表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生極道は異世界でも家族をつくりたい  作者: 鎌宮 和明
第1章《出会い》 桜色の戦争編
16/423

緋色の化け物

前回のぉ、あらすじぃ!

「こんなん、今までなかっただろ!」

戦争に参加した龍儀。彼が見たのは全裸の少女。少女の体をねっとり見る龍儀。

「ねっとりってなんだ!?俺が見たのは一瞬だ!」

全裸の少女に惨敗する龍儀。

「いや、惨敗じゃあ・・・ないと思う。」

そこに現れたダークエルフ。彼らの捕虜となった二人の運命は?

目隠しをされ、後ろ手に拘束された龍儀と少女。二人は気がつくと牢屋の中にいた。すぐさま拘束を解いた龍儀は少女の目隠しを取り、自分の上着を被せた。

「あら、この手枷は魔封石(アーガロック)で出来ていると思うけど。」

魔封石(アーガロック)?」

魔鉄鉱石(アーガアイロン)を特殊加工した石よ。魔力を吸収、蓄積、分解する性質を持ち、触れた相手は魔法を発動できなくなる。つまり、これに繋がれている間はいかなる魔法も使えないってこと。昔は貴重だったけど今じゃ普通にあるみたいね。」

「ふーん、俺の場合は恩恵(アビリティ)のおかげだろ。」

「へぇ、そうなんだ。」

「まぁ、ここに居ても暇だしな。折角だし、自己紹介しねぇか。俺は栄龍儀、一応カメリアスガルドの傭兵ってところだ。」

「・・・リチェリア・アブロッサム。ネクヴァスに雇われた傭兵よ。」

自己紹介が終わったら龍儀は檻にもたれかかった。そんな龍儀を見てリチェリアは少し不思議な顔をした。

「そういえば、あなた、鑑定を使わないのね。」

「あぁ、相手を数字だけで決めるつもりはないからな。」

「変わってるわね。」

「よく言われる。」

「それと左手の傷はどうしたの?」

「それは最高位回復魔法(パーフェクトヒール)で治した。」

「うそぉ。」

ジト目で見るリチェリアに対し龍儀は会話を続けた。

「さっきの魔法凄かったな。あれだけの魔法を駆使できるとは比類なき才能か、絶え間ない努力か?」

「どうだろう?私もよくわからない。」

「ん?」

「鑑定を使えばわかるわ。」

「そうか。」

「もしかして、鑑定が使えない?」

「あぁ、いろいろあってな。」

「そう。私、祝福者(チェスター)なの。」

祝福者(チェスター)?」

「産まれた時から恩恵(アビリティ)を授かった者のことよ。私は恩恵(アビリティ)を2つ持っているわ。」

「初めて見た。」

「そうね。祝福者(チェスター)なんて滅多にいないから。私の恩恵(アビリティ)は[加護]と[純潔]。加護は[私の体はあらゆるものでも傷をつけることはできず、あらゆる病に侵されることはない]。これが産まれた時に授かった恩恵(アビリティ)。そして、祈りで授かった恩恵(アビリティ)が純潔。[処女である限り不老不死]よ。つまり、処女が加護で守られている限り私は不老不死ってこと。もう、300年以上は生きているかしら。」

「300年か・・・寂しくないか?」

「え・・・」

「つらいだろ。親しくなった人が自分よりも先に亡くなって、それを300年も繰り返してるなんて。俺なら耐えられそうにない。すごいよ、お前は。」

「・・・初めてよ。私の恩恵(アビリティ)を知ってそう言う人。今までは知ったら羨ましがるか、恐れられるかだったから。」

龍儀とリチェリアが話していると足音が聞こえた。ダークエルフが近づいてきたのだ。牢屋の前に着くと手枷が外れている龍儀を見て驚いた。

「な、いつの間に!」

「なぁ、あんたらのリーダーと話がしたい。連れてってくれ。」

「ふざけるな!俺達の聖域を荒らす人間共の言うことなんか聞くわけないだろ!」

「そこが疑問だった。この森にダークエルフがいるなんて俺達は知らなかった。と、なるとこの戦争の目的が少しわかる気がする。」

「えぇ、私も同じ意見よ。」

「だから、お前らの言うことなんか。」

「いいだろう。」

「おい!」

「長老に会わせてやる。但し、少しでも妙な真似すればすぐ殺す。」

「それで充分だ。」

ダークエルフの一人が牢屋の鍵を開け、二人を出した。

「そうだ。なぁ、あんた達。」

「なんだ?」

「彼女の服、返してやってくれ。服盗んだ猿、あんた達の仲間だろ。」

「「あ。」」

リチェリアの裸を見た二人は顔を赤くして目を反らした。


リチェリアと別れた龍儀は大きな木の上に建っている屋敷に招待された。屋敷の中でも最も広い部屋に着くと祭壇の前に年老いたダークエルフの男性がいた。その周りには屈強な大男や先ほどの猿を肩に乗せた男など多くのダークエルフがいた。

しばらくして奥の扉から着替えたリチェリアがきた。その格好はほぼ下着と言ってもいいような露出度の高い所謂、ビキニアーマーみたいな姿にニーソックスとマントだけだった。龍儀以外の男は少し顔を赤らめていた。そんな男達を見たリチェリアの隣のダークエルフの女性が顔をひきつらせ、赤らめながら睨んだ。

「あんた達ねぇ!レディを裸で男と一緒に閉じ込めるってどういう神経しているわけ!」

「お、俺じゃねぇぞ!」

「閉じ込めたのはバウだろ!」

「そもそも、ユガルの猿が服盗んだからだろ!」

「ワシも見てみたかった。」

「長老!?」

「うるさいわね!あんた達、全員後でビンタよ!」

ダークエルフ達が騒ぐ中、リチェリアは龍儀の隣に座った。

「露出高過ぎねぇか?」

恩恵(アビリティ)上こっちの方がいいの。それに裸なんて見られ慣れてるから。」

「そうか。」

「それとこれ、ありがとっ。」

「どういたしまして。」

龍儀はリチェリアから上着を受け取ると長老に話をした。

「長老さん。まずはこっちの話からだ。俺は栄龍儀、カメリアスガルドの傭兵としてこの戦争に参加している。理由はネクヴァスがこちらに侵攻しているから。」

「私はリチェリア・アブロッサム。ネクヴァスに雇われた傭兵よ。ネクヴァスもカメリアスガルドが攻めてきたから対抗したってことになっているわ。」

「ほぅ、これはご丁寧に。ワシはこの村の長老でここのダークエルフ達をまとめておるルドルフじゃ。早速じゃが、その戦争の目的はワシらダークエルフじゃ。」

「奴隷か?」

「ウム、ダークエルフはハイエルフほどではないが希少なため人間達の間でも人気が高い。だから、どの国も狙っておるというわけじゃ。」

「なるほど。と、なると見つかったのは一年ぐらい前か?」

「ウム、その頃に狩りをしている途中に一人の奇妙な仮面を付けた男を見たそうじゃ。その時から人間達が森に攻め込んできた。」

「・・・」

「十中八九、その男が原因ね。」

「ウム、ワシらもそう思っておる。」

「・・・長老さん、他には見つかってないのか?」

「ウム、見つかったのはその一度っきりじゃ。」

「そうか・・・」

「何が言いたいの?」

「そいつに見つかってから両国が攻めてきた。じゃあ、その男はどっち陣営だ?」

「「「!」」」

「確かに考えるとおかしい。見つかった時から両国が攻めてきたのならその男は両国に俺達の情報を渡したことになる。そんなことをして何がしたいんだ?」

龍儀達が議論している時、森の方から爆音が聞こえた。龍儀が窓から外を覗くとネクヴァスの軍隊がダークエルフの里を攻めてきたのだ。

「ほぅ。やっと見つけたぞ、ダークエルフの里!あの情報は確かだった。思ったよりも早く見つけた。カメリアスガルドの連中はいない。勝ったぞ!わははははははははは!」

恐竜みたいなモンスターの上に設置された椅子に座っている男が高らかに笑った。

「仕方ない。応戦するぞ!」

「待て。」

「邪魔するな!」

「俺が行く。」

「な!」

「任せろ。」

「愚策ね。」

「ん?」

「相手は約50人、そのうえ、ライノサウルスまでいる。DFがかなり高い重厚モンスター。さすがのあなたでもキツいわよ。」

「それでも、こいつらは戦っちゃいけねぇ。だから、俺一人で行く。手は出すな。」

「・・・」

「リチェリア、お前はどうする?」

「一度、ネクヴァスに戻るわ。」

「そうか。すまんが刀を返してくれないか?」

「あぁ。」

龍儀はダークエルフの一人から刀を返してもらうと堂々とネクヴァスの軍隊の前に出た。

「だ、誰だ!」

「カメリアスガルドの傭兵だ。残念だったな、一番乗りじゃなくて。」

「ぐぅ~、構わん!殺せ!殺せばダークエルフは私達の物だ!」

「物、か。」

刀を抜いた龍儀はそのまま突進した。臨戦態勢をとる兵士達だが、龍儀に瞬く間に斬られていった。

「このレベルじゃ、俺は殺せねぇ!あの女でも連れてくるんだな!」

「・・・ふっ。バカな人。」

リチェリアは少し笑うとレイピアを構え、龍儀に向かっていった。つばぜり合いになる龍儀とリチェリア。周りの兵士達はそれを見てただ、応援やヤジをとばすだけだった。

「よく来てくれた、リチェリア。そうだ、それでいい。お前の恩恵(アビリティ)に敵う奴などこの世におらん。お前は戦うためだけに産まれた化け物だ。さぁ、その男を殺せぇ!」

そう言われたリチェリアのレイピアが少し震えていた。龍儀はリチェリアが涙を流すのを見た瞬間、すぐライノサウルスを駆け上がり、男に拳銃(デザートイーグル)を向けた。

「な、何を!」

「おい、お前の目は節穴か?あいつをよく見てみろ。あいつが化け物に見えるか?あいつは自分の恩恵(アビリティ)に戸惑い、苦しみ、つらい目にあっても一生懸命前向きに生きようとしているだけの普通のレディだ。目ン玉引ん剥いてよく見てみろ。化け物なら目の前にいるじゃねぇか。てめぇらの血で真っ赤に染まった緋色の化け物がよぉ!」

龍儀はそのまま拳銃(デザートイーグル)の引き金を引き、男の頭を吹っ飛ばした。残った兵士も龍儀に怯え、何もできずにいた。そして、リチェリアはただ、涙を流していた。龍儀はその場から降り、ライノサウルスの目に拳銃(デザートイーグル)を向けた。

「帰れ。二度は言わんぞ。」

龍儀の迫力に押され、ライノサウルスはそのままもと来た方角へ逃げていった。兵士もライノサウルスを追うように逃げていった。逃げる兵士を見て歓声をあげるダークエルフ達を見て龍儀はそのまま帰ろうとするとリチェリアが龍儀に寄りかかった。

「・・・ありがとう。初めてよ、私をそんな風に見てくれた人。」

「そうか。」

「私はこのままネクヴァスに戻る。このことをあいつに言わなきゃ。」

「気をつけろよ。」

「あなたもね。」

帰ろうとする龍儀達をルドルフが呼び止めた。

「ありがとう。君達は命の恩人じゃ。君達なら信頼できる。」

「悪いがそいつは後だ。まだ何も終わってねぇ。この戦争が終わってから礼は貰う。」

龍儀達が去るのをルドルフ達は笑顔で見送っていた。

ただ一人、あの時龍儀達に弓を引いたダークエルフの少年、ゼイリスを除いて。

受付嬢の恩恵(アビリティ)講座


「お久しぶりです!受付嬢のリシャナです。やっと第2回目の受付嬢講座です。第2回目は恩恵(アビリティ)についてです。恩恵(アビリティ)とは主に女神様から授けてもらう特殊能力で一人一人、違う恩恵(アビリティ)を持っています。恩恵(アビリティ)を授けてもらう儀式、祈りは本編で説明してましたが、ここで捕捉です。教会によって奉る女神様に違いがあり、それぞれ違った種類の恩恵(アビリティ)を授けるのです。なので、恩恵(アビリティ)を授けてもらえない原因として女神様と合わなかったや信仰した女神様が違ったなどいくつかの説が囁かれています。ここからはどの女神様がどんな恩恵(アビリティ)を授けるのか、今わかっている限りですが教えますので下をご覧ください。」


愛女神 アウティ

自分や仲間の補助系やステータス(ランダム)向上系

例)慈愛


戦女神 キュリネ

攻撃系やステータス(AT)向上系


聖女神 イリス

防御系やステータス(DF)向上系


風女神 フィウロ

身体能力向上系やステータス向上(SP)系

例)超嗅


魔女神 クローラ

攻撃系魔力消費軽減系や魔法適正系


清女神 ピュアリー

回復系魔力消費軽減系や身体防御系

例)治療、加護


福女神 レンテン

補助系魔力消費軽減系や精神系


誠女神 トゥルナ

邪気防御系や聖属性系

例)純潔


天女神 フェアリス

特殊能力系

例)自由


「いかがですか?しかし、女神様の気紛れで本来とは違った恩恵(アビリティ)を授ける場合も確認されています。それと稀に祝福者(チェスター)と呼ばれる産まれた時から恩恵(アビリティ)を持っている人もいます。確率でいうと約1/10万ですね。ちなみに、私も恩恵(アビリティ)持ちです。フィウロ様から授けてもたった恩恵(アビリティ)は[倍視]視力が倍になる・・・もっと、その、何かなかったですか・・・。おっと、いけない、いけない。それでは第3回、あると思いますのでその時までさようなら~。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ