リサ王女の婚約
久しぶりの投稿。短いです。
「彼マジで魅力的、ま、ま、まじで魅力的、彼は毎日マジで魅力的。彼の動きでドンドンテンションが上がっていく。ペースを変えながら、彼が夢中ではしゃぐ姿をみていてたまらない」
?。またポエム。ポエムなの?。7歳児‥‥そんなこと大声で言っちゃダメ。
ああ~、女神様。俺にこれをどうしろと…。
「「お疲れ」」
風神と雷神だ。
眩しい太陽が照り付ける、王城内の公園。
色とりどり、目新しいプラスチック製品の滑り台。
複雑に絡み合った、ロープで作ったジャングルジム。
転落防止付きベルトのついた、ブランコ。
庭師が作った花壇を背に、俺は公園のベンチで、リサ王女と隣国のゲイン王子、なぜかイーロン王の子守をしている。
3人は、俺が出した遊具で、はしゃぐはしゃぐ。
【滑り台】
「凄い、つるんつるん滑るよ」
「今度は、寝転んで滑ってみるぞ」
「そうだ、頭から滑ってみるのじゃ」イーロン王は風神に止められた。
【ジャングルジム】
「次はこっち、このロープ揺れるんだね」
バイーン、バイーン。
「やめろ、揺らすな」
「わしも、わしも」イーロン王は足が届かない、雷神に抱き上げられた。
【ブランコ】
ギーコ、ギーコ
「凄い揺れる」
「面白い」
「順番待ちじゃ」イーロン王は、風神から、いい子いい子と頭をなでられている。
ひとしきり、3人で遊んだと思ったら、リサ王女から謎ポエム発動。
ゲイン王子は呆気にとられ、その場でフリーズ。
イーロン王は
「リサちゃん。ゲイン王子を気に入ったの。じゃあ婚約じゃ」
イーロン王の一言で、茂みにから何人もの従者が飛び出し右往左往、伝言鳩が空を舞い、リサ王女付きのメイドが駆けて来る。
訳がわからない。
ゲイン王子と俺を置き去りに、周りは婚約式に向け一斉に動き出した。
◇◇◇
1週間前、隣国(女神の寵愛がいない衰弱している国)から、使節団が到着した。
一緒に代表として来たのが、隣国の王(女神の寵愛じゃない仮の王)の息子ゲイン王子。
年は、リサ王女と同じ7歳。短髪の茶色い髪に、茶色い目、生意気そうなイケメンだ。
今回の使節団。目的は支援の増大。難民の受け入れ要請。
見返りに、第一王子ゲインとの婚約。簡単に言うと人質だ。
隣国に女神の寵愛が誕生した場合は、現在の支援を倍にして返す、又は今後我が国に女神の寵愛がいなくなった時、同じ援助を行う条約が交わされている。
7歳のリサ王女とゲイン王子に、大人の思惑は理解できていないが、リサ王女がゲイン王子を気に入り婚約の準備が整いつつあった。
「僕は、納得できてない。何で好きでもないリサ王女と婚約しなければいけないんだ。僕は父や母のように好きな者同士結婚したいんだ」
ゲイン王子が、駄々をこねる。
キョトンとそれを見ていたリサ王女。
「だったら勝負しましょ。勝負で私が勝ったら婚約する。ゲインが勝ったら支援を3倍に増やすわ。どう」
隣国の使節団は大喜び、勝っても、負けても国の損失はない。
「それじゃ、勝負は
『チュッパチャップスの袋どっちが早く剥けるか選手権』」
高らかにリサ王女が宣言。
「は?」
俺の中のチートが叫んでる。チート発動。
空から大量のチュッパチャップスが降って来た。
リサ王女は、その中から2つ取り、1つをゲイン王子に渡した。
「ルールは簡単。早く剥いた方が勝ち。どんな方法でもいいわよ」
隣国の使節団、イーロン王、王城勤めの貴族が見守るなか、緊張が走る。
「よーい。始め」
ゲイン王子は、チュッパチャップスのねじれている根本の紙を、手で剥がそうとするが、硬く接着されていて、なかなか剥がせない。
その横で、リサ王女はチュッパチャップスを包んでいる紙ごと、パクっと咥えた。
少しそのまま。
ねじれている根本の紙に歯をたて、チュッパチャップスの棒をくるり。
あ~ら不思議。
スポン!と、紙が剥がれたチュッパチャップスが口から飛び出した。
得意顔のリサ王女。
「勝負あり、リサ王女の勝利」
「わかったよ。リサと婚約してやるよ」
顔を真っ赤にして、照れながら、手を差し出すゲイン王子
「うん」
リサ王女はその手を取って、ニコニコ。
ゲイン王子と、リサ王女は手を繋いで、チュッパチャップスをなめながら、公園に走って行った。
イーロン王は、風神、雷神と一緒にチュッパチャップス剥き勝負をしている。
チュン、ちゅん、(*´ε`*)チュッチュ。
遠くで小鳥のさえすりが聞こえた。
今日も世界は平和です。
白河・DG・夜舟様より頂きました
舌つかい名人リザ王女。
チュッパチャップスの剥き方はフィクションです。




