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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第七章 アンデッドと魔法の根幹
73/163

物量

三人称視点です。


「まずは召さんを何とかしないと、肉塊粘土·縄(ミートクレイ·ロープ)!」

「!」


 オウルは体を伸ばして召を拘束する。


肉塊切断(ミートパージ)、からの身体守護(ボディガード)!」


 そして縄状にした体を切断し、切り離された肉体に外骨格を生成することで硬化させることで拘束する。

 これにより召を抑えていたレイブンが自由に行動できるようになった。


「ありがとう助かった」

「いいって。それより兄さんって女装趣味あったっけ?整形までして」

「茶化すな!俺の能力によるものだ、後で説明する」

「わかった。それよりバフかけ直さないと!」


 オウルは自身が死亡したことにより解けてしまった三種のバフを掛けなおす。


「みんな急にバフ解けてごめん!掛けなおしといたからもう大丈夫だよ!」

「オウルさん!?復活したんですか?!」

「お前ら!復活したオウルさんのためにも、このまま押し切るぞ!」


 バフがかけ直されたことによりオウルの復活が味方へ伝わる。それにより下火になっていた士気が再び燃え上がる。


「おいレイブ…お前レイブンであってるよな?」

「あってるぞ赤川。それと、もうわかってると思うがオウルが復活した。赤川はそのまま仲間を援護しろ。この姿については後で説明する」

「わかったけど後でちゃんと説明しろよ!」


 赤川にアンデッドの相手を任せ、二人はライズに向き合う。


「一応確認するが、降伏する気はあるか?」

「返答はこれだ、ファイヤボール!」

「やっぱりそうだよね!」


 ライズは降伏する気はないとばかりに攻撃してくるが、オウルが血吸い桜で全ての魔法を防ぎきる。


「兄さん!」

「テレポート!」


 オウルの掛け声と同時にレイブンがライズの後ろへ移動し触れようとする。


時空切削(ディメンションバイト)!」

植物弾(リーフショット)!」

「そんなもの食らうか、アクアベール!」


 二人の攻撃はライズが周りに張った水によって押し流される。


「この程度の攻撃で我を倒せると思っているのか!」

「ならこれは!」

「なにを…ぐっ!?」


 瞬間、周りの水を貫通して見えない何かがライズにダメージを与える。しかし、水には透明な何かによって流れを遮られた様子はない。


「魂か!」

「正解!」


 魂は世間一般的なイメージの幽霊などと同様に壁や地面などの物質は透過する性質がある。その性質を利用しオウルは地中へ魂を伸ばすことでライズに攻撃したのだ。


「だけど悪手だったな」

「!、しまっ…」

「攻撃が当たるということは、その場にちゃんと存在し触れられるということだ!」


 肉体に殴る等の物理攻撃でダメージを与える、このことからライズは魂は触れられると予想した。その予想は的中し、オウルはライズに魂を掴まれる。


「ファイアボール!」

「っ、魂切断(ソウルパージ)!」


 ライズは魂を掴んだ手の中でファイアボールを生成することで魂を燃やそうとする。

 しかし、オウルは魂を切断することでダメージを最小限に止める。


「オウル大丈夫か!?」

「何とかね。それよりどう攻めるの、テレポートにも対応されるし?」

「…ライズの気を引く出きるか?気を引いてくれれば隙を見て俺が接近する。それと、ライズの事だから何かしらの方法で時空切削(ディメンションバイト)を防いでくる可能性が有るからなるべくダメージも与えてくれ」

「注文が多いって。けどまあやってやりますよ!肉塊粘土·腕(ミートクレイ·アーム)!」

 

 そうして己の右腕に魔法を発動させる。

 魔法を掛けた右腕はいくつにも枝分かれしながら伸びていき、多数の腕が束になっていく。枝分かれした先には一つ一つ手が生成された。


「まるで化け物だな…」

「あなたみたいな手数勝負な敵には物量で押し潰すのが一番有効なのよ!」

「っ、エアフロウト!」


 そして伸びる勢いそのまにライズへ腕の塊が押し寄せてくるが、ライズは風魔法で空中へ避難する。


「逃がすか!魔法同時発動、魂粘土(ソウルクレイ)植物操作(リーフコントローラー)!」


 しかし、オウルも勿論対応してくる。枝分かれする腕に加え、血染め桜を支点に植物を伸ばし、魂での攻撃も追加することでライズを追撃する。

 

「いい加減降参したら?このままだとじり貧だよ!」

「確かにな?アンデッドリペア!」


 ライズが魔法を発動させる。しかし、何か起きた様子はない。


「は、ただの虚勢?」

「そいつはどうかな?」

召還(サモン)!」


 瞬間、上空に多数の刃物が出現し落下する過程で腕と植物を切断する。

 よく見ると誰かが植物上を走って上へと登っていく。

 

「召さん!拘束したのに何で動いてるの?!」

「あなた足は拘束しなかったでしょ」


 そう、オウルは腕と胴体を巻き付けて拘束しただけで召の足は自由に動かせる状態だった。

 そしてライズが喉などのダメージを治したことである程度動けるようになり、上空から刃物を落とすために登ってきたのだ。


「このままダメージを与え続ければそのうち…」

「させるとでも」

「!?」


 突然、腕の上を走っていた召に向かって刃物がものすごい速度で伸びていく。


「すいません復帰遅れました」

「裂!もう大丈夫なの?」


 刃物は裂が伸ばしたもので、召の足に的確に突き刺さっている。


「くそっ!とっとと抜きなさいよ!」


 召に突き刺さった刃物には返りがついておりなかなか抜けないようになっている。


「なら早く降りろって話です!」

「?!、おい、何をする気?!」

「こうするんですよ!」


 裂は刃物を一本釣りのように振りかぶる。そしてそのまま召を地面に叩きつけた。


「こんの…」

「動くな。少しでも動いたり喋ったと私が判断したら首をはねる」


 地面に叩きつけられた召に裂が自身の愛刀である巨大なハサミを首に押し当てて脅す。召を殺してしまうとライズによって好きな場所へ移動できるようになってしまうため殺すわけにはいかないが、だからと言って放置もできない。そのため裂は脅しという手段を選択した。


「召!」

「捕まえた!」


 召が実質行動不能になったことに動揺し、ライズの動きが若干鈍る。その隙にオウルが魂でライズを捕らえた。

 落下する刃物で切断されたのは腕と植物だけで、魂は切断されていなかった。


「くそっ、ファイア…」

「させるかよ!」

 

 ライズがまた魂を燃やして脱出しようとする。

 しかし、この時を待っていたとばかりにレイヴンがライズの背後へテレポートしてきた。


時空切削(ディメンションバイト)!」


 レイヴンが頭部へ触れる。通常ならこれでライズの頭部と胴体は切断され決着がつく。

 しかし…。


「何の対策もしてないとでも?」


 ライズの頭部は未だ切断されていない。

 レイブンはしっかりと触れた。なのに切断できなかった。


「っ、やっぱ対策してるよな!」

「当たり前だ、フレアサークル!」


 ライズが魔法を放ち魂の拘束から逃れる。


「もう一回!」

「自棄を起こしたか」


 レイブンが改めて接近するが、今回は来ると分かっているためライズも身構える。


「さっきの言葉、そっくりそのまま返してやるよ!」

「なにを…」


 ライズが言いかけた瞬間、頭部がレイブンの手の中へ転移した。

 頭部を失った体は重力に従い落下していく。


「?!、貴様!何をした!」

「なに、これをライズの頭蓋骨の中へ転移させたのさ」


 レイブンが見せたのは変身前に発射していた鴉の手(レイブン・ハンド)の弾丸だった。


「これを起点に時空切削(ディメンションバイト)を発動させた。ライズの頭は物理的に空っぽだからな。恨むなら骸骨の体を恨むんだな。ま、頭切り離されても生きてられるのもこの体のおかげだがな」

「く…」

「さて、あんたら二人の知ってる情報、洗いざらいはいてもらうぞ」


 こうして戦いは、最終的に兄妹二人が大幅にパワーアップしての勝利という最高の結果に終わった。


 

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