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また労災隠し

余が前職で勤務していたグループホームでは二回、労災隠しの企てを見た記憶がある。

一度はそれなりの古参が見舞金なるものを集めていて、それが労災隠しの資金だった。これは既にどこかに書いた。

もう一度はもっと席の低い、年齢も余よりはるかに若いスタッフのことである。

詳細は失念した(仮に憶えていても事がらの性質上ここに書き難い)が、勤務中に負傷したというスタッフが私費で受診する話を公然と施設内でしていたのだ。

非常に面倒なことになったと余は思った。管理職でもない余にそれを制止する義務は法的にはないかも知れない。

だが、結局は恐怖心から、その若いスタッフに声をかけることになった。

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