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月と太陽  作者: 月美
7/18

やく・・・十年後の・・あさひ・くん?

「お礼が言いたくて 」




「…はい?」



何か した?


記憶にない…


…わからない…





「あの…何かの間違いじゃ…」





光陽くんは大きく首を左右に振った。





「君に 会いたかった そして・・


ありがとう!って…



それだけ・・それだけ言いたくてさ」








その言葉を聞いて、今迄うつむいて話していた私は、ブルーの瞳を初めて正面から見ることになった。





すると、光陽くんは、私に微笑んだ後、



「あっ」




「この人差し指の…イチゴ」




わたしの左手をとり、人差し指を立たせて、私の指をじっと、キラキラ光る瞳で見つめる光陽くん



「恥ずかしい…包丁でこの前…」



私は光陽くんの手を振りほどこうとした、けど、すごい力でにぎりしめられて、まったく逃れられなくて


「あの…はなして…」



すると、光陽くんは、静かに私の指の絆創膏を撫でながら



「これ…あーちゃんのと同じ」




「あーちゃん?」




「その前は、水玉模様だった…」




水玉模様…




「あいつ…君との約束守ってたよ…ポンポンもしてたみたいだな」




ポンポン…!?





『貼り替えないとだめなんだよ、それでね、貼る時は綺麗にしてね、消毒液でポンポンするの・・そうしないとね、バイキンくんが、入っちゃうぞ~!』




『 …ぼくが守ってあげるから… 』





あさひ…



まさかと思ったけれど、なぜか微笑んでいる光陽くんを見たら、あさひくんと重なって…

また、胸のドキドキが激しくなった!






「もしかしたら、あさひくん?」







「君が…朝陽の、初めてのお友達…


…つきみ姉ちゃんだよね!」







なんで?



なんで!なんで、なんで!?




「なんで、光陽くんが、そんなの知ってるの!?」





「そりゃ、貼り替えてんの、目の前でみてたから、あ、そう、ポンポンもな!」





「え〜!?えーッ!?じ、じゃあ・・も、

もしかして、光陽くんは、あさひくんの?」





「ああ、朝陽はオレの弟 」





「あさひくんの…

お兄ちゃん…


そうか、金髪に


ブルーアイ…


…あの…つきみだんごって教えたのも?」



「そう!だんごみたいな名前だなぁって、

ははは…


そうだ


マロンすけは?…元気?」




私、それを聞いたら、急に笑いが止まらなくなって



はははッははッ・・


一緒に涙まで…





ちゃんと貼り替えて、消毒までして、えらいよ、あさひ!





「マロンすけは?」




「マロンすけじゃありません


ま・る・す・けです」



でも、光陽くんも カッコいいから、

どっちでもいい…ふふふ







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