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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第四章 毒花少女は幻酔を見る
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行方

オウル視点です。


「それじゃあ二人とも、情報共有をおこなうよ」


 昼過ぎになり、私は二人近くにあったカフェでと合流した。これ以上調査してもあまり情報が出てこなさそうだったからね。なら早めに情報共有して、午後から三人で調査をすることにしたのだ。

 因みにアルは植物人形(リーフドール)になってカフェに入店している。


「まずは私からね、わたったことは出火原因がホスフィンっていう薬品であることと、出火する少し前にガス線が破壊されていたことだね。あと悪の組織の仕業っていうのはマスコミが流したデマだった」

「え、それじゃあ無駄足だったの?」

「私のところはね」


 本当に申し訳ない。


「元花はどう?」

「私の方は、火災があった時に家の中から人が飛び出して来てそのままどっかへ行ってしまったという情報を仕入れました、それ以外は特にありませんでした」


 元花の方もあまり情報が集まらなかったっぽいね。


「アルは?」

「ん~とね、地面に毒の道ができてたよ」

「は?毒の道?」

「道っていうより跡って言う方が正確かも、地面に毒が染み込んでる感じだったから」


 ここに来てようやく重要な情報が手に入った。しかし毒か…酒井菫さんが巻き込まれた事件って火災だよね。何で毒?


「ひょっとして火災を起こしたのは菫さんでは?」

「どうして元花はそう思ったの?」

「だって火災原因って薬品ですよね、薬品も一応は毒です。それにガスだって広い目で見れば毒です。それで事前情報から推察するに恐らく虐待を受けていたはずです。そしてそれが原因で毒に関する魔法が発現したら…」

「その毒が理由で火災が起こると…」


 確かにそれなら菫さんが行方不明になっている理由がつく。恐らくだが火魔法の魔法少女が自分の火で火傷しないように、菫さんも魔法が発現した時に毒に耐性を得たんだと思う。

 まあ、偶然で片付けられそうではあるが、こちらにはアルが見つけた毒の痕跡の情報があるから、その情報を加味したらほぼ確定だろう。

 それに菫さんからしたら燃えた家は自分を虐待した家族の家だ。火災が起きてすぐにどこかえ逃げてもおかしくない。


「よし!午後はアルが見つけた毒の跡をたどってみよう!」

「「はい!」」



   ◇◇◇



「それにしてもよく見つけたね」

「よく見ればわかるよ、まあ雨が降ったのか薄くはなってたけど」

「雨…昨日の夜確かに降ってましたね」 


 しかしよく見つけてくれたよ、アルの情報がなければ完全に無駄足になるところだったし。


「ここら辺だよ」

「ここは…どこですか?」

「ちょっと待って調べるから…那須湯本温泉だって。殺生石があるところだよ」


 確か九尾の狐が封印された石だったはず。


「ねえアル、本当にここ?」


 日中なのもあって観光客が多いから誰かしら菫さんを見てそうだけど。


「うん!着いてきて!」

「わかった…て!ストップ!そっちは危険だよ!」


 危なかった、そのまま進んだらアルが毒ガス地帯に突っ込むところだった。

 

「今魔法かけるから待って、毒耐性(ベノムカット)


 この魔法は自動回復(オートヒール)の応用で、毒の抗体を体内で作り続ける魔法だ。他にも各種状態異常耐性の魔法は作ってある。


「それじゃあ行くよ!」





「もうすぐだよ」


 しばらくアルに着いていって本通からかなり外れたガスの噴出口近くにまで来た。


「この当たりなんだけど周りにガスが多すぎてこれ以上はわからないよ」

「わかった、ありがとうアル。それじゃあ手分けして探しますか」


 アルと元花と別れて探索を開始する。


「けどどこに『見つけたよ』早!」


 ウッソだろもう見つけたの!


「こっちこっち!」


 見つけたのはまたもアル、本当に今回の調査のMVPだよ。


「…あなた達、だれ?」


 

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