解説 大日本帝國とは何者か
ちょっと寄り道します
『そもそも大日本帝國とは何か?これは各人各様意見はあるだろう。一般的には女帝を国家元首として君主制と議会制の融合した歴史上稀に見る海洋帝國となっている。帝國主義覇権を掲げながらも植民地支配は否定し、資本主義経済ながら一部では社会主義的な計画経済統制経済を行う。それでありながら軍事力・経済力は世界最大であり、その政治的影響力は世界を動かしている。国家としての大きさは日本列島を中心に樺太・朝鮮半島・台湾島・南洋諸島・ビスマルク諸島・カムチャッカ半島・クレタ島となっている。この程度の領土で世界最大の軍事力・経済力を有しているとは想像出来ないが、実際はその通りなのである。前提として驚くべきは、日本列島に於いては同一言語を話す単一民族として1億人が存在している事だろう。それ以外の領土も植民地では無く、日本に同化させた日本領土の拡大であった為、大日本帝國としての領土になっており大日本帝國としての人口は1億7000万人を数える。これは大日本帝國の統治能力の高さにより日本と同化させた故に人口が増大した事が要因である。更に日本民族の几帳面さ、優秀な官僚団による行政運営により経済力も飛躍的に向上。国家としての飛翔は、歴史的な快挙でもあった。単なる1国家としてこのような発展を遂げた国は珍しい。単純に人口で見ればアメリカ合衆国・大英帝国・ソビエト連邦等を抑え世界有数の人口を有していた。(世界最大の人口は中華連邦で5億6千万人。次点は神聖ロシア帝国の2億7千万人。厳密にはインドが4億9千万人と2番目の人口を有しているが、国では無く大英帝国の植民地である為、順位には含まれない。)
しかも大日本帝國は大日本帝國単独では無く、周辺に実質的な植民地、経済植民地を有している。否、こう書くと違和感を感じる方がいるのは百も承知である。大日本帝國はそのような事を公言した事は無いし、周辺国もそう言った事を認めた事は一度もない。だが残念ながら紛れもない事実なのである。満州帝國・中華連邦・神聖ロシア帝国・タイ王国がそれにあたる。大日本帝國単独だけでも世界に占める国内総生産は32%に達していたが、経済植民地を合計すると驚愕の55%となる。』
アーチミナス著
『大日本帝國とは何者か』より一部抜粋
『満州帝國はその国家としての成立時から大日本帝國の影響を多大に受けていた。日清戦争で清が敗北した事により分離独立した人造国家が満州帝國となる。アメリカ合衆国と同じ人造国家だが、満州帝國は明確な建国目的があった。それは対露防波堤である。当時ロシア帝国による南下政策は脅威であった為、大日本帝國と中華連邦は緩衝地帯・防波堤として満州帝國の建国を行った。大英帝国も出資を行い日中英からの技術指導・援助により満州帝國は飛躍的な発展を遂げた。清の領土であった時は満州地方は辺境の地であった為に産業もへったくれも無かったが、人造国家として建国されてからは一気に発展をした。工業率は第三次世界大戦開戦時には大日本帝國に比して70%に迫るまでに発展していた。その発展した工業力は軍拡に発揮された。満州帝國は軍事力としては陸軍と空軍が優先され、海軍は強大な大日本帝國海軍の補佐役として整備された。陸軍の整備は工業力に裏付けされた機甲師団の編制が行われた。空軍についてもバランスのとれた航空隊が編制され、戦術空軍としては世界有数の勢力を誇った。それに対して海軍は残念な勢力でしか無く、満州帝國海軍第1艦隊のみが外洋艦隊決戦を行える唯一の部隊であった。40センチ砲搭載の弩級戦艦神栄級2隻を主力とし、中型空母1隻と重巡洋艦4隻に、軽快艦(軽巡洋艦・駆逐艦)14隻の艦隊となる。それ以外の艦隊は大日本帝國海軍の補佐役として整備され、対潜任務に特化した編制となっていた。人造国家故の悲劇ではあるが満州帝國にしても莫大な維持費が必要な戦艦をそれほど整備せずとも、軽快艦を整備すれば良いとの事なのでそれはそれで国庫に優しい状態だと受け入れていた。何せ世界最大の海軍が同盟軍として目の前に存在しているのである。海軍不要論が満州帝國議会で話題になった事も一度や二度では無い。その度に満州帝國海軍と大日本帝國が必死になって阻止した。そんななかで足蹴にされてきた海軍も第三次世界大戦により大幅に拡大した。開戦時の主敵がアメリカ合衆国であった為、太平洋が主戦場となったからである。大日本帝國が第三次世界大戦勃発の少し前から準備し、開戦と同時に議会で可決された武器貸与法により大量の護衛空母と駆逐艦が配備されたからである。これにより満州帝國海軍は対潜対空に特化した艦隊を整備し、大日本帝國海軍の覇道に従っていく事となった。』
アーチミナス著
『満州帝國の歴史』より一部抜粋
『中華連邦は日清戦争後半の内戦により誕生した。清陸軍指揮官の事実上のクーデターに賛同した者達と、戦争中の為に清に侵攻して来た大日本帝國陸軍により清は倒され、中華連邦は成立した。日清戦争敗戦により満州地方は、対露防波堤の名目で分離独立する事となり領土の一部をもぎ取られたが、それ以外は何とか確保出来た。だが中華連邦という名前の通り連邦国家であり、大日本帝國の指導の下、チベットとウイグル・モンゴルは事実上独立国家となり、清改め中華民国との4ヶ国つまり、中華民国・チベット・ウイグル・モンゴルの連邦国家となったのである。中華連邦は国家元首として連邦府主席(内閣総理大臣・大統領にあたる)の下に、連邦府が存在し連邦議会も設けられた。両機関は4ヶ国から送り込まれた人員によって構成され、外交と国防に対応する事になっている。連邦国家なのでこのような制度となった。4ヶ国がバラバラに外交と国防を行うよりかは、中華連邦として単独で行った方が効率が良いに決まっている。だが中華連邦は敗戦による影響か理由は定かでは無いが、日清戦争後から一貫して対日追従を国是としている。中華思想も何処へやら、大日本帝國が困惑する程の追従振りを見せていた。建国当初はそれは余りにも顕著で、経済政策・軍備整備果ては道路の敷設まで全てを大日本帝國のやり方を真似ていった。あまりの追従に大日本帝國では国会で議論するにまで発展し、最終的に女帝陛下と総理大臣による声明を発表して、過度な追従を止めるようにと呼び掛ける事態にまでとなった。これにより中華連邦はある程度は自国で対処するようになったが、大日本帝國は国防に関しては満州帝國と同じく対応する事にした。つまりは大日本帝國に便利な軍隊を整備してもらうのである。まずは陸軍。海洋帝國であるが故に海軍を優先している大日本帝國にとっては、代わりとなる増強は必要であった。人口の多さにより中華連邦陸軍は膨大な数の師団を整備。常備師団だけで大日本帝國陸軍の倍となり、戦時には4倍にまで増強された。空軍に於いても増強は行われ、亜細亜有数の能力を有するに至っている。海軍は大日本帝國海軍の指導により整備され、亜細亜では大日本帝國海軍に次ぐ規模となった。満州帝國海軍とは違い外洋海軍としての機能を有する海軍として整備された。48センチ砲搭載の戦艦北京級2隻に、40センチ砲搭載の戦艦定遠級4隻が建造された。空母も大型空母4隻に中型空母2隻と数は多く、重巡洋艦も20隻保有しており陸軍国家でありながらなかなかの規模を誇っていた。』
アーチミナス著
『中華連邦実録』より一部抜粋
『神聖ロシア帝国。それは悲運な国家である。第二次世界大戦に於いて大日本帝國を中心とする亜細亜連合軍はロシア帝国領に進撃を続けた。対するロシア帝国も必死に反撃を行ったが連合軍の物量戦に国家経済が破綻。国民に凄まじいまでの負担を強いる事になった。これにより社会主義革命が勃発。ロシア帝国政府は打倒され、臨時革命政府が成立した。その後亜細亜連合軍と臨時革命政府(ソビエト連邦政府)は停戦に合意。ロシア帝国女帝親族の生き残りを引き渡させ、亜細亜連合軍が占領したロシア帝国領東側に、神聖ロシア帝国を建国した。哀れロシアの大地は西のソビエト連邦と東の神聖ロシア帝国に分断されたのである。その後の神聖ロシア帝国は中華連邦と満州帝國と同じく、大日本帝國指導の下に工業力と軍備を整備していくのである。軍備は当然ながら陸軍が優先された。中華連邦と共に陸軍国家としての矜持を見せ、その規模は世界最大の師団数を誇った。何せ東西に分断された事により、ソビエト連邦とは国境で対峙する事になったのである。神聖ロシア帝国とソビエト連邦の国境は第三次世界大戦勃発前から一触即発の緊張状態が続く、危険地帯であった。空軍もそれ故に爆撃機と攻撃機を中心に、対地攻撃を重点にした航空隊が整備された。その陸軍と空軍は整備されたが、海軍はやはり二の次となった。神聖ロシア帝国はその領土から海軍の主要軍港をウラジオストクとし、ナホトカを補助的に使用。海軍は満州帝國と同じく、大日本帝國海軍の補佐役として整備された。この措置は神聖ロシア帝国の実情に沿っており、ソビエト連邦と対峙しなければならない神聖ロシア帝国としては陸軍を優先出来るとして歓迎されている。その為満州帝國と違い第三次世界大戦勃発後も、大日本帝國からの武器貸与法は陸軍と空軍が優先され海軍が増強される事は無かった。』
アーチミナス著
『神聖ロシア帝国内実』より一部抜粋
『タイ王国は東南亜細亜唯一の独立国である。枢軸国側の植民地は第一次・第二次世界大戦に於いて失われたが、連合国側とアメリカ合衆国の植民地は未だに存在していた。フィリピンはアメリカ合衆国の保護国であったが大日本帝國との関係が悪化してからは、ハワイやアラスカ等と同じ準州にしてしまった。インドシナ半島は第一次世界大戦の結果フランスの植民地であったが、中華連邦に割譲された。しかし中華連邦は大日本帝國に習い植民地では無く、正当な領土として整備を行った。しかも現状は中華連邦の構成中心国の中華民国領となっているが、ベトナム・カンボジア・ラオスの3国として復活させようとしている。その政策は順調に進み第三次世界大戦勃発前には自治区として自治権の大幅な委譲が行われている。中華連邦政府は1943年を目処に正式な国家成立、連邦構成国への昇格を目指している。インド亜大陸・マレー半島南部・ボルネオ島は大英帝国の植民地であり、スマトラ島等ボルネオ島南部の島々はオランダ王国の植民地となっている。だがそれら植民地も第三次世界大戦終了後、太平洋憲章により全て独立する事になった。太平洋憲章に賛同した事も理由だが、大日本帝國が武器貸与法による支払いを免除する代わりに植民地の独立を要求したのも、理由になる。
タイ王国も亜細亜に於いては重要な連合国となり、大日本帝國の指導により経済力・軍事力は発展を遂げていた。その発展はヨーロッパ諸国を凌ぐ規模となり、大日本帝國の指導力の高さが証明されたのであった。タイ王国の軍事力は陸海空全てがバランスよく整備されていた。陸軍は国境を中華連邦と大英帝国の植民地が接している為、外征陸軍として整備が行われた。規模は日中満露より小さいながら師団は全て機械化・機甲で整備され、精鋭集団として育成された。海軍は亜細亜唯一のロイヤルネイビーであり、規模はタイ王国軍最大を誇っている。中華連邦海軍と同じくタイ王国海軍は外洋海軍として整備され、大日本帝國の技術・経済支援により規模は大きくなりタイ王国海軍単独としての戦力も大きなものになった。空軍も防空空軍としては亜細亜随一の能力を有するものとなった。アメリカの準州となったフィリピンを考慮しての事だが、これは第三次世界大戦開戦により打撃力不足が露呈した為、急遽爆撃機と攻撃機の整備が行われた。』
アーチミナス著
『タイ王国の興隆』より一部抜粋
『大日本帝國はその影響力により極東亜細亜地区を安全地帯としていた。特に日本海は聖域とも呼ばれ、制海権制空権は大日本帝國が完全に掌握していた。周辺諸国は大日本帝國の同盟国であり、東南亜細亜の植民地はその支配国と同盟国であり、オセアニアのオーストラリアとニュージーランドも大英帝国連邦である為に友好関係にあった。その為極東亜細亜・オセアニア・西太平洋には大日本帝國の敵は存在しないのである。唯一にして最大の敵は太平洋の遥か彼方にあるアメリカ合衆国だけで、それ以外は更に遠くヨーロッパに存在している。
聖域を作り上げた事により大日本帝國はその経済力を大いに高めたのである。国内総生産は先程明記したので粗綱生産量について見てみよう。粗綱生産量は鉄鉱石や石炭等の原料からつくる鋼の段階の生産量である。鉄鋼業の全体的な生産規模を表し、国の経済力を示す指標にもなる。その粗綱生産量であるが第三次世界大戦が勃発した年の数値となると大日本帝國は8000万トンにもなる。これはアメリカ合衆国が6900万トンであったのを比べると、世界最大の粗綱生産量を誇っていた。両国は開戦と同時に増産を決定し実行したが、アメリカ合衆国は後に大日本帝國による戦略爆撃と艦砲射撃や空母による空襲により壊滅的打撃を受け、粗綱生産量は急落する事になる。
粗綱生産量は大日本帝國の経済植民地も開戦時は、満州帝國が1700万トン・中華連邦が2000万トン・神聖ロシア帝国が1900万トン・タイ王国が1500万トンを誇り、各国の粗綱生産量も増産に次ぐ増産で戦争終了時には平均で3倍にも増大していた。この粗綱生産量の増加は鉄鉱石と石炭の大量消費を招いた。大日本帝國は満州帝國・中華連邦・オーストラリアと東南亜細亜植民地からの輸入が増大。国内の炭田でも採掘は行われていたが増大する粗綱生産量を賄える数には到底足りない為、輸入量は右肩上がりに増大した。大日本帝國の凄まじいまでの粗綱生産量は大規模な軍拡と戦標船(戦時標準船)の大増産によるものであった。とにかく鉄鋼が必要だったのである。鉄は国家なり、を文字通り体現させてしまった大日本帝國の決意と努力は称賛を通り越し、何もそこまでと呆れてしまいそうになる。次章からはその絶大な経済力により整備された大日本帝國の軍備について詳しく解説していく。』
アーチミナス著
『大日本帝國とは何者か』より一部抜粋




