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その青い世界で第一歩  作者: nono
第二異世界―アスカラド― 白の迷宮
7/25

六話 命を奪う


 昨日と同じ道を辿り、白の迷宮の前へ。

 人は増えているが、やはり白の迷宮へ向かう者は少ない。逆に考えれば獲物の独り占めだな。



 浅い階層の魔物は地上の動物が迷宮にいるようなものだ。軽く走りながら獲物を探そう。



 少し走ると、前方に4匹の兎の群れがたむろしているのを見つけた。

 どうやら兎達もこちらの足音に気が付き、警戒をあらわにしている。


 俺は背中の大剣――ネージュ――を抜き、逃げる動作もさせぬまま、一振りで4匹の兎を狩った。


 兎の姿は直ぐに掻き消え、皮と肉、後ろ足をその場に残し、俺に魂を吸収された。

 少し待ったが、今回は祝福品が現れなかった。前回は初迷宮探索の祝い品だったのかな?


 素材を雑嚢に詰め、その場を後にする。



 しかし、ネージュを振って分かったのだが、小動物相手に大剣は使い勝手が悪い。修行時には小型生物との訓練が無かったので分からなかったが、今回の事で実感した。

 ネージュをしまい、投げナイフで戦う事にする。

 兎等の相手なら投げナイフでも十分やりあえる。




 暫く兎やイタチ、大きなネズミといった小動物と戦っていたが、30分もせずに階段が見えた。


 白の迷宮、最初の階層だけの事はある。魔物や迷宮が簡単に突破できる。


 今日の内に、テレポーターまで攻略しよう。





 2階層はもう少し複雑そうだ。

 通路の幾つかに部屋があり、その先は広場になっているようだ。


 部屋には小中型の動物が3匹待ち構えている。


 今回の階層には、狐や犬など4足歩行の攻撃的な獣がいるようで、俺を確認した2匹の犬が飛び掛ってくる。狐はその後につく。



 俺はその場で腰を落とし、左手に構えた投げナイフを左の犬に向け投げる。犬の頭にナイフが刺さる光景を思い浮かべると、その確認はせず、右の犬に意識を向ける。

 右手を片手剣のカンティーへ伸ばし、逆手で引き抜くとその勢いを乗せたまま右の犬を切り裂く。犬を切った時には、もう1匹の犬の頭にナイフが刺さり倒れていた。

 投げナイフを投げた左手は、直ぐに片手剣のノールを握って、犬の後ろについて来た狐へ、カンティーを握った右手と交差するように振り切った。



 俺と獣、相互が相手を確認してから、4秒の早業だった。


 その4秒で、3匹の獣は倒れたのだ。



 今回は、皮と牙と爪が落ちていた。


 そして、空間が歪みだす。どうやら祝福品が現れるようだ。さて、何かな?


 現れたのは、鈍く黒光りするリンゴサイズの鉱石が5個。

 鑑定すると鉄鉱石で、不純物は少ないが何も能力を付加されていない様だ。


 良品質ではあるので、換金素材としたらそこそこの物だろう。


 それらを持ち、次の部屋に向かう。



 今度は奇襲を受けたくないので、投げナイフとカンティーを装備し部屋を覗き込む。


 部屋には狐が2匹。これは投げナイフを左手に2本持ち、同時に投げる事で直ぐに倒してしまう。



 最初の部屋での奇襲以外に手こずる戦闘も無く、2階層の階段に到着した。





 3階層は、どうやら本格的に迷宮らしさを醸し出してきた。


 階段を下りた時に、周囲の雰囲気が変わったのを感じた。



 相変わらず左手には投げナイフを持っているが、右手はネージュに持ち替える。



 駆け足程度の速さで進んでいると、50メートル程奥のT字路からライオンが顔を出しこちらと目が合った。

 すかさずその頭にナイフを投げるが、ライオンの行動が一瞬速かった。ナイフが刺さって絶命する前に、遠吠えが周囲に響き亘った。


 そのライオンは群れを率いていたらしく、後ろから続々とライオンが現れる。


 そのスピードは中々速く、2匹のライオンにナイフを投げている短い時間で近寄られる。この距離ではナイフは危険だ。ネージュを構え、迎え撃つ。



 先頭を走っていた1匹が、勢い良く飛び上がる。1メートルは飛び上がっていたので、その凶悪な牙と爪が俺の頭より高い位置から襲い掛かってくる。

 そんな相手に慌てず、横をすり抜けネージュを薙いだ。後ろでは上下に分かれたライオンが、血を撒き散らし地面へ落ちる。


 その間に、今度は2匹のライオンが地を這うように姿勢を低くし、足元に近づこうとしていた。左右から近づくライオンに、俺は身を(ひるがえ)しながら中央を抜ける。俺の体の向きが180度反転し、その2匹のライオンと同じ方向を向いている。

 まだ俺がいた所へ体を向ける左のライオンに、左袈裟切りの様な切りつけを行い、首を切り落とす。正面の下に来たネージュを、今度は右にいるライオンに向かい左からの逆袈裟を行い、首を刎ねる。

 まるでV字の様に(えが)く軌跡に、首を落とされたライオンは何も分からず終わった事だろう。



 最後の1匹が後ろを向いた俺に隙を感じたのだろう。全速力で突撃してくる。

 俺は素早く振り返り、V字の頂点で止まっていたネージュを真上から振り下ろした。その攻撃で半分に切られるライオン。


 周囲の気配を探るが、どうやら他にはいないようだ。


「……ふぅ」


 思わずため息が漏れたが、降りる度にその階層始めの戦闘は過激なものになって行くのだが、これは一般的な事なのか?


 ちょっと面倒くさい……。




 この階層から迷宮は複雑になっているので、何度か行き止まりで足止めを食らった。


 その他にも罠に遭遇した。

 通路を歩いていると、天井に刃物が沢山付いた丸太がぶら下がってるのだ。明らかに不自然で目立っていたが、他の探索者なら俺ほど周囲が見えないので分からないかもしれない。

 それでも気を付けて歩けば、下にある丸太と繋がった紐は見えるので、不注意な者でなければ大丈夫だろう。



 中々3階層は危険が一杯だな。それでも問題無く攻略出来ているから良いけど。



 幾つ目かの部屋に入った時、部屋の中には2メートルサイズの熊が1匹と、隅の方に宝箱らしき箱が1個あった。


 勿論サーチ&デストロイ。


 熊1匹程度なら、ライオンの方が危険だ。熊は力が強くても素早く動けないからな。立った時の腕の振り下ろしに気を付ければ問題無いのだ。



 熊に背後から迫り、首に一閃。あっけなく絶命する。



 俺は今まで首を良く切り落とすが、大抵の生物は、急所を攻撃すれば即死する。

 しかし、頭は頭蓋骨の丸みで滑る可能性もあるし、心臓は体内にあるのでズレたり、内臓の反転などで左右逆になっている時もある。

 だから分かりやすく、確実に殺したと分かる首を攻撃するのがベストなのだ。


 首が狙えなければ、確実に体力を減らす為に体を攻撃する事もあるし、手足を狙って行動力を低下させるのも手の内だ。まぁ、大抵は狙えるし、体力の温存にも繋がるので、一撃で倒してしまいたいが。



 さて、お楽しみの宝箱だ。待ってって頂戴ね。直ぐに開けるから。



 どうやら鍵は付いていない様だ。フックが掛けてあるだけの簡単な仕掛けで開かない様にしてある。


 それ、ちょこちょこっと。


――カチッ


 フックを外し、中を見てみる。



 宝箱には寂しく1つの指輪がポツンと置いてあった。



 何か見ていると悲しくなる光景だ。

 その指輪を手に取り鑑定してみる。


 指輪は真鍮製で、マジックアイテムでも無く、加工もされていない。表面には少し錆が浮かんでいて、価値は殆ど無さそうだ。


 正直がっかりしたが、後で俺が加工して付加価値を付けよう。



 中身が何の変哲も無い板切れじゃなかっただけ、良かったと思うか。



 戦闘回数は少なかったが、1回に出てくる動物の数が多くて、ライオン、ヒョウ、熊、狼といった猛獣達を30匹は相手にした。

 これはちょっと多すぎる気がする。他の初心探索者には辛い戦いになるだろう。


 多分ここに来るまでにレベル上げと戦闘経験を積ませ、動物の群れぐらい突破出来るようにしろと神が言っているのかな?

 勘だけどね。




 さて、4階層に到着だ。


 3階層でも感じた雰囲気が、この4階層でも感じる。それと、先程までは獣臭が漂っていたが、ここからは違う臭いがする。


 更に、獣の敵意とは違った、もっと明確な殺意の様な感覚が肌を刺激する。



 3階層から本格的な迷宮の顔を見せ出したと思ったが、違うらしい。



 ここからが、本物の迷宮だ。




 やはりここも、正面と左右に分かれている通路が最初にある。


 取り合えず、殺気の感覚が強く発せられている右の通路を進む。



――ドンッ ガンッ ガンッ バキッ


「ギィ、ギャリュッ、グリゴグッ!」「バジッラッ!」



 何か争う音と、声らしき音が聞こえてきた。どうやら戦っているようだ。


 音の方へ近づいて行くと、部屋の中から聞こえて来た。

 部屋の中をコッソリと覗いてみると、10体のゴブリンが5対5で戦っている。


 流石にゴブリンの言葉は分からなくて、争っている理由は分からなかっが、これはチャンスだ。ここで奇襲を掛ければ、相手は混乱してまともな行動が取れないだろう。

 相手が立ち直る前に8体は倒しておきたい。



 ただ奇襲するだけでは無く、ビックリさせて動きも止めてしまう攻撃を繰り出す事にする。

 武器を、左手に投げナイフと右手にカンティーと2階層で使っていた形にする。左手はナイフを投げた後にノールに持ち替える予定だ。


 ゴブリン達からはなるべく見えない位置取りをする。そして、左手を大きく振りかぶり動きを止める。後は、チャンスを(うかが)うだけだ。



 1分後、その時が来た。


 ゴブリン達の注意がそれぞれ相手だけに向き、一番奥のゴブリンへのナイフ投擲コースに障害物が無くなった。

 全身の力を左手に乗せ、風切り音がなるべく出ない様にして投げる。ナイフは猛スピードで飛んで行き、ナイフの柄がゴブリンの背中に当たる。


――ドンッ!!


 とても大きな音をたて、ナイフが当たったゴブリンは相対していた敵ゴブリンの方へ吹き飛び、2体揃って倒れ伏す。

 その音と、飛んで行くゴブリンを見た他の者は、唖然とした状態で立ち竦んでいる。


 俺は動きを止めているゴブリン達を、手前側から切りつけた。


 皆は奥の方を向いている。俺が素早く首を落としているので、呻きをたてないから皆は気づきもせず死んでいく。

 5体目のゴブリンを倒す頃、最初に倒したゴブリンの崩れ落ちる音が響く。その音をゴブリン達が聞き振り返るが、顔が全てこちらへ向く前に切り落とす。


 結局立っていた8体全てを、殆ど反応もさせずに倒しきった。


 投げナイフの当たったゴブリンも、背骨が折れ絶命した様だ。

 残っているのは、飛んだゴブリンに巻き込まれた奴のみ。立ち上がる前に胸に一突きし、倒す。



 奇襲が完璧に決まった。おかげで割と楽に倒しきる事ができた。



 今回の魂吸収量は今までとは違って少し苦しかった。余り量の多くない時は、軽く気持ちが良くなる程度だが、今回は苦痛の方が大きかった。ステータスを確認したが、レベルが2だったから、急に沢山のエネルギが注がれたのでそれを苦痛と感じたのだろう。

 いくら魂を鍛えて器を拡大し強固にしても、外部から注入されれば多少は影響がでるという事だな。

 それでも、苦しさは問題ないレベルだ。



 周囲には、小さく魔力も余り篭っていない魔石が幾つも落ちていた。魔石の初ドロップだ。魔力を使う機会があまり無いし、これで装飾品系の魔具でも作ろうかな。



 魔石を拾っている間に、靴が現れた。


 もう祝福で現れる空間の歪みや、出てくる物に気を払う事も無くなったな。



 靴は、『浮遊の靴』なんて大げさな銘の割りに、効果は微妙なモノだ。

 1メートル以内の高さから飛び降りると、倒れないし、足をくじかないし、足が痺れないし、滑らない。

 こんなモノなのだ。まぁ、道具や素材と違って、武具は俺の装備の合成素材に使えるからな。無駄は少ないだろう。



 今回の事で分かったが、魔物達はそれぞれのテリトリーをシッカリ持っている様に思える。

 さっきのゴブリン達も別々のグループみたいだったし。俺1人の状況では、あるグループと別のグループが敵対している関係なら、戦っている時に現れたら魔物同士で争ってくれるだろう。先程の様に奇襲するのも良い手だ。


 迷宮の攻略方法は色々ありそうだ。




 それから暫くの戦闘は、単調な流れ作業の様なありさまだ。


 20回戦闘を繰り返したが、全てゴブリン1体しかいないのだ。


 駆け足で進む→少し先にゴブリンを発見→ナイフを投げる→命中、倒れる→駆けながら落ちていた素材とナイフを確保→足を止める事無くそのまま先へ。


 これの繰り返しを20回も続けたのだ。そりゃーダレもする。



 魔物は少ないのに迷宮の複雑さは増しているので、最初に戦った10体のゴブリン達から2時間経つが、未だに階段は見えない。常に駆け足でいるのにだ。


 階段を下りた時は、正面と左右に毎回通路があるが、降りる階段がある場所は一定ではないのだ。


 マップを確認すれば、7割もの通路や部屋を埋めている。残り3割にある階段をサッサと探そう。




 それから2回、2体のゴブリンを倒し、ようやく階段を見つけた。なんと階段は、マップを見る限り隅っこの袋小路に身を寄せる様に入り口を開いていたのだ。


 その光景が「僕の事は気にしないで下さい。あなたの目の錯覚です。無視して下さい」と、へりくだっているようで、一気に気が萎えた。



 なんともやるせない気持ちで進むと、階段の中央辺りで今までの階段には無かった踊り場があった。その踊り場の右手には木の扉が建て付けられていた。


 扉を開け中を覗くと、中央に腰ぐらいの高さの石碑が置いてあった。

 近くで見ればそれが何か直ぐに分かった。これは、テレポーターだ。


 石碑の上部に0、5、10、15と数字が並んでいる。数字を押す事でその階層に行く事ができ、0を押すと地上に帰れる仕組みになっている。


 ここは4階層の終わり。これから5階層へ入るのだが、テレポーターはその手前に設置してあったようだ。次のテレポーターは9階層終わりの10階層始めって事になる。



 丁度やる気も落ちたので、今日はここまで。




 地上に戻ると、空は微かに赤みを帯びている。時間を確認すれば5時になっていた。



 大きく背伸びをし、宿に帰る為ギルドを後にする。





 宿に帰って着替えたら、さっそくアンナさんの料理を頼む。


「アンナさん、お腹ペコペコなんで、適当にボリュームのある物をお願いします。酒は無しで」


 皆、エールを水のように飲むから、最初に言っておかないと一緒に出されるのだ。昨日知らずに夕飯を頼んだら出てきたので驚いたものだ。


「あいよ、今日は迷宮に行ってきたんだろ? おつかれさん。

 料理ができたら持ってくから座って待ってな」


「ありがとうございます」



 テーブルには何人もの探索者が話し合っていた。


 探索して帰ってきたのか、体のあちこちに擦り傷を付けている者もいれば、これから出るのか、気を張り詰めている者もいる。

 それぞれがグループを作り、夕食を食べながらミーティングをしているようだ。


 ミーティングを終わった者から食堂を出ていく。



「おまたせ、チーズたっぷりパスタと羊の香草焼きだよ。沢山食べて、明日からの力にしな」


 おお、パスタか。麺類は修行中1回も出てこなかったな。麺を食べるのが60年振りか~。探せばラーメンもあるかな?




 部屋に帰るとランプを点け、机の上に宝箱から拾った指輪と、魔石を1つ、錬金術や鍛冶の師匠から貰った魔具作成用触媒と皮で包まれた加工道具を置く。

 今から指輪を魔具に作り変えるのだ。


 加工道具は皮で巻きつけ紐で結んでいるが、それを解くと巻物の如く大きく横に広がる。一つ一つをポケットに入れられた道具達は、ポケットから握りの部分だけを出し、取ってもらうのを待っている。



 まずは、指輪の錆取り。荒めの布ヤスリで錆を取ると共に形を整える。布ヤスリは段々キメの細かいのに変えていき光沢を出す。


 次に、先端が極細になっている高魔力浸透物質"オリハルコン"を使い、内側に魔法陣を外側に術式を魔力を注ぎながら刻んでいく。術式は言葉の羅列だから、そのままだと見栄えが悪いので、小さくて良く見ないと文字と気づかない小ささで書き、それを繋げて模様の様に仕上げた。

 術式には発揮したい効果の意味や、発動時のプロセス、使用魔力の運用方法を書き込み。魔法陣には装着者が無意識に放出している微かな魔力を留め、術式から送られる発動させたい情報を外界に反映させる仕様だ。


 次に、魔石の魔力を濃縮して10センチサイズの魔石を100円玉サイズに。魔力が無くなった不要な部分は砕いて捨てる。砕く際には魔力を固定材で拡散しないように処理をしておく。

 より小さくなった魔石を鉄のボウルと金づちで粉々にする。粉末状の元魔石を魔力的にも物理的にも結合する癒着材と混ぜ、指輪に刻んだ彫りこみ部分に盛る。(余った粉末魔石は魔力封印術式が書いてある袋に封印。魔石自体が100円玉サイズなので余り残らないが)

 盛った部分をまたヤスリで綺麗に整える。


 ガラスの容器に仕上げとして、腐食防止・衝撃拡散用触媒溶液を入れ指輪を浸す。

 溶液の効果を指輪に付与する為に魔術を1つ。


「接続 移動 追加 継続」


 一連の魔力を籠めた言霊で、ガラスの容器に入っていた溶液はただの水となり、指輪に効果が移動した。この程度の事は簡単にできるので式は省略した。


 これで魔具の出来上がりだ。


 この魔具に込めた効果は"幸運"。これも鑑定で読み取れるかやってみたら出来た。

 内容は、

『幸運の指輪・効果・小:腐食防止・少:衝撃拡散・微少:真鍮:良品質』

 となった。


 中々良い出来だ。売ったとしても良い値段になるだろう。まぁ、誰かにプレゼントしようかな? 金もそんなに必要ないし。




 魔具作成に2時間も費やしていたようなので、さっさと風呂に入り文字の勉強をしなくては。明日の朝も鍛錬をしなくちゃいけないしな。



 俺の1日は密度が濃いよ。


戦闘描写ってこんなに難しいのか……。

特に強い主人公なら弱い敵に対してアッサリ勝つので、淡々と戦闘が終了してしまう。

さて、どうしたものか……。


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