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ここは魔界  作者: 除野 歌猫
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第一話 「魔王inぬくえ」

短いので事前にご了承ください。ぐだぐだになってしまうかもしれませんがどうか許してください。

 ここは魔界。

 ゲームや漫画、ファンタジー小説などで最早お馴染みになってしまったあの魔界。

 魔物や魔獣が巣食う世界、魔界。

 そう魔界。

 魔界なのだ!!


 そしてこの物語、主役が鎮座するのは王の椅子。

 魔界が王の席、すなわち魔王!!

 悪名高き驚異の存在、魔王!!

 アニメに小説、度々出てくる、最近ホットな魔王である!!

 え?繰り返しと!!←がうざいって?

 じゃあやめます。すみませんでした。


 さてさて気を取り直し、この物語の魔王は今何をしているかといえば、


「・・・あぁ・・・暇だなぁ」

「・・・・・・・んぁ、えぇ、暇ですなぁ」


 まさに読んで字のごとく、暇を持て余していた。


「お前今寝てただr―」

「いやいや、決してそんなことはないですよ」

「なぜ食い気味に言う、疑惑が確信に変わったぞ」


 そして横にいるのは魔王の副臣、つまり魔界No,2の人物である。


 二人がいるのは魔界に存在する魔王のための城。魔王城の中心に設置されている『王の間』である。 

 部屋の最奥部には魔王が座るべく作られた玉座がある。

 しかし、ここにいる魔王は一味違った。

 なぜならこの魔王玉座には座らず、机の上に毛布、その上に板を乗せ、机の中には魔力で熱を発する石を置いた、我らがよく知る『こたつ』のようなもの中に鎮座しているからだ。


「それにしても暇だな」

「魔王様、いささか堕落し過ぎですぞ」

「そう言うならこの俺が開発した・・・そうだな、このぬくぬくした机・・・ぬくえと名付けよう」

「そのままですね」

「うるさいっ!文句を言うならこのぬくえから出て言え!」

「・・・しかしこの時期は冷えますなぁ」

「誤魔化すなっ‼」


 玉座の前、ぬくえに入った二人はまさにダラダラグダクダであった。


「私がこの魔王城の臣下になって早数十年。ここまで暇な日々が来ようとは夢にも思いませなんだ」

「まぁ親父のせいであり、おかげだがな」

「先代様・・・・お懐かしいですなぁ」


 そう、この魔界、最初から平和ではなかった。

 現魔王の父親、先代魔王。

 彼は、今まで魔界に現れた魔王の中でも、飛び抜けて強かった。その強さといったら、魔界に来る勇者を徹底的になぎ払い、ほぼ全滅にまで追い詰める程である。というかそうしたのである。

 だから今、こうして平和な魔界があり、魔王とその副臣までもが、ダラダラグダクダできると言えよう。


「先代様、今どこにいらっしゃるのでしょう」

「さぁな、十四年も前にいなくなって、それきりだ。足跡さえ掴めない」


 現魔王は先代がいなくなり、この城の主となった。

 就任した当初は、ちらほらと勇者達が攻めに来たが、それも減っていった。よって―


「だがしかしまぁ、暇だなぁ」

「ですなぁ」


 今ではご覧の有様である。

 先代魔王がこの城の主であったころは勇者も毎日のようにその姿を魔王上に表していたが、今ではその数も減り五十日に一度来れば良い方である。さらに、魔王を苦戦させる程強い勇者は三~四年に一人来れば奇跡のレベルである。


「勇者来ないかなぁ、暇だなぁ、戦いたいなぁ」

「ですなぁ、久しく戦闘はしておりませんからなぁ」


 暇で仕方がないといった様子の魔王と副臣。しかし物語の進行上、この後この願いは叶うことになる。平和な魔界じゃなかったのかと言いたい方もいるだろうがそこはフィクション。許してほしい。

 



 魔王と副臣がぬくえに入って温まっているその頃の魔王城、城門付近。


「なっ、なんだ貴さmぐわぁっ」

「ぐっ、こいつ強いぞ、てやぁっ!ぐはぁっ」


「・・・・・・待っていろ、魔王」


 そこにはあまり綺麗とは言えないローブを被り、頭も覆われているせいで口元しか見えない大柄な人物がいた。

 ニヤリと嗤うその口元は、不気味の一言。

 この人物は誰なのか!?

 敵か見方か!?


「ふわぁぁぁぁぁ〜」

「だらしないあくびですなぁ」

「・・・眠い・・」


 魔王の明日はどこだ!?

 待て、次回っ!!!!


はじめまして。除野歌猫です。

なにかありましたらお気軽にどうぞ。

ご意見・ご感想・質問等、お待ちしております。

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