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猫仮面



「俺の話も終わった事だし、これから何をするかなんだが・・・ん?」


ルイがふと外から何かがこちらに飛んでくるのを発見した。





「・・・!みんな伏せろ!」


ルイが声を上げた。

すると窓が突然割れ何か鋭い物が部屋へと飛来し、壁へと突き刺さった。



「び、びっくりしたよ」

「何が飛んできたんでしょう?外で遊んでる子供達の遊具とかですかね」

「・・・!リン!ダメだ!それに近付くな!!」

「え?」



ルイは何かを感じ取りリンを静止したが、それと同時に飛来物に括りつけられた紙がチリチリと燃え始める。

そしてその紙はすぐに燃え終わり、それと同時に大きな爆発を引き起こした。


ドォーン!!


大きな音が部屋に鳴り響いた。

部屋の中が煙でいっぱいになる。



「リン、ルイどこだい!?何も見えない!」

「ジークか!?俺は大丈夫だ!ちょっと待ってろ!」



ルイはそうジークに伝えると人差し指と中指をピンとたて、左から右へ目の前でスライドさせた。

するとルイの周りに大きな風が吹き始めた。

その風が部屋に充満していた煙を窓の外へとおいやった。

そして部屋が徐々に元の状態に戻る。

状況をすぐに理解したルイが叫んだ。


「リン!!!」


部屋の隅には爆発によって壁に打ち付けられ、そのまま床に倒れこんでいるリンがいた。

頭から血を流し、背中の服は大きく敗れ火傷を負っている。

そしてそのすぐ横には不気味な猫をイメージさせる仮面をかぶった者が立っていた。


「お前・・・誰だ?」


ルイが静かに壁に立てかけてあるブルースフィアを手にとる。


「ルイ、感情をおさえて」

「ああ、分かってる。で、お前は誰だ?」

「・・・」


猫仮面は黙っている。


「黙ってちゃ埒があかない」


ルイはそう言うと猫仮面に斬りかかる。

すると猫仮面はルイの目の前から一瞬で消えた。


「消えた!?」

「ルイ!消えたんならもう奴の事は後回しだ!今は!」

「クソッ!」


ルイとジークは倒れているリンの元へ向かう。


「気絶してるな。・・・火傷も大したことないし頭の傷も含め全部軽症だ。とりあえず町の病院へ運ぶぞ!」

「僕が持つよ」


ジークがリンの腕を肩にまわし背負おうとすると、コロンとリンの袖から何かが落ちた。


「何か落ちた。ルイ拾ってくれないかな」

「これは・・・傷に効く漢方薬かなにかだな」

「そんなものまで持ち歩いてるなんて流石癒しの巫女だね。それを飲ませてから病院へ連れて行こう」

「ああ、そうだな」


ルイは漢方薬をスッとリンに飲ませた。


「ジーク、一人で先行っててくれ」

「?分かった!」


ジークはリンを背負い、部屋から出て行った。

ルイは部屋に残り、壁に刺さった飛来物を確認する。


(これは・・・こんな形のナイフは見たことないな。こいつが猫仮面の手がかりになるかと思ったが)


ルイは飛来物を服の中にしまうと、次はリンが倒れていた床辺りを見る。


(あいつはリンに何をしようとした?どうやって一瞬で消えた?)


床を見ていると、一部床が足跡の形をしてねじ曲がっていた。


(まさか・・・速すぎて俺の目が追い付かなかったのか!?あいつなにもんだ?・・・まぁこの部屋で分かる情報もこれぐらいか。リンのとこに行こう)


ルイは猫仮面の正体が気になったがリンが心配になり、部屋を後にした。




--------------------------------------------------------------------------------------




「今は気絶していますが、大丈夫ですよ。一日、二日たてば目覚めると思います」

「ありがとう」

「無事で良かった」


ルイとジークはリンの寝ている病室にいた。


「では失礼します」


医者が病室を出ていく。


「・・・しばらくはこの町に滞在する事になりそうだね」

「本当はジークの追っかけが来るかもしれないから遠くへ行きたかった所だけどしょうがないな」

「・・・申し訳ない。僕が仲間になったせいで」

「何言ってんだよ。こんなの承知の上だっての。気にすんな!」

「ありがとう。ルイ、君は本当に良い奴だ」

「気持ち悪いから。そういうのいいから」


ジークがルイの手を握ろうとした所をルイが払う。


「冷たいなぁ」

「ジーク聞いてくれ」

「何だい?」

「おそらくだけど、あの窓割って飛んできた飛来物、お前を狙って投げられたもんだ」

「・・・うん。僕もそれは気付いた」

「外れてはいたが首元を狙っていたんだろう」

「うん。ヘタクソだったから伏せなくてももしかしたら当たらなかったかもね」

「多分王国の機密情報とかを知ってるお前を殺しておこうっていう国の算段だろうな」

「だろうね。しばらく待っていれば・・・またむこうから現れてくると思う」

「そんな夜も眠れない様な状況はなるべく早く避けたいよな」

「どうするの?迎え撃つ?」

「そうだな。・・・猫仮面捕獲作戦でもするか」

「おお、なんかカッコいいのかダサいのかよく分かんないね」

「カッコいいだろ。奴は多分めちゃめちゃ速いからどうにかしてその尻尾を掴まなくちゃいけない」

「で、どんな作戦なんだい?」

「それを今から二人で決めようぜって話」

「了解。今日中には決めないとね」

「ああ、とりあえず先に俺は宿代修理のお金払ってくるわ」

「ああそっか」

「笑うな。部屋隣に移して貰ったからまた夜に宿こいよ」


病院を後にしたルイは宿へと向かい部屋の修理代を全額支払う。


(ひえ~、金とんでくな~。まあその時はリンにまた協力してもらえばなんとかなるか。さて、どんな作戦にしようか)


修理代を払い、部屋のベッドで寝ころんでいたルイは猫仮面捕獲作戦の事を考えていた。


(とりあえず足を封じない事には話にならないからなぁ・・・。まずそこから考えるか)


ルイは自分の中で考えをまとめ、ジークが宿に戻ってくるを待つのだった。








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