子竜、売買中3
投稿時間に遅れてしまいました。
もうしわけありません。
ああ、憂うつだよ。
なんでパーティーなんてでなきゃ行けないのさ。
アレシマ軍州国は武人がメインの国らしい。
だがら、軍服っぽい格好に記章つけてるのかな?
それにマントなんだよね。
まあ、女性はドレス着てるけどさ。
どこかかっちりとしてる。
ふわふわの衣装のティエンイ帝国と対照的だな。
…私ですか…。
子供の純真な目とやらに負けました…。
ええ、だから…。
「麗しいお妃さまですね。」
今、お世辞いわれてます。
「…ちがいます。」
にこにこ言っときました。
私の髪と目の色よりうすい紫色の衣装はまあ
…アラビアンナイトのような透け感のあるでも露出が少ないいしょうなんです。
頭にベールと髪飾りってなんなんだろうね。
うん、ほんもんの子竜時代にこう言う格好のお姫様も憧れたけど
動きにくい事この上ないからパスしたいです。
「…皇帝陛下のお妃さまではないのですね。」
ギラギラした目で見られた。
このおっさん、肉食系なのかな…。
「結愛はアーティンデルの婚約者じゃ。」
皇太后様が言った。
聞いてたんだね…。
あんまり最近はこう言う席にでないらしいけど…。
「違います。」
速効で否定した。
「私の最愛のものだか。」
皇帝陛下まで出てきた。
おい、適当な事いうんじゃない。
おっさんはなにかゴニョゴニョいいわけして向こうに行った。
「うそつき。」
私は皇帝陛下を横目でみて言った。
皇帝陛下は微笑んだ。
皇后陛下を熱愛してるって聞いてるけど?
だから、皇太后陛下が反対したのに結婚したんじゃないの?
この場に出さないのも…無駄な憂いが起きないようにって聞いてるけど。
まったく、私を盾に使うんじゃない。
可愛い女の方が癒されるもんね。
クロお兄ちゃんもそうなのかな?
「陛下、私と踊って下さい。」
アレシマ軍州国の女性将軍らしき人が言った。
まあ、アレシマ軍州国は王様は居ないらしいよね。
総大将軍がいるらしい。
血筋とかその人の才覚で決まるらしいね。
でも、殺し合いで決まるわけじゃないんだってさ。
あの国は文武両道がもとめられるらしい。
上の人は特に…。
皇帝陛下はダンスと言う外交に旅立っていった。
逆にティエンイ帝国は本当に小さい地方都市国家をまとめる帝国だ。
むしろ国より都市国家のつながりが強いらしい。
側室の妃はその都市国家の権力者の娘たちなんだってさ。
だから、おのずと権力争いになるんだよね。
後宮はね。
先代と当代は皇后をきちんと決めてるけどなかには跡取りを産んだ女性…権力のある女性をあとから据えた為におこった悲劇はあるらしいよね。
「なんで、私をよんでくださらないの?」
噂をすれば影で、権力的には一番上らしい側室様があらわれた。
皇后陛下出さないのって…この人のせいらしいよね。
皇太子の母親…オレシア妃。
皇太子の母親なのに、側室っていうのがきにいらないらしい。
「しかも、化けものまで出てるのに私は出して下さらないの?」
オレシア妃が皇帝陛下の所まで来て言った。
「そなたは…本当にわかっているのか?」
皇帝陛下が冷ややかに言った。
「この事で戦が起こればそなたの実家はおわりじゃな。」
皇太后陛下も冷ややかに言った。
オレシア妃は微笑んだ。
余裕だな…。
多分、戦にはならないとおもいますけど…。
「戦となれば、わが父、兄弟がおささえ致しますわ。」
オレシア妃が微笑んだ。
つまり…戦争推進派かい。
「そうか…私は平和を選んだ、誰ぞオレシアを拘束せよ。」
皇帝陛下が言うと衛兵がオレシア妃に群がった。
「なぜですの?陛下?誇り高き帝国に和平などにあいません。」
オレシア妃が連行されながら言った。
「…予想にたがわず…出てきたようじゃ…まだ居るじゃろうが…。」
皇太后が呟いたのきいちゃったよ。
「まあ、いい仕事をしてくれた…褒美をやろう。」
皇帝陛下が私に微笑んだ。
私はおとりだったらしい。
オレシア妃がきても、打ち合わせしていたらしく上手にフォローしてるし。
平和的解決になるらしい。
褒美いらんから帰してください。
…里に帰ったら空間術もどるかな?
クロお兄ちゃんに会いたいよ…。




