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月と太陽  作者: 月美
10/18

とっておきの…バイト

放課後



「ねぇ、影山さん?…ぁ…」




相原さん…?…!




いつもの、掃除当番のかな?…





「掃除当番なら、わたしが・・」





「は?、え?・ハ、ハハハ、掃除?」




「凛子がいつも影山さんに頼んでるからでしょ?、」


隣にいた永田さんが嫌味っぽい言い方で、相原さんに言うと



「え?いや、あの、それは…

今まで、ごめんなさい、」



相原さんは両手を合わせながら、私に謝ってきた。



「なんで私に?」



私が不思議に思って聞くと、本人ではなく、永田さんが説明してくれた。



「光陽くんだよ・・・チャイムが鳴ると同時に、凛子5組に行ってたの、それで、当番の日はつきみちゃんにお願いしてたってわけ…」



相原さんはまだ私に両手を合わせている。


「光陽くんね、チャイムと同時くらいに帰ってしまうから…それであたし、影山さんに…

ゴメンなさい!」



「なんだ、言ってもらえれば…いいよ、私やっておくから…」



相原さんは顔を上げ、私を見ながらニッコリほほ笑むと



「なんていい人なんだ、つきみちゃんて、でも、もういいの、見に行かなくても…」



「え!なんで?」


私と永田さんは同時に聞き返した。



「だってさ、行かなくてもつきみちゃんがいるじゃん、少なくとも私よりコーヨー情報が入るかなぁ?ってわけです」




「そ、そんな、情報なんて…今日初めて会って、お話もほとんどしてないし…また会えるかどうかも…」



「違う!だってさ、つきみちゃんには、あーちゃんていう強い味方がいるじゃん、だ・か・ら!」



「だから?…」



「光陽くんのこと、よろしく〜、詳細な情報をお待ちしております」



「期待されても…私、緊張しちゃって、話せなくなるから…無理だよ、きっと…」



「いいからいいから、それよかさ、一緒に帰らない?ねッ、とっておきの情報教えてあげるから、みんなには秘密ね」



「う、うん…」



痛いッ!…


相原さん、私の耳を引っ張って無理やりなんだから…



「コーヨーくんの、バイト先だけれど……・・・わかった?」



「うん…」




「なに?凛子?とっておきって!」



「だ〜メ!カレシいる人はいいの!」




「な、なによ!二言目にはカレシカレシーッって!、あたしだって光陽くんがいいに決まってんじゃん!ケチ!」




「二股かける気!」



「…できるものなら…

なわけないっしょ!」



ふふッ…面白いふたり…





そっか



バイトしてるんだ、光陽くん…




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