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真夏の雪  作者: Than Nen
戸惑い
20/23

戸惑い2

『まあ、お前はまだ若い。一生懸命悩め!!』


『いや、りこも同じ歳じゃん!?』


『私はお前よりもまつ毛が長い。だから、お前よりも大人なのだ』


『いや、まつ毛を年輪みたいみたいに言われても!!』


『大人はそういうものなのだ。じゃあな鏡也!!しっかり寝ろよ!!』


『あ、うん。じゃあね、りこ』



元気な幼馴染はいつもと変わらない笑顔で別れを言った。


その顔を見ただけで、僕はなんだか嬉しくなった。


ほんの少し、夢を見ていただけで彼女が自分にとって、とても大事な人だと確認させられた。


今までは、どこか自分の気持ちを隠していた。


これ以上の関係を望むことが、これ以下の関係になることを恐れていたからだ。


けどいつかは二人とも大人になる。


僕は自分で思う以上に、時が進むのに早い。


だからせめて、この関係だけは壊したくない。


そんなエゴな思いが、僕が大人になれない理由だろうか??




『…重要な選択か』




夕暮れ空に向かい、そう呟いてみる。


僕は、まだ子供だ…。

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