表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

110/121

102C 目の前が光りで覆われた。

周りの光景が全て光りになる。


その光りが十数秒続いたかと思ったら、徐々に、輝度が落ちていった。


徐々に、徐々に。


そして、徐々に、周りの風景が目視確認出来る様になる。


そこは・・・ここは・・・、僕のアパートの・・・・・・猫の額ほども無い、狭い一室だった。


「・・・・・・・・・戻ったのか・・・・・・・・・・・?」


「戻ったね、お兄ちゃん。」


「戻りましたね。私達の部屋に」


僕と千尋ちゃんと千歳ちゃんとで、その場の風景の変化に、頭を使わない感想を漏らす。


「そうですわ、あの王国の風景は、私がお兄様の世界で限定的に作り出していた結界。そこから離れて、また、お兄様の夢の世界の元の場所に来たのですわ・・・


・・・ここが、お兄様の・・・・・お部屋ですね・・・?」


ソルフィちゃんはふふっと微笑んだ。


ソルフィちゃんの姿を見ると、現代の女の子が着る様な、淡い色のワンピースを着ていた。翼も無くなっている。


「ソルフィちゃん?その姿は・・・?いつの間に着替えたのかい?」


「・・・私の魂もお兄様の夢に取り込まれたので、お兄様の夢と同じ様に改変されたみたいですの。そのお陰で、千尋さんや千歳さんの様に、ソルフィも、この世界での記憶を植えつけられたみたいですの。

ソルフィは、・・・如月ソルフィ。イギリス人とのハーフで、お兄様の幼馴染。小さい頃からずっと一緒でお兄様が町を出る時、一緒に私もお兄様に付いて行き同棲をしたみたいですわ。・・・結婚を前提して・・・ね?」


そう言って、ソルフィちゃんは、僕に抱きついた。


「ソルフィちゃん・・・?」


「・・・・・・良い物ですわ。お兄様の世界で、まるで生きていたかの様な記憶を付けられるのも。・・・・・・お兄様との生活は、幸福なものだったみたいですわ。元のソルフィのみじめな人生が嘘なくらい・・・、お兄様、改めて、よろしくお願いします。・・・・・・ソルフィとお兄様は、もう・・・・・・夫婦・・・・・・ですからね・・・・・・・」


ソルフィちゃんは、頬を赤らめて微笑み、そして、僕の首に手をかけて、唇を突き出す。


キスをしようとしているみたいだった。


「・・・ソルフィちゃn・・・」


僕もそれに答えようと、ソルフィちゃんの肩に手を当てようとして・・・・・・・・・


「ちょっと待ったああああああ!!!」


千歳ちゃんが、ソルフィちゃんを引き剥がして、僕のすぐ目の前に現れる。その距離は、目と鼻の先の距離の様に、お互いの吐息が伝わる距離だ。


「い・・・いたた・・・・・・な、何なんなのですの!?」


突き飛ばされたソルフィちゃんは憤慨する。


「ソルフィさんの次は、私がキスするって約束です!約束ですよ?」


千歳ちゃんは頬を膨らませて抗議する。・・・・・そう言えばそうだった・・・。


「・・・・・・仕方無いですわね・・・・・・・暫しの間、お兄様はお譲りしますわ・・・約束ですし・・・」


「んもー・・・仕方ないね・・・」


ソルフィちゃんと千尋ちゃんは、渋々納得している様だった。


「それじゃあ、お兄さん、ちゅーしましょ、ちゅーを!ファーストキスなので、優しくお願いしまーす!」


んーっ、と僕に唇を突き出す千歳ちゃん。ハイテンションだが、顔は赤い。多分、テンション高いのは恥ずかしさを誤魔化す為かもしれない。


「うん・・・・・・千歳ちゃん・・・、行くよ・・・?」


「はい・・・・・・・30分はキスし続けて下さいね・・・・・・・?」


んな、無茶苦茶な・・・。


とにかく、僕は千歳ちゃんとキスをしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ