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インセンシブルドール  作者: 秋島夏里
任務依頼(リクエストレター)
2/2

Feeling 01

 暑い暑い日差しが照らすメルエイド人工島(じんこうじま)の中心部より南にあるセルベイム商店街を、長い銀髪を人房に纏めてとぼとぼと歩いていた。

「はぁ、今月は依頼が少ないな…」

 島の住人からか、もしくは島外の人間から仕事の依頼を受け、その報酬が生活を工面(くめん)している。

 相談屋。それが俺、バレット・エレイクの今のトコの人生を支えている。

 一応は住んでいる所で楽器屋(じえいぎょう)を営んでいるが客足はあまり無い。

 実質、今の生活が成り立っているのはこの前受け持った依頼(しごと)のおかげである。いや任務と言うべきだろうか。

 今日も依頼はあったが収入は少なかった。

 現実は甘くないとよく言うが、こんなに厳しくなくても良くないかと思ってしまうくらい今の現実はほろ苦さ通り越してクソ苦い。

 そろそろ何とかしないとヤバイ。

「バルッ!!」

 俺をあだ名で呼ぶ声がした。

 振り向いてみると良く行く昼はレストランで夜は酒場のミューテンの店主のエルバの妻であるユーテさんとそのお子さんのミューユちゃんが大荷物を持ってこちらに向かっていた。

どうせ荷物持ちの手伝いをさせられるのだろうと思い、踵を返して家へ向かおうとしたが、酒場の店主にもユーテさんにも昔からお世話にいるので恩返しという良心がそれを止めてしまった。

「何でしょうか、ユーテさん」

「荷物もってッ!!」

 ――やっぱりな。

 ユーテさんはこちらに笑顔と一緒に荷物を全て向けてきた。

「はぁ…、わかりましたよ」

「ははッ、物分りのいい子は出世するよ、絶対に」

 出世って依頼の無い相談屋にどうやって絶対の出世の約束があるのだろうか?

 楽器屋だって俺が切り盛りしているんだ。いうなればオーナーなんだ。

 そんな俺の出世とは一体何なんだろうか…

 そんな事を思いながら、ユーテさんとミューユちゃんから荷物を受け取った。

 大き目の紙袋が三つ、中身はパンパンになっており、ギッシリと詰まっていた。

 紙袋側面のロゴからして、これはセルベイム商店街一番のスーパーマーケットのメッツの品だろう。

 右の日用品は別として左と真ん中の中身には大量の玉ねぎ、鶏肉と来て、最後に数種類もの香辛料からして――

「今日はカリーですか?」

「ええ、今日は月末だから」

 ミューテンの月末の夜は必ずカリーである。カレーでは無くカリーである(ここ重要)。

 何故かというと、ユータさんはインドの人血筋であり、ユーテさんにとってカリーは自分自身といっても過言で無い物だそうだ。

 なら、毎日カリーにすれば?、という疑問が浮かぶかも知れないが、それにはちゃんと訳がある。

 ユーテさんの夫であるエルバは辛いのが苦手で、多少なら我慢できるらしいが、カリーだけはいくら甘口にしたってダメだそうだ。

 しかし、妻の愛する物だからという理由でか、月末の一日だけは我慢するから作っていいよ、という感じでカリーを作ることを許されたそうだ。

 あとは来月も頑張れますように、という感じの一種の願掛けのようなモノも込められているらしい(ユーテ談)。

 またその日はご近所や友人を招いて、カリーを振舞うらしい。

 それをひっくるめて、この日はカリーデーと呼ばれている。

「それにしては、なんだか嬉しそうですね」

「ええ、今日はミューユの初陣だからね」

「えっへんッ!」

 今月六歳となったミューユちゃんが胸をはってこちらを見上げていた。

 ユーテさんの実家では六歳になるとカリーの作り方を伝えるという伝統があり、今日がその日であるそうだ。

 初陣というのはユーテさんがよく台所を戦場というからだろう。

「んじゃ、それ宜しくッ!」

 そう言うと、ユーテさんは今来たはずの道を逆走しようとしていた。 

「もしかして、また行くんですか?」

 こんな言葉が出てくるのは当然である。

 何故か、だってそっちはスーパーのメッツがあるからだ。

「当然、だって日用品と今日の晩御飯の分しか買ってないもの。あと、ミューユもお願いね」

 それだけこの日思い入れがあるのだろうか、余程大切にしてるんだろうな…

「すいません、ついでに一つ頼めますか?」

 俺は一つお願いをした。

「牛乳を三瓶ほど、買って帰らないとセインにどやされるんで」

 スーパーという単語を聞いて俺は楽器屋従業員兼相談屋助手のセイン・レインズに買出しを頼まれていた事を思い出した。

「あらあら、それは危ない所だったわね」

 その笑みを見てその時彼女が女神に見えたのは俺だけだろうか。何故か、それはおかげで鬼を見ずに済んだのだからだ。

「行ってらっしゃい」

「ええ、行ってきます」

 ミューユちゃんの送り出しにそう答えてスーパーメッツへ向かった。

「行こうか」

「うんッ!」

 俺達はミューテンへ向かった。


 =====


「ただいま~」

 子ども特有の高く、幼く、そして力強い大きな声を上げながら、ミューユは今はレストランのミューテンの扉を開けた。

 店内はレストランと呼ぶには狭く、入り口から縦に伸びるような形で、その左側に四人掛けテーブルが二つ、右側がカウンターであり、カウンターにいる店主の後ろには紅茶の葉っぱやアメリカンは勿論、カプチーノやエスプレッソ、カフェオレにカフェラテ、果てにはカフェモカまで作れる高性能(ハイテク)コーヒーメーカーとワインやらウイスキーなどの酒の瓶が並んでおり、どちらかというと喫茶店や酒場といった概観である。

 それもそのはず、元々は夜だけの酒場として開業したもので、店主のエルバがユーテさんと結婚して、娘のミューユちゃんが生まれたので、昼ありのレストランもすることになったのだそうだ。

 ちなみに店は三階立ての一階にあり、二階には店主の家族が住んでおり、三階には従業員の部屋となっている。

 余談ではあるが、ここは店主エルバとユーテさんが出会った馴れ初めの場所である。

「こらッ、裏口から入れといつも言ってるだろう?」

 怒っているのかどうかが分からない声を出したこの男が店主のエルバ・ミューテンである。

 俺がこの人工島に来て初めての知人で長年お世話になってきた恩人だ。

「はーいッ」

 そう返事を返してミューユちゃんは二階の自分の部屋に走っていった。

 途中でその笑顔を振り舞ていた人はこの店の昼の常連の若い女性やこの店の従業員だろう。

「まったく、わかっているのかねぇ…」

 何だか困った顔をしてため息をついていた。どうやら怒っていたようだ。

「まあ、小さいうちはいいじゃないか。それに今日は初陣だそうだな」

 俺はカウンターに重い荷物を置いて、エルバに声を掛けた。

「初陣…ね」

 その言葉を聞いてまた一つ、大きくため息をついた。

よほどのカリー苦手なんだなと改めて思った。

「愛娘の料理なんていいじゃないですか、店主(マスター)

 そんな事を言い出した男性は従業員の一人のリィムだ。

 リィムの作るスイーツは絶品で、この店に若い女性客が多くなったのはリィムの腕とリィムの可愛い顔立ちのおかげである。

 女性客の大半はスイーツをあるがリィムの顔目当てでもあったりする。

 また働く事が好きな事や、リィム特有の生真面目な所などの、所謂(いわゆる)マジメッ子という感じで巷の人気を集めている。

「そうだが、カリーはちょっとなあ…」

「こういうのは舌では無く、心で感じるんですよ」

 ――恥ずかしく無いの? そんな言葉が脳裏の殆どを占めていた。この言葉はリィムがよく口にする言葉だ。

 しかし、そんな恥ずかしい台詞を吐くのもまたリィムの魅力だと俺は思っている。

 リィムはたまに客の相談や愚痴を聞いたりして、その相手に励ましの言葉を贈ることがある。

 これまた恥ずかしい台詞なのだが、それによって救われたり、励まされた人は数多くいるからだ。

 実際、俺も相談に乗って貰った事もあり(ほとんど俺の愚痴なのだが…)、その都度リィムに救われている。

 兎に角、とてもいいヤツなのである。

 逆に何だか心配になってくる。リィムは本当にこの仕事が好きで休もうとしない。だから何時か倒れるんじゃ無いかと…

 「はぁ…なんでカリーなんだ…」

 エルバはそう言い残して、カウンター奥の厨房の方へ歩いていってしまった。

「さてと、その荷物を運ばなければ…」

「いや、俺が持っていくよ」

 リィムは荷物を運ぼうとしていたが、俺はそれを制止させ、自分から買って出た。

「でも…」

「冷蔵庫なら場所知ってるし、日用品は適当に置けば別にいいだろう? それにお前がここから出て行ったら誰が(ここ)を見るんだ? お前は自分の仕事をしなさい」

「しかし、それは従業員である僕の仕事ではないですか?」

 それでもリィムは引き下がってくれない。ホント真面目なヤツだな…

「これはユーテさんから頼まれた俺の仕事なんだ。頼むから俺から仕事を取らないでくれよ」

「…お任せします」

 リィムは俺の言葉を聞いてなんとか引き下がってくれた。

 ――んじゃ、チャッチャと終わらせますかッ。

 俺は重い荷物を持ち上げ、厨房の方へ向かった。

「ありがとうございます」

 後ろからリィムが笑顔と一緒に俺に向けてそう言った。何だか照れくさくなってくる。

「お礼? 何のことだ? 俺はただお前に言ったように自分の仕事をしているだけだよ」

「ホント、貴方は変わりませんね」

 うっさい、ほっとけ、と言いたかったが、荷物を早く下ろしたいので、無視して厨房に向かった。

 

 =====


 奥に進むと扉と階段があった。

 階段は二階と三階へと繋がっており、扉は厨房へと繋がっている。

 俺は日用品が入った紙袋を階段の隅に置き、残る二つを片手に持って厨房へ繋がる扉を開けた。

 中は常に新築ですというかのような綺麗さであり、衛生面ではこの人工島一を誇る厨房である。

 ユーテさんとミューユちゃんとリィム、それとこのミューテンのもう一人の従業員であり、リィムの姉であるロゥムが毎朝掃除しており、汚れは愚か、埃や塵一つ無い。

「おい、クソ坊主。汚すんじゃねーぞ」

 噂をすれば何とやら、リィムの姉君(あねぎみ)のロゥムが厨房で料理をしていた。

 それにしても、毎度のこと口が悪いなこの(アマ)

 そんな事はひとまず置いといて、エルバの姿が見当たらないのは何故だろうか。

「エルバは?」

旦那(だんな)は二階だ」

 どうやら二階にある家に上がっているらしい。

 それにしても何を作っているのだろう? 新作メニューだろうか。めちゃくちゃいい匂いがするんだが…

「まかない兼実験」

 もうすぐ三時となるので昼食を食べに来る客は減り、今はスイーツやティータイムを楽しむ客などの方が多い。

 ロゥムはやっと昼休みを貰ったのだろう。それとついでに新作メニューの研究もという感じで作っているのだろう。

「一口いいか?」

「やんない」

 余りにもいい匂いがしたのと昼飯を食っていない事もあってか、少しばかりお恵みを頼んだのだが、速攻で拒否された。

 ロゥムの作る料理は旨いを通り越して美味い。

 ユーテさんの家庭的な料理と違い、一言で称すならまさに芸術(アート)

 磨きぬかれたその腕と発想は芸術的であり、どんなに悪い粗悪な材料であってもロゥムの手に掛かれば一級品へと生まれ変わってしまう。

 そんな感じでロゥムの作る料理はとても美味なのである。

 それによってレストランとしても開業したミューテンは名シェフの(ロゥム)と名パティシエの(リィム)によって大繁盛し、何時しかミューテンはこのメルエイド人工島の三本の指に入るレストランへと変貌したのであった。

 しかしその姉弟の姉には重大な問題点がある。

 それは、

「なに突っ立ってんだよ。その荷物は女将(おかみ)に頼まれた(モン)なんだろう? はやく冷蔵庫にぶち込め、鮮度が落ちちまうだろうが。んな事もわかんねーのか、このクソボケがッ」 

 もんの凄ーく口が悪い事だ。

 話す言葉はいつも悪く、それはもっとおしとやかにできませんかと言いたいくらい酷い物だ。

 しかし、店主のエルバとその妻のユーテさんとその子どもミューユちゃんと弟のリィムにはなぜか口調がそんなにも酷くない。

 何故か、そんなの簡単だ。エルバ家族と弟をロゥムはとても大切にしているからだろう。

 口が悪い事を除けば、こいつはいいお姉さんなのだ。

 それに加えてロゥムはそこそこの美貌があり、そのキャラ、そして料理に対する情熱もあってか、巷では姉御だの(女性によるもの)、姫様だの(一部の男性によるもの)、かなり崇拝されていたりする。

 んだよそれ、漫画(コメディー)だか寸劇(ドラマ)とかの間違いじゃねーの? と言いたいが(フィクション)では無く真実(ノンフィクション)なのである。

「わかってるよ…」

 そんなこんなで、言われたままにに俺は大型冷蔵庫に食材を並べて入れた。

 ここはレストランの厨房であるが、それと同時にこの(マンション)の台所となっているからだ。

「よっと…」

 ロゥムは料理が出来上がったのか、その料理を皿によそいはじめた。

 だがしかしなにかおかしい。

 目の前には二枚の皿が並んでおり、その上によそっているからだ。

「お前のと、あとはリィムの?」

「…お前んだよ」

 俺は大方リィムのだろうと推測してロゥムにそう聞いたらロゥムは意外な言葉をそう返してきた。

「あれ? お前さっきやんないって言ってただろう?」

「前言撤回だ。お前も食え、さっき食いたいって言ってたろう? それにリィムは何時の間にか食っている。あの子はそういう子だ」

 なにを言っているのだろうかこの女。

 こいつが自分の言った言葉を曲げるトコなんて見た事が無い。

 ちなみに先日ロゥムに、リィムが仕事の日に何時昼食をとっているのか調査して欲しい、などという依頼を受けた事があり、その時に知ったのだが、リィムが食事をしているトコを見ることは無かった。その時ロゥムは厨房でリィムを監視していたのだが食事をしている場面に立ち会う事は無かったらしい。

 ロゥムが言うには、リィムは勤務時間の間は何も口にせず、ただただ業務に明け暮れているらしい、朝食や夕食の時や誰かに食事を誘われたりした時は普通に食事をしている場面を見る事ができるらしいが、勤務時間の時は何時の間にか食事をしているらしい。

 俺達はリィムは(めし)を食うのが凄く早いんだな無理やり納得する事にした。

 報酬はもらえたのかって? んな訳無いじゃんッ!

 依頼失敗だとかいちゃもんつけてロゥムはお金をくれなかった。

 あの時は高額なうえに簡単な仕事だけあってかその反動は大きく、一晩中枕を濡らしたのを覚えている。見てるだけだって言ってたじゃんッ!!

「なんでだ?」

「それは…だな…あれだよ…」

 なんか歯切れが悪く気まぐれかなんかでは無くて何か訳があるらしい。

「お前はその…いつもリィムと仲良くしてくれているから、だから…」

「あはははッ」

 なんだかこんなヤツに似合わない台詞が出てきたので思わず笑ってしまった。

「くくくッ…ぷははッ。マジヤバイ、チョー腹いてーよ」

「なんだよッ!なんで笑うんだよ」

 これが笑わないやつはただのアホである。

「何だそれ、恩返しか何か?」

「んだよ、わりーかよ」

 いや、全然悪くないよ。

 本当、お前ら姉弟は兎に角いいヤツらだよなって、つくづく思っただけだ。

 だから俺はこう言ってやった。

「リィムは俺のダチだぜ。恩返しとか別に求めてねーし。恩返しされなくたって俺はリィムと仲良くやっていくぞッ」

 俺自身この関係を気に入っている。寧ろ感謝してるくらいだ。

 駄弁ったり、愚痴を言ったり、たまに出かけたり、そんなこの関係が大好きだ。

 アイツが俺を嫌わないかぎり、俺はこの関係を続けたいと思っている。もし嫌われたって仲直りできるまでしつこく追い掛け回すだろう。

 そしていつも願ってる。この関係が続きますようにと…

「そうか…」

 ロゥムは皿に乗った料理を差し出し、こう言った。

「でも食べろ。夕飯のカリーが食えなくなるからな」

 そう笑顔で俺に言い放った。

「ああ、頂きますよ」

 俺はスプーンでそれを掬い、口に含んだ。

 ロゥムが作った料理はきのこのリゾット。最近はリゾットがロゥムのマイブームだそうだ。

「うおッ!? めちゃ美味(うめ)え」

 絶妙な米の硬さの歯ごたえがしっかりと顎を伝い、チーズがまろやかさを演出している。またきのこの香りがとてもいい。

 絶品だった。

「そうか…それは良かった」

 ロゥムは俺の感想を聞いて安心したのか、俺に続くようにリゾットを口に含んだ。

「うむ、まあまあだな」

 しかし、ロゥムの中ではまだ満足がいくレベルでは無かったようだ。こんなに美味しいのに。

「バル、すまんがちょっといいか?」

「ん…」

 特製リゾットに舌鼓を打っていたら、突然エルバが現れた。

「いいけど、なんだよ? 用件は手短にな。今このリゾットに超夢中なんだから」

「ああ、すまんがロゥム、上に上がっといてくれないか」

 エルバはロゥムを三階の自室へ向かうよう促す。

 どうやら二人で話す内容だそうだ。

「…わかりました。部屋(うえ)に居ますから注文(オーダー)入ったら呼んでくださいね。バル、食べ終わったら皿水に付けといて」

 ロゥムは俺にそう指示を出したが俺は絶対聞かないだろう。

 こんな美味いもんご馳走になってるんだ。皿洗いぐらいしないと(ばち)があたりそうだ。

「お楽しみ中にすまないな」

「そ、そんなのではありませんッ!!」

 エルバのその言葉に若干動揺しながらもそれに言い返し、食べかけのリゾット片手に上へ上がっていった。

 何もそこまで言わなくても良かろうに…

「はは、アイツを可愛いトコあるんだな」

 ロゥムをアレでちゃんと女の子の部分をあるんだな。いや~安心した。

「…早く話を始めろよ。どうせろくな話じゃ無いんだろう? 政府公認の特別軍事派遣機関、鋼鉄の守り人(スチール・ガーディアン)首都人工島センター支部所属諜報課特別顧問エルバ・ミューテン」

「ああ、始めよう。鋼鉄の守り人(スチール・ガーディアン)首都人工島センター支部所属戦闘課第八特別委託部隊、通称音楽隊(オーケストラ)現隊長(リーダ)バレット・エレイク…」


 =====


 21世紀終盤の頃、人類は絶滅の危機に瀕した。

 度重なる天変地異によって全世界の国々は衰退した。特に酷かったのは大地震の影響多く受ける島国や地震によって発生した津波によって被害を受けた海沿いに広がる都市部や国などである。

 さらに地球温暖化による海面上昇によって各国の都市部は沈没の一途を辿る事となり、嵐や津波による被害がより酷いものになった。

 そこで国際連合を中心とする各国の首脳が議論し合っい、人類を存続を決めるある計画を立案した。

 人工島(ヒューマン・アイランド)計画。

 太平洋に超大型の居住区域を作り、そこに移住するという計画だ。

 最初は埋め立てなどが考えられたが、それでは地震による被害を避けることができないと考えた結果、水上に浮かぶ船を下地(ベース)に計画された。

 水上に浮かばせる事によって、原動機を積んで移動する事ができ、停滞するのなら(いかり)をおろして固定できる等の応用が利くと考えたからだ。

 水上船や軍事空母等の技術を応用した。結果、この計画を実行に移す手前まで足を運ぶ事ができた。

 しかし、計画に必要な資金が賄えなくなった。

 だが、そんな中で乗り込んできたのがアメリカ合衆国と中華人民共和国である。

 アメリカのホワイトハウスと中国の中国共産党中央政治局常務委員会はこの計画に他の国よりも多額の金額を投資し、これによってこの計画は22世紀に成功するに至った。

 人工島の全部で超大型の首都人工島が一隻、大型の都市人工島が四隻、そして小型の人工島を二十隻の計二十隻。

 中央に首都人工島を置き、その四方を固めるように特殊なワイヤーで都市人口島を四席を固定し、さらに都市人工島を固めるように小型人工島を四つずつ配置した。

 しかし移住するに至ってある重大な問題に直面する。

 人工島全てを統括する組織については国連が運営することを全ての国が承諾、通貨は世界の共通の通貨である金を基に考えた新通貨を使用することととなったが、言語や宗教などで問題となった。

 入り乱れる多種の言語や宗教の問題は何時しか戦争に発展する事となった。

 最終的にアメリカが中国を打ち破り、この問題は解決した。

 宗教は個人の尊厳などの保護とし自由としたが、言語では共通言語として英語を使用する事となった。

 そして経済や産業の殆どを掌握する事となった。

 しかし、この戦争によって一番利益を得たのはアメリカではなくアメリカに雇われた民間軍事会社(PMC)である。

 雇われた会社達は各国の為に代理戦争を請け負い、勝利することで国の権力を上げ、会社はその株を上げていった。

 そしてアメリカが勝利し、恩賞と共にある会社が政府公認の特別軍事派遣機関として昇格した。

 その会社は戦時中に他の軍事会社を傘下に加え、アメリカの中で勢力を拡大していった。

 特別軍事派遣機関となってからはおもに人工島を警備する警備隊、警察や国連軍のアドバイザーなどの活動をして機関を大きく成長させていった。

 結果、経済を掌握したアメリカ以上に権力を有するようになった。

 それが鋼鉄の守り人(スチール・ガーディアン)である。


 =====


 酒場(ミューテン)の店主にしてアメリカ合衆国の某中央情報局で諜報活動(ミューミント)をしていた凄腕情報屋のエルバからの話はこうである。

 一つは情報の提供。

 ある事件についてなんか知っているか、という事なのだがこれは別に金にならない仕事だ。

 なぜならその事について俺は何も知らないからだ。

 もう一つは、

「帰還命令か…」

 ここに居座っているのはあくまで休暇であり、いずれは帰らなければならない事となっていた。

 今俺が生活できているのは前回の仕事が高収入だったから。

 その前回の仕事というのは鋼鉄の守り人 (スチール・ガーディアン)からの任務だ。

 戦闘課第八特別委託部隊、通称音楽隊(オーケストラ)隊長(リーダー)のバレット・エレイク、これが今の俺の肩書きだ。

 戦闘課とは言葉通りに戦闘に特化した課で大方がやり手の民間軍事会社のエースや国連軍の優秀な人材、もしくは裏社会のならず者を引き抜きか(ある)いは人材募集(リクルート)をする。これは何処の課でも同じ事をやっている。

 特別委託部隊とは鋼鉄の守り人 (スチール・ガーディアン)のトップが引き受けた国連や企業などからの依頼のの中でも困難なものを任務として遂行する部隊だ。

 部隊は全部で八つ、人数は少数精鋭で一隊につき三人から六人程度。

 しかしどいつもこいつも超凄腕の実力者ばかりである。

 一部隊につき一個中隊も力を持っている。

 つまり変態どもの集まりなのだ。

 俺は違うぞ。ほかのヤツは変態なんだぞ。

「エルバ、俺が今金無し(ビンボー)なの喋ったなッ!?」

 相談屋も一応は俺の家業なのだが組織からの任務(いらい)の方が稼ぎがいい。ぶっちゃけ天と地の差だ。

「ああ、話したらコイツが送られてきた」

 エルバが何かを取り出し、俺に差し出した。

 どうやら手紙のようだ。今の時代手紙ってどうなのよ?

「ついでに送られ私宛の手紙にこう書いてあったぞ。――帰還しない場合は契約破棄って事で、それと創造者(クリエイター)の情報が入った」

「……契約は分かっている。創造者(クリエイター)の事は内容とかは書いてないのか?」 

「――会って話す、だそうだ」

 俺はこの部隊で仕事をする代わりにある条件を組織に飲ませている。

 一つはある身柄の処分延期およびある病気の解決策の研究。

 もう一つは組織と俺のとある共通の敵の捜索とその者の情報の全てを教える事である。

 俺はこれによって組織に従わなくてはならなくなった。

 今では後悔とかの感情は無いが昔は多分あったのだろう、俺の利己主義(エゴイズム)の所為だというのに……

 ――アイツのお陰かな?

 などと今は無き親友の顔を思い出してしまった。

 ――柄じゃない、さっさと帰って寝よう。牛乳をユーテさんに頼んでいたが別にいいだろう。どうせ(セイン)にガミガミと怒られるだけだし…

「これで話しは終わりか?」

「ああ、終わりだ」

 ――なら帰る、そういってこの場を去ろうとしたらエルバに腕を掴まれた。

「何だよ?」

 俺は突っかかるとエルバは答えた。

「カリーを食っていけ」

 そこにいたエルバの顔に情報屋の面影は無く、何時もの酒場(ミューテン)の店主の何だか助けを求める顔であった。


 =====


 ユーテさんの帰宅と同時に酒場は閉店し厨房で|調理(戦闘)は開始され、男達は早々に退却を命じられた。

 その間男達人工島中のミューテンの常連やエルバ一家の知り合いに片っ端から電話をして、カリーパーティーに招待した。

 その後カリーは出来上がり、ミューテンはレストランでもなく酒場(バー)でも無い、カリー専門店ミューテンとして再び開店された。

 店は客で大いに盛り上がり、来客の為に店の外に組み立て式テーブルを組み立てたりした。

 来客の皆はカリーの旨さに笑みが込み上げ、ある一部の者には悲しみが込み上げていた。

 まあ、ある一部の者も愛する娘の料理ということもあってか涙ぐんで食べていた。嬉しさで泣いてるのか辛さで泣いてるのかは全然分からなかったが…

 ちなみにこれがミューユちゃんの初めての料理であり、それまで本当に全然料理をした事が無かったらしい。初陣とはカリーデビューだけでなく料理初挑戦の事でもあったらしい。

 しかし美味さは以上だ。女性陣の教え方もあるんだろうがそれだけではこの美味さは出せないだろう。

 これは謂わば才能だな、才能のなせる業だな。将来有望だよこの()

 俺も美味すぎなこのカリーに舌鼓を打っていた。

 三杯くらい食ってギブアップした。

 悲しい話だが、この三杯のカリーが今回の仕事の報酬だ。欲を言うなら現金が良かった。泣いてなんか無いやいッ!

 その後店は閉店の時計は午後十二時を指し、学生や子連れ客は帰り、それ以外の大人達はミューテンに残って酒を飲み交わしていた。

 俺も帰ろうかなと家へ向かおうとするとユーテさんに声を掛けられた。

「あんた、牛乳忘れてるわよ」

 ユーテさんは呆れた顔をして俺に牛乳の入った袋を手渡した。

 危なかった。やっぱりちゃんと頼み事はちゃんと守るに限るよ、うん。

 そんな考えの俺にはちょっと前の、別に怒られてもいいや(笑)、なんて思考は何処にも無かった。

 というより捨て去った。

 何故か、やっぱり自分の身の安全をしっかり考えた方がいいと思い立ったからだ。

「ついでに、これもッ。帰ったら冷凍しなさい。結構もつから」

 そういって布製のトートバックをこっちに向けてきた。

 中身じはカリーの入ったタッパーでかなり量が入っていた。

「作りすぎたから、持って帰りな」

 ユーテさんも勿論今の俺の財政難を知っていて、これをくれたのだろう。

「勘違いすんじゃないよ、あんたのトコにいる()達の分だよ」

 どうやら違ったみたいだった。

「感想聞かせなさいよ」

「わかりました」

 俺はユーテさんの優しさを受け取り帰路に着く事にした。


 =====

 

「ただいま…」

 俺は家の入り口である一階の楽器屋の扉を開け、中に入った。

 セインの事だから俺への嫌がらせで閉めてんだろうなと思っていたが思い違いのようだった。

「……」

 二階へ繋がる階段から人影が降りてきた。

 楽器屋従業員兼相談屋助手兼音楽隊(オーケストラ)の副隊長のセイン・レインズである。

 性格は几帳面に少し面倒臭がりを加えた感じで口数は少ないが、一回口を開くたびにロゥム以上の毒を(はな)ってくる。

 何時も仏頂面であるが、かなりの美人で月明り照らされた長く伸ばした黒髪は綺麗に手入れされていてとても綺麗である。

「今帰った、ほら牛乳」

 俺は頼まれた通りの牛乳を取り出し、セインに渡した。

「……」

 無言で受け取った瓶の中に入った白い液体を見つめ、

「何時までかかってるんですか? 貴方は本当に子ども以下ですよね」

 そう一言述べて台所に向かって歩いていった。

 なんか近寄りたくなのだが俺も台所に用があるのでその後をついていった。

 この家の構造は一階の正面に楽器屋を構えそれ以外は、台所付きのダイニング兼リビングルーム(以下リビング)、お手洗い、洗面所、風呂場(バスルーム)がある。

 二階に各自室がありそこで寝起きをする。

 そんな感じの普通の家だ。

「なんですか、ストーカーですか? 変態」

 リビングに着くとセインが俺に向かってそう言った。

 こいつは考えがぶっ飛んでいるためこんな言葉にツッコミを入れたって仕方が無い。疲れるだけだ。

「ユーテさんに貰ったカリーを冷凍庫にぶち込むだけだが?」

 俺は理由を述べた。

 すると、

「捨ててもいいですか」

「ダメだよッ!!」

 そんなぶっ飛んだ理解不能な返事が返ってきたので思わずツッコんでしまった。

 セインは牛乳だけをこよなく愛しており、牛乳を使った料理ならびに乳製品の食品などが大好物である。

 そして彼女が一番愛している料理はシチューであり、それに通っているカレー類をとてつもなく嫌っている。

 シチューと名の付いているビーフシチューは、あんなのは邪道だと同様に嫌っている。

「それでは当分の私の食事代は貴方が工面してくださいね。それは当分の昼食と夕食になるのでしょう?」

「嫌だね、ちゃんと食費払え」

 セインは自身の性格からか食費と家賃は必ず払っている。

 また必要経費以外の金は絶対に払わない。

 食費も家賃は別に払わなくていいと言った事があったがセインは頑なに拒否した。

 なんでか聞いたら、貴方に養われるとか嫌とか生理的に無理などの滅茶苦茶な言葉を吐いてあやふやにされた。

 そんな嫌いなのかカリー。

「食べてくれよ。ユーテさん、お前らに喜んで貰いてーんだ」

 感想? そんなの言葉のあやだ。

 ユーテさんが一番に考えてるのは身近な人達の笑顔だ。

 その事がユーテさんが催すカリーデーの一番の目的だろう。

 実にユーテさんらしい、とても素晴らしい考えだ。

「はぁ…」

 とセインは一つため息吐いて牛乳瓶の蓋を開けた後、こう言った。

「私、カレーは嫌いです」

 牛乳をコップに注ぎ、一気に飲み干してから続けるように言った。

「ですが、婦人のカリーはとても大好きです」

 そう言って俺からカレー入りタッパーを奪って冷凍庫に丁寧に入れた。

 しかし、

「ちょっと待ってくれ」

 俺はその行為を止めた。

 何故か、それはこの家に住んでいるもう一人の住人にこのカリーを振舞う為だ。

「わかりました」

 俺の意を踏んだのか、冷凍庫からたくさんあるタッパーの一つを俺に渡してそのまま部屋を後にした。

 俺はすぐ中身を皿に移し変え、電子レンジで暖め直す。

 ライスを用意してやりたかったが、あいにく我が家には米を食べる習慣が無いのでパンを代用する事にした。

 カリーが温まり、レンジを開けると再びあのいい匂いがリビングに広がった。

 しかし、いい匂いであるがリビングのカーテン等に匂いが移っては不味いので換気扇を回した。

 俺はテーブルにカリーの入った皿を乗せパンを用意し、コップに水を入れると置いてから階段を上がっていった。

 二階は部屋が四つあり両側の壁に扉が二つずつある三つは俺達が使っている部屋でもう一つは空き部屋になっている。

 俺は階段から左側の奥の部屋の扉にをノックし、中の者に声を掛ける。

「おきてるか?」

「はい」

 返事が返って来ると、取っ手に手を掛けて中に入った。

「お帰りなさい、兄さん」

「ただいま、センス」

 顔に目隠しと鼻と口を守るかのようにフェイスマスクを付けた少女が、まるで無個性を表したかのようなベットとテーブルと壁側に服の入ったタンスが入れられているクローゼットだけのとても殺風景な部屋の中心にある椅子に腰掛けて窓から吹く風を感じながら俺と同じ銀髪を揺らしていた。

 地球温暖化の影響がこの地球を覆ってはいるが夜は涼しいため、基本半袖か長袖の服装で寝ている。それは何処の家庭を多少は一緒。

 少女も今は長袖の服と薄い生地のロングスカートを着ている。いや今もと言うべきだろうか。

 しかし、彼女は一日中、長袖でロングスカートで靴下を欠かさない服装をしている。しかも年賀ら年中手袋をしている。

 まるでその体が周囲から、細かく言えば外気にさえ触れないように鎧を着込んでるようにも見える。

 こんな姿は何処の民家でもしない。寧ろ異常、見ていて信じられない、ありえないとその風体に非常識さを感じるだろう。

 その通り少女は非常識なのである。

 そんな少女の名前はセンス・エレイク。俺の血の繋がった妹であり、この世に残るたった一人の肉親だ。

「ユーテさんからカリーを貰ってきたんだ。食べないか?」

 俺はセンスに尋ねた。

 俺は拒否するだろうかと危惧(きぐ)していたが、

「…、はい」

 一拍おいて、彼女は快く俺に返事を返してくれた。

 彼女はテーブルに置いてある耳栓を手探りで手に取り耳に付け、目隠しをはずした。

 くりくりとした大きめな銀色の瞳がこちらを向いていた。

 俺は扉を大きく開き、外へ出るように促した。

 彼女は椅子から腰を上げ、部屋の外に出て階段を下りた。

 一階に下りると換気扇を回しているのにとても食欲をそそる美味しそうな匂いが漂い、俺の鼻孔を通り抜けた。

 俺のその表情を見たセレスはすぐさまテーブルの椅子に座り、フェイスマスクを外し、漂う匂いを満喫した。

「いただきます」

 センスはパンを千切り、カリーをつけて口に運んだ。

 そしてカリーの熱を、味を確かめると噛むを止めた。

 いや、止めなければならなくなったのだ。

 何故か、それは口に含んだモノが消失したからだ。

 飲み込んだからでは無い、言葉通り消え去ったのだ。

「美味かったか?」

「……うん」

 耳栓を外したセンスに俺は感想を聞いた。

 ――感想聞かせなさいよ。

 ユーテさんがそれを望んだからだ。

 しかしセンスは歯切れの悪い返事を返した。

 ――なんで聞いたのだろうか…

 俺はすぐに後悔した。センスを傷つけたと思ったから。

「兄さん、大丈夫だよ」

 センスは目隠しとフェイスマスクを付けると俺の顔に手袋を付けた手を伸ばし、頬を触った。

「ちゃんと心で味わったから――」

 ――こういうのは舌では無く、心で感じるんですよ。

 それは誰の受け売りだろうか、俺はリィムに妹がいるとは言った事はあるが紹介した覚えは無い。

 しかし、心当たりはあった。

「そうか、ユーテさんに言っておくよ」

 そう言うとセンスは微笑んでくれた。

 バンッバンッ

 突然、何処からか何かを叩く音がした。

「何だ?」

 バンッバンッバンッ

 また音がした。音の方向から玄関、楽器屋の入り口からだと分かった。

「……」

 その音に恐怖を覚えたセンスが俺の袖の裾を掴み、体を小さくしていた。

「大丈夫だ」

 俺はセンスの手を手袋の上から握ると、センスは握り返してきた。

 心なしか少し恐怖がほぐれたように見えた。

「様子を見てくる」

 俺は握ったセンスの手を離し、楽器屋の方へ足をはこんだ。

 楽器屋はショーウィンドーで外から楽器が見れるようにしてはいるが閉店すると楽器を片付け外から中が見えないようブラインを下ろしている。

 扉にも外から見えるようにガラス張りにしているがそれにも同様にブラインドが取り付けられている。

 俺はショーウィンドーの方のブラインドに指を突っ込み、外を覗き込んだ。

 そこにはバイオリンケースを胸に抱いた少女がなにやら真剣な顔をして扉の前に立っていた。

 俺は扉を開け、少女に問う。

「こんな夜中に何のようだッ!?」

 こんな夜中に訪ねてくか?

 扉の立てかけを見ろよ、CLOSEって書いてないか?

 などと口には出さず頭の中で思っていると少女は、

「このヴァイオリンを見てくれませんか?」

 なんてとても常識を考えない言葉を返してきた。

 俺が寝れるのは何時になるのだろかな…

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