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後日
何年も前のことなので細部が判然としない。
その若いスタッフが労災申請をせざるを得なくなったことで余を恨んでいたことを聞いたことと、そもそも勤務中の負傷でも容易に病院にはわからないのではないかについて古参から意見を求められたことは記憶しているが、それが同じ機会であったか否かを失念した。
だが、後者の問いにどのように答えたかはほぼ記憶している。
「露顕しなければ労災隠しをしてもよいという発言が施設長や組合のお耳に入ったらどうなるのですか」と、形作りのための反問はしたあと。
「一般論として、日常の負傷でないことは知れる可能性が高いと思います。病院は警察ではないから詮議はされないし、治療も受けることはできますが、あまり侮るべきではないかと」
概ねこのようなことを威儀を正して答えたが内容はもとより常識を出ないものであった。




