103C.翌日から僕らの日常が始まった。
朝起きて、シャワーを浴び、皆で朝食を採り、そして僕は仕事へ行き、千尋ちゃんと千歳ちゃんは家で勉強と家事。ソルフィちゃんは仕事のドール作り。そして家に帰ってきたら、4人で団欒する日々。
ソルフィちゃんの作るドールはネットで人気で、高値で取引されている。
「お兄様は、あくせく働かなくても良いのですよ?ソルフィが4人まとめて養いますわ」
とソルフィちゃんは言うが、僕はそういう関係は良くないからと丁重に断っている。
家に帰れば、4人で夕食し、そして、4人で風呂に入る。
そして、寝床に着いたら、寝床でする事をしている。
もうずっとずっと、こういう生活をしている。ずっと、ずっと。もう何年も何年も。
何年も過ごしているはずだが、周りの風景や様子は変わらない、僕が現実世界に居た頃と変わらない日常が延々と続いていた。
「ここは、お兄様の記憶を元に構成された世界だからですわ。だから、何年、何十年、何百年経とうと、お兄様の記憶以上には、この世界は変化する事はできませんの。そして、お兄様の、ほぼ無尽蔵とも言うべき魔力に覆われた肉体は朽ちる事はありえませんの。だから、ずっとずっと、この時間を延々と繰り返します。延々と。」
ソルフィちゃんはそう言っていた。
僕らは、凄く長い時間、愛情篭った生活をしている。だから、子が宿っても良いと思うけど、それは何故出来ないの?とも聞いてみた。
「それは、お兄様の心の中には私達の精神しか存在しないからですわ。・・・・・・・子が欲しかったですか」
そう、寂しそうに聞いたソルフィちゃんに首を振る。
「良いんだ。僕が好いているのは千尋ちゃんや千歳ちゃんやソルフィちゃんだから・・・。もう、誰かを好ける心の隙間が無いよ。3人の子供であっても・・・。3人が傍に居てくれるだけで、僕は本当に幸せだ・・・」
それは心からの本音だった。
3人と、他愛も無くはしゃいだり、或いは話をしなくても、ぼんやり過ごしたり、お互いに貪り合ったりするのは、まったく飽きなかった、それが永遠に続いてくれるのなら、ただ幸福感しか感じない。
「えへへ、お兄ちゃん。何、ソルフィさんとお話してるの?私にも構ってよ」
薄着の千尋ちゃんが、僕の腕を掴み、すりすりと胸を当てる。
4人で暮らす様になって、千尋ちゃんも、大分、甘えん坊になって来た。
「そうですよ!構って下さい構って構って。何なら、ベッドでラブラブしますか?ん~・・・・」
同じく、シャツを肌蹴させている千歳ちゃんが、僕のもう一方の腕を抱きしめながら、唇を突き出してくる。
千歳ちゃんも、大分、甘えん坊・・・いや、元々そんな感じだったか。
「お兄様、布団を敷きましょうか。そういう気分になりました。ソルフィを可愛がって欲しいですわ」
ソルフィちゃんも後ろから抱き着いて僕の耳を甘噛みしている。
ソルフィちゃんは、いつだってえっちだ。いつだって、行為を誘ってくる。もしかすると、僕と初めてする時純潔じゃなかった事が2人に対しての対抗心になっているかもしれない。僕の世界のソルフィちゃんも、酷い父親に不幸な純潔の失い方をしてしまった様だ。
「はいはい」
僕は、3人を一旦、引き剥がし、布団を敷いた。
この爛れて、安心感溢れる、幸福に満ちた千尋ちゃんと千歳ちゃんとソルフィちゃんとの世界。多分、終わる事なく、ずっと続いていくのだろう。ずっと、ずっと。




