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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第四章 毒花少女は幻酔を見る
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調べ事

オウル視点です。



「ここら辺でいいか?」

「いいよ兄さん」

「ありがとうございます優真さん」

「優真ありがとう」

「それじゃあ三人とも、探索よろしくな」


 次の日の土曜日、私、元花、アルは兄さんのワープゲートで栃木県那須町に来ていた。来た理由はここで起きた火災について調べるためだ。

 因みにワープゲートは監視カメラ対策で付近の山の中に展開してもらった。


 無理して調べる必要はないが、火災のニュースを見たときに勘のようなものが働いたので、聖魔連合副連合長としての立場を使って捜査することにした。

 兄さん達が捜査に同行しない理由は、兄さんと灰崎さんは扱い上一般人になるためあまり詳しい捜査が期待できない。兄さんはレイヴンとして動けはするが、危険を犯してまでする必要はない。

 セレネはロボットなので、今回おこなう聞き込み調査よりネットなどで調べてもらった方がよい。


 それに対し私は魔法少女なので、警察に頼めばある程度の情報はもらえるはず。

 それにこの捜査は私のわがままなのであまり迷惑はかけたくない。まあ頼る時は頼るけど。


「それじゃあ二人とも、探索の手伝いよろしく!」

「わかったよ!」

「了解しました」


 私の合図でアルは地面に潜り、元花は気配を消す。

 今回捜査するにあたり私の部下扱いの二人を捜査の手伝いに連れ出した。

 アルは地中から酒井菫さんの捜索、元花は気配を消してスパイみたく町中を調べてもらうつもり。


「さて、私も調査開始といきますか」


 あ、変身しておかないと。



   ◇◇◇



「ここか…実際に見るとだいぶ酷いことになってるわね」


 火災現場にはまだ焼き焦げたような臭いが充満しており、警察官が現場を囲んでいた。


「すいません、ちょっとお時間よろしいでしょうか?」

「ん?なんだ君、ここは危ないから離れててね」


 …これ明らかに一般人と間違えられてるよね。


「あの私魔法少女です」


 魔法少女カードを見せれば何とかなるはず。


「あ、すいません魔法少女の方でしたか」

「いえいえ、私もコスチュームがほぼ私服なのは自覚してますので」


 まあ、このお陰で多少目立つけど変身したまま町中を調査できるのはありがたいけどね。


「それで、魔法少女さんがここに何の用で?」

「ニュースでここの火災のことを知りましてね、それで気になって来てみたんです。こちらでも調べたいので今わかっていることを出来れば教えてもらえませんか?」

「ん~、ちょっと待ってて、警部を呼んでくるから」


 よし、警部を呼びに行ってくれた。こうした情報収集は現場のトップに聞くのが一番早いからね。

 お、来たみたい。


「こんにちは魔法少女さん、私が警部の栃木圭吾(とちぎけいご)と申します」

「いきなりすいません、魔法少女のオウルと申します」

「それでオウルさん、なぜこちらに?」

「この火災の情報が欲しいからですが…聞いておりませんか?」


 私確かに火災のことを調べに来たって言ったよね?ひょっとして聞いてない?


「ええ、確かに聞いています。だからこそ改めてお聞きしたのです、魔法少女が警察に情報を求めること自体、私は聞いたことがない」

「え?普通は聞かないんですか?」 

「ああ、そればかりか私たち警察の捜査の邪魔をしてくるくらいだ。だからこの目で確認するまで信じられなかったんだ」


 何か魔法少女が思ってたよりクズなんだけど。


「それは本当に同業者がすいません」

「いえいえ、オウルさんは関係ありませんので。それで、具体的には何が聞きたいのですか?」

「聞きたいことはこの火災の出火原因と、酒井菫さんの行方ですね。その他だと酒井さんの個人情報を聞くようなことになってしまいますので」


 まあ、個人情報に関しては既にセレネに調べてもらっている。

 ニュースで流れていた情報の他に出てきた情報は、菫さんが不登校だったこと、父親が売れない画家ということ、児童相談所の記録に酒井菫さんの名前があったことだ。


「そうですね、それくらいだったらお伝えできます。まず出火原因ですがホスフィンだったことですね」

「ホスフィン?」

「引火性が極めて高く自然発火の危険性もある薬品です。絵画の修復にも使われることもあります。これだけなら家の主が画家だったので事故で捜査したのですが、火災が起こる少し前にガス線が破壊された形跡がありましてね、それが理由で事件として調べているのです」

「あれ?悪の組織の仕業で捜査していたのでは?」

「そんなことマスコミが勝手に言っているだけです」


 まあ確かに、悪の組織の仕業といえば視聴者の感心は集まるか。実際私もそれが理由で来たし。


「それと酒井菫さんに関してはこちらも捜索中でして行方は未だにわかっておりません」

「そうですか…わかりました、ありがとうございます」


 ここで手に入れられる情報はこんなものか。もう少し周りを探索したら二人と合流するか。

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