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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第四章 毒花少女は幻酔を見る
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動機

オウル視点です。


「あなたが酒井菫さん?」


 所々破れたゴスロリ服に手足の鎖、これだけ特徴的な服は魔法少女のコスチュームしか私は知らない。

 背中には変身アイテム兼武器と思われる黒い大鎌を背負っている。

 濃い紫の髪は何年も切っていなかったのか引きずっているが右半分が焼け落ちており、全身にアザと火傷がある。それに顔も大火傷で、元がどういう顔だったのかもあまりよくわからない。

 火傷があるのは想定外だったけど、よくよく考えれば毒に耐性があるだけで炎には耐性があるわけではないから火傷するのは当然か。


「そうだけど…あんた達だれ?場合によっては…殺すよ」

「お~怖い怖い」


 そりゃ虐待をずっと受けていたら人間不信にもなるよね。それに魔法少女になって本当に殺せる力を得たからか本当に殺しかねないな。


「質問に答えて」

「わかったからそんなに殺気だたなくていいよ。私は黒榊環、一応魔法少女やらせてもらっているよ」

「私はアルだよ!」

「キャットガールです」


 そうそう、元花には活動中に正体がばれないようにキャットガールと名乗るように言ってある。


「質問に答えたからこちらから質問するよ、菫さんは何でここに?」

「別に…あんた達には関係ないでしょ」

「ふ~ん、そっか、アル、キャットガール、一応周りを警戒しておいて」

「わかった」

「承知しました」


 これでは話を聞き出すのは長引きそうだから、アルとキャットガールを周りの警戒に当たらせる。

 それに一対一の方が話しやすいかもしれないし。


「それで、改めて聞くけど何でここに?」

「だから関係な「復讐しようとしてる?」っ…!」

「…え、まじで復讐なの?」


 場をなごませようと適当に言ったのに当たってしまった…。それじゃあ誰に復讐をしようと?両親は火災で死亡したはずだし、後の候補は…。


「復讐相手って虐めの主犯?菫さん不登校だったみたいだし」

「…そうだよ」


 やっぱりか、両親以外に復讐する相手なんて虐めの主犯ぐらいしか思い付かないからね。


「次の質問だけど、火災を起こしたのは菫さんであってるよね?」

「…そうよ」


 やっぱり火災は菫さんが原因か。事故の可能性もあったけど本人がやったと言ったから間違いないだろう。


「復讐する理由を聞いていい?誰かに話してみれば少しは気が楽になると思うよ」

「…だからあんたには関係ない」

「それじゃあ言い方を変えるね、話せ酒井菫」

「!」


 意地でも話さないのなら、脅してでも話させる。しかもここまで調べた時点で無関係ではない。


「なぜ、復讐しようとする?」

「…初めは気にくわないって理由で一人から虐められてた」


 お、やっと話す気になってくれたか。


「それがエスカレートしてその一人がリーダーのグループ全員から水をかけられるなどの虐めを受けて学校が嫌になったけど、家にいても暴力を振るわれるだけだから我慢して学校に行ってた」


「けどね…ある日知ってしまったの、虐めグループのリーダーが魔法少女に変身して、怪人を倒して周りから称賛されるところを!」


「もちろんあいつが虐めをおこなっていることを学校に伝えた!しかし学校は虐めを無かったことにした!その時なんて言ったと思う?『魔法少女がそんなことするはずがないじゃありませんか』って言った!学校はあいつが魔法少女っていう事実だけで私の言い分を無かったことにした!」


「どこに相談しても同じだ!あいつが魔法少女ってだけで私の言い分を否定する!」


「だからもう何も信じないし頼らない!暴力を振るったクソ両親は私の魔法で殺した!魔法が使えるようになったのは偶然だったけど殺せる力を手に入れた!あとは!」


『オウルさん!何者かがオウルさんの所に接近中!』

「はぁ?!」


 まさか菫さん、ここに…。


「あとは!あんたを殺すだけだ!」


 虐めの主犯の魔法少女をよんだのか!

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