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俺が『見』てるセカイ、君の生きるミライ  作者: 六錠鷹志
第一章 異世界転移 と 出会い
20/33

14 //今日までの出来事

 夕食や風呂を済ませた後、昨日の部屋に戻り、俺のことをたいじょうぶ? と何度も何度も心配してくれるミーシャ………はとても可愛らしく、思わず抱きしめたい衝動に駆られたが、頭をなでなでして、だいじょうぶだ、と繰り返した結果ーー

 ミーシャはすぴぃぃぃと愛らしい寝息を立てながら、昨日と同じベットで寝ている。

 俺はというと、魔法? を初めてかけられて興奮気味なのか、なかなか寝付けず、月明かり(・・・・)に照らされた部屋でしばらく考え事をしていた。



・・・・・・・・・・・・・・・



 俺がここ、つまり異世界にくる直前、俺は幼馴染の1人に会っていた。

 ………、こういう言い方はあれだが、俺の幼馴染の生きている方の男だ。

 俺には、もう1人幼馴染の少女がいたのだが、彼女はもうこの世にはいない。



 ………死んだんだ。

 俺の目の前で、俺が『見』ていないちょっとした時間に。


 俺は、無意識に歯を食いしばり、両手も強く握りしめていたようだ。

 いつの間にか、手には爪痕が血で滲み、奥歯の方妙な違和感、疲労感があることからそうであろうと思った。


 彼女、ミゾレのことを思い出すと自己嫌悪に陥ってしまう。



 どうして俺は………どうして彼女が………


 その問に解はあるのだろうか。

 その問い掛けに意味はあるのだろうか。


 もう一人の自分(りせい)はそんな無駄なことはやめろと、前を向け、目の前をしっかりと『見』ろ、と繰り返す。


 だけど、俺はやめることが出来ない。

 無駄だと、今からでは、どうしようもないと。


 どう頑張っても、水は常に満杯で。

 零れた水は戻らない。戻せない。


 少しの水も戻る余地(スペース)はないのだ。

 満杯の水は少しの気の緩みで、簡単に零れ出す。


 ならばと思い、俺は『(フタ)』を探している。

 水が零れない様に。溢れない様にと。


 未だ、『(フタ)』は見つからず。

 『見』ることしか方法がない。わからない。


 そんなのは只の対症療法。

 その場しのぎの、姑息的な手段。


 だから、水は俺の知らないところでも零れ出す。

 この世界にいる現在(いま)では、()ることが、知ることができない。


 『知らない』に恐怖を覚えるのが、人間で。

 俺も例外なくそれに当てはまる。


 俺が今知りようのないこと。

 俺が知りたくて仕方ないこと。


 それは、


 ショウは無事なんだろうか。


 という、生き残った幼馴染への心配だった。


・・・・・・・・・・・・・・・



 ふと、何もしないというのは何かもったいない、もとい、今後のことも考えて、部屋にあったペンでこれまでの状況を、紙に書き出して整理することにした。



・・・・・・・・・・・・・・・


<今現在>

・日時

 異世界転移2日目 / 夜(月が出てる)

・場所

 バレルの宿屋? (名前はわからん)

 →2階の部屋 (扉に番号とか何にもないから間違えんよう気を付けよう)


<出来事>

※異世界転移直前※

≫エ高屋上≪

・ショウの最悪を阻止しようと、能力を使おうとする

 →急に目の前がまぶしくなり、気が付いたら転移

(………こうとしか書きようがない事件)


※異世界転移後※

〔転移1日目〕

≫森≪

・目覚めたら土の中(めっさ口ん中入った。。。)

・土から出ると美少女(ミーシャ)と出会う

(※ミーシャはかわいい。かわいいは正義。よって、ミーシャisジャスティス)

※この時、天使(ミーシャ)に太ももを噛んでいただきました。右太ももがっつり噛んで頂きました←ここ超重要

【悲報】その国宝と化した俺の右太ももはもうない

【注意】くすんだ金髪には関わるな。←これ絶対

【朗報】一応足は元通りになりました。←これホントは悲しい

【事実】ミーシャはかわいい。天使ともいっていい。てか、そうだ。

【常識】ミーシャは可愛い。妖精かもしれない。


・その後、トカゲ………じゃない、タイルーというトカゲ………じゃない、いや、いいのか? どう書けばいいのか、わからないが「タイルーはタイルーなの(マイエンジェル、ミーシャより)」である

 そのタイルーの上に乗っかって、森を抜けようとすると爆音がした

(タイルーにマジで敵認定された希ガス By石投げまくった俺氏)


・んで、くすんだ金髪に出会う

(いまだに名前知らなかったな。まあ、いずれ………別に知りたくもないがな!!)


・そいつの魔法で(ルーラ的な何か、じゃね?)バルトのところに行く

(そもそも、ミーシャが持ってたジンの手紙でバルトのもとに行こうと思ってた時だったな)



≫バルトの酒場?≪

・バルトの手厚い歓迎を受け、夕食をごちそうになり、風呂にも入れてもらい、寝床も確保できた

(マジラッキーのアキラッキー、テキナ!テキナ!! ミーシャと一緒にお風呂ってので、もうヤバス! 運使い果たしたかもテキナ!)

【速報】ミーシャの年は1歳だ!(異世界の基準がわからん!)

・ついでに、ジンの残した日本語異世界語辞書もゲット!


〔転移2日目〕

≫バルトの酒場(仮)≪

・朝、目が覚めるとまぁ先に天使(ミーシャ)の寝顔をチェック

(当然、マジ、カワユスござんした。朝から満足です)


・酒場へ出ると、第一金髪美人発見。名前はレイカという

(…おっきかったです、質量をもったブルンブルンでした………頑張れミーシャ、負けるなミーシャ。時間はまだたっぷりだ)



≫町〔スレッド〕≪

・ミーシャと町へ行く

(町っていうか、商店街的なところだな。ぶっちゃけ、このバルトの酒場も町に入ってると思うし…)


・俺、異世界で初めての買い物を済ませる

(乾燥したものばっかり置いていたな。鮮度が落ちやすいのかなこの世界の食べ物は…だから、乾燥して保存とか………今度、聞いてみよう。ミーシャの年齢のことも含めて)


・くすんだ金髪のせいで、ミーシャとの幸せな時間はあっけなく終了………くすんだ君を追いかけていた人を助け用途して、俺は馬に踏まれ、目覚めたら教会的なところだった

(絶対にくすんだ金髪の野郎、許さない)



≫教会(仮)≪

・ミリスとクリスという神官服の男女に出会う

・クリスという人に魔法で治療してもらい(俺が気絶してる時やってくれたらしい)、昼食をごちそうになる

(こんときから、腹の減りがヤバス)


・ミリスに連れられて、バルトの酒場まで戻る

【歓喜】ミーシャとの再会



≫バルトの酒場(仮)≪

・お風呂、夕食を済ませ、ミーシャを寝かせ、今に至る

(俺のことを心配してくれるミーシャも愛らしかったが、もう心配をかけさせないように注意しよう)



 Writtun By 神田タケル


・・・・・・・・・・・・・・・


 一通り書き終えて、最後に自分のサインをして、紙をまとめ机に置く。


(最後、カッコつけて英語で書いたけどスペルこんなんだよな。リトゥンバイって)


 紙に書く機会もなかなか減っていたので、腕がかなり疲れた。

 それも、普段使わない万年筆で、最初、ペン先がどっちが下だっけと苦労した。


「ぐぅぅぅ」


(おやおや、いつの間にか腹が減っていたようだ)


 いきなり腹の虫が騒ぎ出し、空腹すぎて腹痛が痛い的な、痛いが2倍でめっちゃ痛い的な感じになっていた。

 書いている間は集中していたが、終わった瞬間にその糸がプツリと切れたからだろう。

 教会で治療してもらってから、やっぱ腹の減りが早い気がする。


(コンビニとかあるかな?)


 このままいたら、腹の音でミーシャの睡眠を妨害してしまうかもしれない。

 俺は、お金(コイン)の入った袋に手を突っ込み、今日市場で見た食べ物の値段くらいを取り出す。


(コンビニは冗談だが、何かしらあるだろう)


 それを寝間着ーーバルトに借りたもの。寝間着ってより、運動着みたい。機能性も抜群でポケットもちゃんとあるーーのポケットに突っ込むとそうっと、部屋を後にした。




タケルは英語ができないのです………


<第一章 異世界転移 と 出会い>完、なのです.

ここまで、読んでいただきありがとうこざいますヾ(o≧∀≦o)ノ゛

この章はタケルの異世界転移二日間をくわすく書いておりますた.

第二章ではタケルが異世界語(ランド語)を学習し、交友関係を広めたり、広めなかったりしていきます.

どうぞこれからもお付き合いよろしくお願いします.

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