員を逮捕する!」

レオナルドの命令でセインフィーネのメンバーや兵士達は奴隷商人や関わった貴族達を逮捕した。

こうして、龍儀達の奴隷解放作戦は幕を閉じた。

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