タイマン
レイヴン視点です。
「おらぁ!」
異空間倉庫から出した鉄骨を振るって青柳を弾き飛ばす。
「ミヤ、俺はこいつとタイマンで勝負する。周りに誰も近づけさせるな」
「いいけど、大丈夫?」
「平気だ、最悪直ぐに逃走できる。それにあいつとは因縁みたいなのあるしな」
青柳の性格的に、桃山と藤花を自分が理由で危険に晒してしまったとかで今後も突っかかって来るかも知れないしな、責任感強いし。
「わかりました、ご武運を!」
「おう!」
そうして森の中へと移動する。遮蔽物が多くて銃撃戦は普通は不利だが俺にはテレポートがあるから関係ない。
「お、いたいた」
挨拶代わりの弾丸ブッパだ。
「何の!」
しかし、青柳は弾丸を刀で切り裂いて落とした。やっぱ前回命中したのは不意打ち+疲れからか。
「久しぶりだな青柳、他二人はどうした?」
「桜ちゃんと奈々ちゃんとは別行動よ、あんたの能力による同士討ちを避けるためにね」
「なるほどな」
確かに一人なら同士討ちの心配ないしな。それに青柳は水の魔法少女の上に刀使いだ、水の壁を作られたら弾丸は貫通しないし近づいたら刀で殺られる、相性はあまりよくない。俺を相手取るなら悪くない選択だ。普段は逃げるだろうが、今後のために不利な相手との戦闘練習だと思いますか。
「そんなことよりレイヴン、あんたはここで倒す!」
「倒す?殺すの間違いだろ?」
そんな言葉と共に青柳が刀に水を纏わせて突っ込んでくる。これくらいはテレポートで回避できるが、こちらからの攻撃も刀で防がれると考えるとこのまま膠着状態になるな。
「流水斬!」
青柳が水の斬擊を放ってきた。これくらいは普通に躱せ…えぇ、後ろの木々が豆腐みたいに斬れたんだが、殺意高すぎだろ。
てかこれ下手すれば周り巻き込まないか?
「ミヤ、お前の影って斬擊防げるか?レベルは木々が豆腐みたいに斬れるくらい」
『そのレベルは無理、私の影はそこまでの強度は無い。せいぜい数秒止めれるくらいだよ。その斬擊耐えれるのは白夜様か大蛇化したオロチ、ビルドが本気で強化した物質くらいだよ』
「了解、じゃあ全員に伝えろ。巻き込まれたくなかったら俺の所に近づくなって、ミヤも離れてろ」
「わかりました!」
これ練習じゃ済まないな。青柳の斬擊を防げそうなのがメンバーに少ないからここで足止めした方がいい。
足止め出来なかったら即刻撤退指示を出した方が良さそうだな。
てか青柳こんなに強かったのかよ。
「避けるな!」
「避けるに決まってんだろ!」
牽制で弾丸を放つが全部切り落とされる。
あとなんか青柳、学校にいる時よりイラついてる?ちょっと揺さぶりかけてみるか。
「青柳、何か嫌なことでも有ったか?もう少し落ち着けよ」
「…あんだが」
「ん?」
よく聞こえなかったな。
「あんだがお姉ちゃんを殺したからでしょうが!」
「…は?」
え~、その、うん、どういうことだ?俺は今日初めて殺しをしたし、青柳に似た人は殺してない。何より青柳は一人っ子のはず。
「えっと…誰のことだ?」
「あんだが銃殺した大隊長よ!あの魔法少女は私の従姉なの!」
なるほど従姉か、大方子供の頃に懐いたからお姉ちゃん呼びしてたんだろ。
「その…悪かったな」
「なら何で殺したの?!」
何でってそりゃ…。
「戦いにおいて指揮官を真っ先に潰すのは鉄則だろ。まさか、この戦いでそちら側に死者が出ないとでも思ってたのか?」
「!…、レイヴン、やはりお前はここで倒す!」
いや一部八つ当たりもあるよな!?




