《ボス2日目》フレンドと初陣
子供の柔道着にゴムヒモ通そうとして鉄のヒモ通しの棒を噛んで引っ張ったら、ジャリっと音がしたので遂に俺も鉄を噛み砕く事が出来る様になったかと思ったら、鉄では無く歯が砕けていました!? 冷たいものと、熱いものを食べると超しみるw
「━━━━━っということで、あの~すみません良ければ、私とパーティー組んでもらえませんか? だめですか?」
お友達がログアウトしても、一人残ったって事はソロでもプレイ出来る子じゃないのかな?
「う~ん、どうしようかなぁ~ 私ドロップアイテムとか興味無いからな~ アンズさんでいいかな? ソロで動けるならパーティー組まなくても大丈夫じゃない?」
私、ドロップアイテム落ちないし何なら経験値すら貰えない体質なのよねぇー、今までもギルドに入らずソロでやって来たからちょっと面倒くさいなぁー 名前は杏子@リンリン♪ってなってるけど、この@止めて欲しいどっちで呼べばいいの? アンズさんなのリンリンさんなの? どっちが正解これ?杏子ってまさかアンコじゃないわよねぇー、あと漢字の読みでアプリコットって呼んでって言われたらキィーってなりそう。
「ハイ、アンズであってます!あってます! 私は殆どが支援系のスキル何で下手に動き回ると、モンスタートレイン状態になってデスペナ確定なので……アイテム整理が終わったら、私も此処で落ちようかと思っていたのですが、ソロで闘ってるナギさんを見つけたので……ダメですか?」
「うっ……別にいいけど。(何て女子力!?上目遣いで懇願されると妹が欲しかった私には耐えれない……ネカマじゃないわよね……)」
「本当ですか♪ ありがとうございます!! じゃあドロップ分配率を『均等』にするのでフレンド申請しますね!」
深くペコッとお辞儀すると直ぐに杏子はシステム画面を出しコマンドを操作し始めた。
━━━━父が説明しよう! パーティーを組んだ時のドロップアイテムの分配率は基本的にリーダーに配分が偏る傾向になっている。 この場合、『アイテムを必要としている人』又は『初心者などにアイテムを譲る』場合はそのままにするのだが、フレンドになるとこの分配率というのがパーティー設定で均等化出来るようになる。 だが例外もあり、LUK(運)をパーティーメンバーの中で一定を上回る様にステータスポイントを振ることで画面表示が『均等』でも分配率を自分優勢に変動することが出来てしまう。 何故、こんなシステムを作ったのやら、ともあれLUK(運)が高いプレイヤーがパーティーにいるとパーティー全体のドロップ率が上がるのも確か!……パーティーはフレンドで組んでLUK(運)は極力揃えよう!! ちなみに、LUK(運)極振りでパーティーに参加する野良のプレイヤーは『窃盗犯』と呼ばれるぞ!━━━━
「あっ、ドロップアイテムとかいらないからアンズさんがリーダーでいいからフレンド申請は……えっ、ボイスチャットなの? じゃあ、本当に女の子なんだ♪」
杏子が開いたシステム画面のボイスチャットコマンドがONになっているのを見てナギが驚く。
「え?あっ、はい! こう見えても@の後のリンリンって名前で動画投稿してまして、一応地声でプレイしてます、へへへへッ 私はまだまだだけど、兄の方は結構有名、何ですよ♪ 攻略サイトとかに運営協力しいて、ギルドタワーやアイテムのオブジェクトのデザイナーさんを仲介したりしてます。 『百花桜蘭』ってギルド知ってます?」
「あっ!そのギルドってもしかして、あの桜が舞ってる五十階層塔のギルドだ♪」
「そうです!そうです!そこのギルマスが兄で見ての通り私も百花のギルメンです。」
杏子はシステム画面のプロフィールのギルド名を指差して、ニコニコとナギに微笑みかける。
「へぇー、あの塔は本当に綺麗よね♪(何このキャラデザ可愛い過ぎる!)」
「そうなんです!そうなんです!兄の友人のイラストレーターさんが手掛けたんです。私も兄の様に働きたいなぁ~て感じでちょくちょく更新してます。良かったら観て下さいね。 あっ、ナギさんは、『ボイスチェンジャー』ですよね?でも喋り方に違和感が無いから女性ですか?」
━━━━━説明しよう!ボイスチェンジャーとは、携帯と同じ『ハイブリッド符号化方式』これに手を加え、本人の声に似て聴こえる声を相手に聴かせるのでは無く、男女合わせて30種類の『作られた声』を通して会話する機能だ!ちなみに心薙のボイスナンバーはNo.7クールビューティ系だ!━━━━━
杏子がコマンド操作を終えると、ティロン♪と音がなり、ナギのシステム画面にフレンド申請の表示が表れる。
「(あーフレンドか、まっ、いっかな?)ええ、あなたと同じ女性プレイヤーよ。でもボイスチャットって凄いね杏子ちゃん。 女って分かったとたんに絡みがウザいプレイヤー多いじゃない? 何かとアイテムくれるとか、パーティー組まないとか、しつこい奴とか、貶して来る奴もいるんじゃない? まぁともかく、よろしくね、杏子ちゃん。」
「はは……いますよいます、確かに黙れとか下手くそや雑魚とか、一番嫌だったのはゲームの中だけで良いから妻になって何て言って来る人がいました。その人が付きまとって来た時は兄がキレて、会う度その人PKしまくって運営に通報されて、兄のアカウント凍結されて今の兄のアカウントサブ何です……恥ずかしくて悔しくてゲーム辞めようかと思いました。」
「キモッ!何がしたくてゲームしてんのかなソイツ、顔がわからないからって言いたい放題ってマジでナイ!ご免なさい嫌な事、思い出させちゃって止めよこんな話!さぁガンガン狩りましょう!(重い話聞いちゃった……)」
「あっはい!そうですね、そうですよね。」
俯き暗い顔をする杏子を気にかけテンションを上げて、果敢にモンスターを倒して行くナギ。
「すみません補助魔法遅れちゃってちょっと魅入っちゃって、ナギさんって凄いですよね! スキルで起こる『ノックバック』と『ヒットバック』を使って回避してて、しかも!通常回避も当たり判定ギリギリを攻めてましたよね!」
「あー、そうね。 結構上手く行ってたでしょ?」
「ここぞという時のラッシュは『テクニカルヒット』の連発!! 最早、乱舞と言っていいと思っちゃいました! 動画撮ってもいいですか?」
「イヤ、それは止めてね! ゼッタイ!ダメ!」
━━━今日は登場頻度が多いな!説明しょう!テクニカルヒットとはクリティカルヒットとは違う急所突きを指す言葉だ頭や首、心臓等々人体の急所部分が設定されていて、そこを攻撃する事で即死または会心の一撃よりも大ダメージを与える事が出来る。━━━━
「えー、『80階層一時間耐久ノンダメージ一騎当千!!』とか見出しで投稿したら結構再生回数上がると思うなー」
「いやいや上がりません! ノンダメージで千体とか無理だから、(たぶん……いけるか?)後、一時間耐久って一時間もそんな長時間ただひたすらモブを倒し続ける動画何て上げたら炎上確定よ!(大丈夫かしらこの子……てか、今から一時間プレイする気? もうそろそろ晩御飯食べたいんだけど……)」
えぇーそうですかねぇーっと、本気で悩む杏子を置いてアンデッド相手に無双するナギ。すると、ナギのシステムコールが入る。
「あっ!ボス挑戦者だ!ごめんね、杏子ちゃん今日はこれで終わりって事でじゃあね!」
そう、言うが早いかナギは光りの柱に包まれ消えて行った。
「えっ!えっ!ボスって?アイテム無しで転移、えっナギさんって……」
「何をボケッとしているんだね!そこの少女!当然ナギのボス戦を視るだろう?」
どっからものすごい勢いで駆け抜け来たオッサンプレイヤーに、話しかけられた杏子は必死にその後をつけて行った。
ナギがボス部屋に到着すると、部屋の大門がギギィっと金切り音を立てゆっくりと扉が開く。
「ふぅ、遂に来たわね挑戦者!(普段は慎重に立ち回りつつ、じっくりとチャンスをうかがうけど、相手はシステムにそって動くモンスターでは無い対人戦、私のする事は召喚したモンスターを生かしながら、上手く1on1に持ち込む事。)はぁー緊張するぅ~。」
完全に扉が開くと、五人の挑戦者パーティー中へ入り、ナギ選りすぐりのモンスター達が続々と召喚される。
「おいおい、マジかよ! ボスの後ろでブンブンいって浮いてるアレってベルゼだろ!二体もいるぞ! まずは、技は使わずに適当に通常攻撃で様子を見るぞ! 後衛は奴のターゲットにならない様に遠距離攻撃魔法を控えて回復に専念してくれ。」
挑戦者パーティーが動き出す前にボス装備の防具アビリティが発動して、ナギの姿が消えて行く。
「ぐっ!俺か!!」
ナギは8発の連撃の後に強烈なスキル一撃で盾持ちの剣士ガノンのHPを3分の1奪い去ると留めを刺さずにその場から引いて後ろへ下がる。
「80階層ボス装備のアビリティ『自動ハイド』厄介だなアレ。 しかも、ダメージ倍率が低くなる10コンボ目でコンボ切りした? そのままラッシュで押しきろとしない余裕、このボスプレーヤーは強いぞ。」
━━━━━再び説明しょう!80階層ボス防具アビリティ『自動ハイド』には10秒の行動停止が発動条件となる。10秒は意外と長く発動しにくいが回数制限が無いので無限に10秒止まって待てば姿が消える。━━━━
「バスター、それだけじゃあないぜ! あいつルークのカウンタースキルを警戒してる発動寸前で下がりやがった。」
挑戦者パーティーのリッパーGザスがナギに投げナイフを投げて回避させ話出す。
「それは言い過ぎでしょ。 相手は蛇◯丸じゃ無いんだから、とりあえず俺に任せて!遠距離からじわじわ削って隙を作るから! 雑魚の相手を頼むよバッさん、ガノさん!!」
「ああ!」「任せろ!」
「もう、消えさせねぇよ!俺の空中戦から逃げれねぇぞ!ゴスロリメイドさん。『サウザンド・ナイフ!』」
「何がエリアルよ、バッタプレイヤーがピョンピョン跳ねてうざったい!(躱し続けるのは面倒ね!)」
「サウザンド・ナイッってうおっ!?」
「死ななきゃ安いって言葉知らないのッ(『ラピット・ウィズ・ロウッ!!』)」
回避せずに突っ込んだナギには数ヶ所攻撃が当たるが、怯まずに放った速射三連擊スキルが空中で挑戦者Gザスを串刺しに地上に叩き落とした。
「確かに短剣は手数の多さでは群を抜いているわ。 でも攻撃速度と移動速度を上げるアジリティー極振り又は会心率も上げてクリティカルを狙うタイプのテンプレが多い、ワンプッシュ操作ではないVRでは超高速戦闘中の繊細なモーション操作が出来ない場合、紙装甲の浪漫装備なんちゃってアサシンだと究極のカモと化すのよ!」
ナギはリッパーのGザスの戦い方を貶すと踏みつける彼の頭に槍を突き立て留めを刺し、ポリゴン状になったGザスが消えて行く。
「嘘だろ!全てテクニカル!? しかも4発で落ちた、くそっ!運がわりぃ即死かぁ!」
「次、行くわよ!」
「しまった!? ハイドだ!」
「曖昧な防御じゃあ私の攻撃は受けきれないわよ!スティンガー!!」
鎧の隙間、首元にスピアーの貫通系スキルを刺し込む。急所を狙ったテクニカルヒット。
「おい、アイツの武器変わってんぞ!アレはハルバードだ!」
「80階層ボス武器アビリティ多刃槍『モード・ハルバード』」
「ガノン逃げろ、ハルバードは打撃だ!」
バスタードが叫ぶがもう間に合わない。重装備のヘビーアーマーの弱点であるハルバードの打撃系スキルが次々に打たれる。
「まだよ! 多刃槍『モード・グレイブ』」
グレイブの切断系スキルの猛攻がガノン・ルドルフ★ズタズタに切り裂き、彼もまた成す術無く再現無く変わる武器の全てのスキルを受け続ける。
「スキルコンボ数10、11、12……(スキルコンボにはダメージ倍率の減少は無い……)マジか!?」
「結局粘ったわね。アイテムでHPをブーストしてたのかしら? でも無駄、槍の系統でも貫通系、打撃系、切断系でそれぞれスキルが分けられていて武器を変更しなければ使う事は出来ない。 でも、このボス装備は装備の系統を変えるアビリティがあるから、武器チェンジの操作皆無の完全と言える『フルコンボ』これこそチート恐らく、このボス槍でしか成せないリキャストタイム0秒の連続スキルコンボ。名を付けるなら『無限槍』よ!」
━━━━すっご!?あっ説明しよう!ボス武器アビリティ(片手槍)『多刃槍』これは矛先を様々な形に変化させる事が出来る80階層ボスのユニークアビリティ、相手の弱点に合わせて用途をかえる事が出来る。 細槍は貫通ダメージ、刃槍は切断ダメージ、斧槍は打撲ダメージそして、一番カッコいい三又槍は切断と貫通両方の特性を持っている。ただ、他の3タイプが5秒の換装時間に比べて、トライデントは換装のリードタイムは10秒と長め、換装の間はどのスキルも発動出来ない。 流石は私の娘スキルのリードタイムとリキャストタイムを把握する事で新たな公式チートを生み出したのか!ははははっ━━━━
「ウソだろ!スキル回数制限の内なら無限にスキルコンボが続くとか、公式チートの80階層ボス大剣以上のハメ技ねぇか!」
━━━━ちなみにデストラクションとは高火力の大剣でありながら、チェーンの様な形状でボスアビリティの『関節斬』で通常攻撃とスキル共に長距離攻撃が可能な為、防具の『自動ハイド』と合わせて80階層ボス装備テンプレートの公式チートとなっている。だから通称蛇◯丸。━━━━━
巨体の重戦士がポリゴン化して消えていく。
「体格設定でデカイ体にすればリーチは長くなるけど、頭身が高くなれば当たり判定が大きくなる。 盾で確実にガード出来ないのなら、私にとってその巨体はただの的ね。 フフフッ壁が消えたわ、残り3人。」
「ガノンも殺られた、やべーぞ!ナッチョスさん、ロザーぬ!魔法デカいの一発行けますか?」
「いや~、ムリっしょ刃星さん! まだ、あんなの二体もいたら上級魔法の詠唱時間が取れないつぅーの、詰んだわコレッ」
タンク役のガノン・ルドルフ★が消えたことで脆くも崩れて行く挑戦者パーティー。
「うん、今日の技のキレは悪くない! 一発一発、確実に重い攻撃を叩き込むこの感覚、勝てる!! 後はベルちゃん達がどれだけあの魔法使い達を惹き付けてくれるかね。」
「『フォールンドローアー・フリーズゥ~……、あっ!?」
「『グローム・メイルシュ~……、えっ?』」
ナッチョスDE/pも、魔女っ子ロザ~ぬも、ベルゼの集中放火喰らって消えて行く。
「さあ、残ったのは貴方だけだけど、どう降参する? 大剣は独特な攻めに長けている分、守りを考えいない為に耐久力は低い『ヒット&アウェイ』が基本戦術で確実に当てる(ノックバック又は硬直させる)という一連の操作が必要なため、失敗すると成す術なく連撃を喰らうのは常識よね。」
「ふざけるなよ!!チートメイド!」
「隙の少ないワザが限られており、意識しないと動きが単調になりがち、どうしても受け身の戦いになるので、極端な攻め・守りに入られると苦戦する。パワーとリーチを選んだ分、リスクの押し付けで守られた脆弱な部分が丸出しになってるわよ、バスターさん?」
「まだだ!くそっ」
「大剣や重槍などは、技の発生が遅く隙が大きいため、1on1では特に見切られやすく隙を突かれやすいのよ。貴方だけ残った時点で勝敗は決まっているのよ、例え私を倒せてもこの子達に殺られて終わり。」
バスターもナギが話を終える前に消えて無くなっていた。
モンスターを動かすと文章が肥大してしまうので、多忙なため割愛させて頂きました。
この後の物語はモンスターも動かして、ナギが無双してプレイヤーを駆逐して行きます。課金額もガンガン増えどうなってしまうのか。(6~29話分位かな?)
なので書けるかわからないので、ブクマはオススメしていませんm(__)m




