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108C 建物にある開いた穴から中に侵入した。

中は暗く、僕は、魔力で光りの玉を作り、周囲を明るくする。


ここは、廊下だった。砂があちこちに侵入し、砂だらけの廊下だった。


僕らが入ってきた壁の穴の反対側の壁にはドアがいくつもある。


そのドア一つ一つ開けてみると、それぞれ個室だった。


個室内は埃だらけで何もかもが厚い埃を被っているが、どうやら人が生活していた場であるらしく、


シーツ等は見えないがベッドの様なもの。机の様なもの。何かの箱、パネルの様なものがあり、僕らの世界における電子機器を連想するもの等が置いてあった。


それらは全て、朽ち果てきっており、とても人が使用するに耐えるものでは無い、残骸ばかりだった。


「・・・お兄さん、ここの住人は、大分、近代的な生活してそうですよね。この箱のパネルみたいなので、何か操作していたりしたんでしょうか?・・・何か、私達の世界より、お兄さんの世界に近い感じがします。私達の世界なんですけど・・・」


「・・・お兄様が封印されて、大分時間経っているのでしょう。私達の世界の文明が、このドームや、機械の様な物を作れる様になるぐらい。・・・そして、何かがあって、ここに人が住めなくなるぐらいの事はあったのだと思います」


「うん、そうだね、この魔力瘴気の中じゃね、人も魔物もどこかへ引越しはするだろうね」


どうやら、この辺一帯の人間は全てどこかに行ってしまったらしい。


「これじゃあ・・・、仮に私と千尋さんが王に殺されなくて、お兄さんと結婚して、ウチの家を復興させても、あんまり意味が無かったでしょうね・・・」


ぽつりと千歳ちゃんが寂しそうに言葉を零した。


「千歳ちゃん・・・」


「ううん、結果的に殺されて、お兄さんの封印になって良かったんですよ。こうやって、結婚出来てラブラブしましたし、それに今、一心同体ですから、良いんですよ、はい!・・・えっ・・・と、もう部屋は良いんで、通路の先まで歩いてみませんか?ここが、どんな施設なのか知りたいです。もしかしたら、もっと重要な、ここで起きた事が示されている様な資料があるかもしれないし・・・」


気を取り直したかのように千歳ちゃんは言った。そうである。千尋ちゃん達の世界が、何故こんな世界になったかを知りたいのである。


「分かった、じゃあ、行ける所まで、行ってみるか」


僕は、廊下を歩き出す事にした。




歩いて、30分ぐらい経っただろうか、通路の出口が見えてきた。


出口から出て、辺りを見回す、そこは・・・広場だった。僕が歩いて来た通路よりも他に通路があり、ロビーの様な通路だった。


「何か広場みたいな所に来たね・・・あ・・・お兄ちゃん、何か看板というか、案内板みたいなものがあるよ」


ロビーの中央に看板らしきものがあった。


看板の中を見てみる。


「・・・・・・ふむう・・・・・・読めな事も無いのですが、ソルフィ達にはわからない文字が使われていますね。所々はソルフィ達の時代の文字ですが」


僕もこの世界に召還された時に、ここの世界の文字は自然と読める様になったから分かるが、読める文字と読めない文字があった。


恐らくは時代を経るに連れ、新しく出来た文字なのかもしれない。


それでも、所々は分かる文字なので所々は読める。丁度、中国語が分からなくとも、何となく漢字の羅列で意味は察せる程度に、看板の文字を理解する事が出来た。


ここは巨大な避難場所・・・シェルターと住居郡を兼ねた様な場所らしい。


やはり、何か、災害の様なものがあって、それに対する建物なのだろう。


地図の様なものがあり、そして、地下の最奥が赤い印が描かれている。どうやら、ここが、重要な場所の様だ。


司令室だろうか・・・管制室・・・だろうか?とりあえず、ここの施設の管理を纏めている様な場所だと思う。


「なあ、みんな、この赤い印の場所?どう思う?行ってみるか?何か情報があるかもしれないし?」


3人に聞いてみる。


「う~ん・・・何かちょっと怖いけど・・・行くしか無いのかなあ・・・他の場所から当たってみても良いけど、何か一番重要そうな場所だし・・・」


「ふむ・・・何かあるとして、警備システムみたいなのがあって戦闘ロボットがやって来たりしたら怖いですよね。この前、千尋さんがやってたゲームでそういう展開ありました」


「お兄様なら、何が来ても、瞬殺だと思いますけど、それは、私達の時代の常識ですし・・・まあ、お兄様にお任せしますわ」


「僕にお任せか・・・じゃあ、行ってみる事にするか」


僕は地下に通じているらしき通路に向かったのだった。


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