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鬼影村と俺  作者: 悪死姫
2/5

悲劇の幕開け

俺らはただ、思い出作りの為に『鬼影村』に向かいました。

まさか、悲劇が起こるとは誰も考えていませんでした。

この悲劇から脱出したいです。


『なぁ、海斗、いつ探索するんだ?この村、死者が徘徊してるんだろ?』

「そう慌てるなよ。俺、霊感が強いが霊の気配がしないんだよな。」

この楽しい会話が悲劇を呼ぶことは知ら無かった。

「探索本気でするの?」

『してやるよ!真凛は怖いのか?』

「べ、別に怖くないし。真守は本当にうるさいよ。」

『花桜梨、ずっと無言だがどうした?』

「あ、話に入れないなぁって。ハハッ。」

『それにしても、山の方って6時で真っ暗なんだね。』

「電気が消えればスリルがあるんだよなぁ。ギャハハ。」

『ふざけるなよ。』

その言葉を最後に電気が消えた。

まさか、本気で電気が消えるとは思っていなかった。

誰も悲鳴を上げて居ない。

俺だけのドッキリか?

目を開けた時に現実を見る事に。


音もなく、暗い空間。

「っ、痛い。」

目を覚ますと辺りは血まみれの空間だった。

腕には懐中電灯と予備と思われる単三電池が握られていた。

「此処は何処だ!?真凛、花桜梨、真守は…。それにこの空間は。」

『お兄ちゃん…目を覚ましたんだね。私について来て。』

と言い、足早にその場を去って行った。

起き上がり、後をつける。

懐中電灯の明かりを頼りに走る。

「おい、君は何者なんだ?それに此処は…。」

『此処は、貴方のお屋敷の裏の空間…。貴方はこれから、沢山の悲劇や過去を見るよ。これ…渡しておくねお兄ちゃん。』

そう告げて少女は消えて行った。

何者なんだ?あの子は。

「ん?真凛?おい!」

真凛が階段に横たわっていた。

『キャ!って、海斗君…何、この部屋。』

「信じて貰えないと思うが少女が現れて、屋敷の裏の空間って伝えて来て。この破れた手帳を渡して来た。」

『この空間怖いよ…。壁に血が付いているし…。手帳?見せて。』

【俺は何をすればいいんだろう。家族も居るのに裏切るような行為をして、最愛の妻と息子よ許してくれ。】

この人は誰なんだろう。

この紙に熱い感情が沁みついている。

「意味が分からないな。」

『うん。あ!懐中電灯があるから探索しない?花桜梨ちゃんも真守君も居るかも知れないから。それに、手帳の謎が分かるはず!』

「そうだな。」


この夏、俺らの悲劇が始まっていた。



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